NSPのリーダーが7月1日に亡くなった。
高専の同級生3人で結成された、このグループは
テレビには、一切出ず、ライブ活動を続けていた。
にもかかわらず、LP盤は当時300万枚を売り上げ
1970年代を代表するフォーク・グループであった。
私と同学年(もちろん面識はありませんが)ということもあり
歌や生き方に共感していた。特に「青い涙の味がする」と
「未来」という歌が好きだった。
1987年に活動を停止したが、
それぞれが、おとなになったということも
あったのだろう。
4年前に復活コンサートで活動を再開した。
それぞれが仕事を持っているので
土・日にライブを開催するという、まことに
うらやましい復活であった。
全盛時代、お金のない私はライブに行っていない。
おとなになった私は
復活後のコンサートには足しげく通った。
ところが、年一回の関西でのコンサート。昨年は二回開催された。
最後のMC「人はどれだけ生きたか、というより
どんな生き方をしたかが
大切だと思います。」
本当にそうだと思った。
そして、彼らは「記念樹」を歌った。
ところが、その時、彼はもう死を告げられていたのだ。
死ぬことを知りながら、コンサートを続ける。
おまけに今年19年ぶりのアルバムが発売され
今年のコンサートも楽しみにしていた矢先だった。
またもや、50代のアーティストが世を去った。
死ぬことを死って自分の本当にしたいことをして
生きるのが良いのか。
私の身内のように、余命半年と医者から
言われているが、本人の気持ちを考え
当人には知らせず治ると信じさせて
生きるのが良いのか。