【千日紅。花言葉は不朽。洋服も昔から目立つ色が好きだ。】
7月と言えば、私の頭の中は「夏のバーゲン。」
夏に限らず、冬のバーゲンも外せないが
夏は開放感があるからよけい好きなのである。
毎年この季節、衝動買いで着ない服も
つい買ってしまうのである。
この春、職場が変わり今の季節クールビズである。
わが社もクールビズを推奨している。
体型がよく変わる私は、その度に服のサイズを変え
バーゲン時期に大量購入するのである。
昨年までは、実にラフな格好で仕事をしてたから
遊び服か仕事服か区別がつかない服でも通ってた。
ところが、今年はそういう訳にも行かず
どういう服が良いのか、相談しようと大阪の
馴染みのデパートにいそいそと出かけたのだ。
ところが、そのデパートは合併し、お気に入りの
ショップは影も形も無くなってしまっていた。
当然スタッフもいない。大都会で孤独を味わった。
ふらふらとあちらこちらのショップを回り
何とか、お気に入りのアイテムを見つけ購入。
そそくさと田舎の我が家へ帰ったのだ。
しかし、購入した服は遊び服。仕事に着ていけない。
それで次の週は、我が県庁所在地のデパートに、、、。
あっそうそう、ここには奥さんの好きなブランドが
あると思い出し、そのショップに入ったら
「ちょっと冒険されたら、、、。」と勧められた服を購入。
男の私が奥さんのを選ぶのだ。だって私ひとりで
お出かけだ。男が女性ものを決め、購入。
奇異に写るのは分かっている。
しかし、ミセスの服はバーゲンでも目が飛び出る程高い。
金銭感覚が麻痺だ。奥さんのを買ったんだから
私のもという訳で、入ったショップは若者ショップ。
買ってしまいました。
先週と同じブランドです。しかし、これまた遊び服。
仕事には到底、着ていけません。
「そうだ、あそこに行こう。」
昔、アメトラのショップでいたスタッフの店を思い出した。
当然、アメトラの店はバブル後、閉店。
今は郊外でスーツ等を売る店に変身している。
スタッフの彼とは久々に会ったわけだが
快く迎えてくれて、色々提案してくれた。
デパートとは1桁違う安いお値段。何とかこの夏の
仕事に着ていく服は揃ったわけだ。
洋服も心が通じるスタッフと色々会話をしながら
選んでいくと生き生きとしてくるから不思議だ。
話も次々膨らんでいくから、
商売も、人と心だと痛感した。
でも不況だ。私が彼を独占。
というより店内に他の客の姿がないのである。
複雑な気持ちで帰途についたが、2週間に亘り
買った数点の遊び服。果たして日の目を見るのか。
はたまた、着ないままタンスの中で眠るのか。
バーゲンという言葉に弱い、困ったおじさんの私だ。
【トレニア。花言葉は温和・可憐・愛嬌・ひらめき。そして私は?】