【メルヘンチックなのに、心にグサッとくる映画。最近では貴重だ。】
「借りぐらしのアリエッティ」を観てきたと、
帰宅した、二男に話したら
「スタジオジブリ作品は、その作品を素直に観るべき。
連想を膨らませないで、映像に集中すべきだ。」と
観る姿勢を教えられた。
「観てもないのによく言うよ。」と思ったが
的は外れていないと、息子ながら洞察力に唖然となった。
何故なら「借りぐらしのアリエッティ」は大人の映画だと
私自身思ったものだ。ラストでは涙さえ自然に出たのだ。
これまでの、ジブリの特徴であった、ストレートな
テーマ表現や、リズミカルでコミカルな動きなどは
まったく無かった。魔法も偉大な力も無い登場人物群。
正直大人向けの内容であり、お子さんには真のテーマの
理解は無理かも、、、。と思ったのは私のエゴ??
女の子は、まだ表面的なストーリーに満足するだろう。
だけど、男の子は限りなく退屈するかもネ。
アリエッティという小人の少女(マイノリティ=少数
民族や貧困国)の目から観た、人間(マジョリティ=
多数民族や強大国)の世界を描いた、とても社会性が
強い映画だと思いましたね。
ただ、大人であれば、この作品をご覧になるとき、
少しだけ、私たちがアイヌの人や朝鮮の人に何を
してしまったか・・ドイツ人がユダヤ人に、アメリカ人
がインディアンやベトナム人に何をしてしまったか・・
少しだけ思い出すべきかも知れません。
それが「人間に見つかったら、引越さなくては
いけない小人」の正体なのです。
しかし、いつ観てもジブリ作品は「SFX使って
実写で撮ったほうが楽だろうに・・・」って
思わせるほど、そのセル画一枚一枚に描かれて
いる葉っぱひとつひとつ、虫一匹、水一滴が、
見事に演じてくれていましたね。
少し今までの作風とは違うけれど、
これは「大人向け」なジブリ作品の真骨頂だと思いました。
小説で「神去なあなあ日常」を読んで、
映画で「借りぐらしのアリエッティ」を観てから、
私、じぃじの心はちょっと広くなりました。
【私たちこそ、この日本の地で借りぐらしをしているんだよね、、。】
※この映画には、素晴らしいテーマソングが流れます。
でも、アリエッティと翔の心のふれあいを感じた時
私には懐かしいこんな歌が頭をよぎりました。
※私、まっちゃんがその歌をうたいYou Tubeを作りました。
是非、下↓をクリックして聴いてください。見てくださいネ。
若葉のささやき by masaring
【やはり、まっちゃんは、変わり者「じぃじ」なのですね。】