8月27日(日)~28日(月)
奥さんの夏の農作業の一段落と私の快気?を
兼ねて、小旅行をした。
でも、まだ私の車の運転は、1時間が限度。
ゆっくり、のんびり旅とした。
昨年10月、私の町は隣の村と合併した。
しかし、奥さんはその村を訪れたことがないので
一度行きたいと言っていたことを思いだし、
午前中は、その土地の観光スポットをドライブ。
どこもここも山の中。夏の避暑地が目的のところ。
日曜日だと言うのに、どこも人はまばら。
もう夏も終わりだ。
「行きたい。と思っている内が花、
来たらどこもあまり変わらないネ。」
とは、奥さんの感想。
金剛の滝を見ながら、山深い道をドライブ。
そこから、30分ほど走ると
高野龍神スカイラインの途中に合流。
ここへ出て来るのは初めてだ。ビックリ。
護摩山スカイタワーで休憩、昼食。
レストハウスの玄関に張り紙だ。
「本日を以って、閉店いたします。
9月からは、別会社により再開します。
長らくのご愛顧ありがとうございました。
龍神開発公社より」
こんな所まで、行財政改革の波が及んでいる。
嫌だ、イヤダ。せちがらい世の中ダ。
そこから、目的地「龍神温泉」までは20分。
「龍神温泉」を選んだのは、日本三大美人の湯だから。
ホテルのチェックインは午後3時。
まだ、2時間ある。
駐車場に車を置いて、250mの龍神温泉街の散策。
さすがに人が多い。ライダーさんもたくさん。
お目当ては、公共浴場「元湯」だ。
ツアーの客も旗を振り降り歩いて行く。
「曼陀羅の滝まで600m」の看板。
「行ってみようヨ!」と奥さん。
中里介山作の小説「大菩薩峠」で有名な滝で
被爆し失明した武士がこの滝で洗眼すると
見事治癒したという、弘法大師が発見した滝。
行ってみたいけど山の中ということもあって躊躇していたが
奥さんの言葉に後押しされて行くことに。
「看板に偽り有り」とはこのこと。
行けども、行けども、たどりつかない。
汗まみれで、息があがったところに東屋。
「曼陀羅の滝まで400m」。嘘、嘘、嘘、、、。
600mに何分かかったのだろう。やっと到着。
でも嬉しかったのは、ここまで歩いてこれた事。
全快は無いから、快気祝いダ。
ここで思わぬ時間を要した。いい時間だ。
車でホテルに移動。温泉街からは離れている。
でも、新築したばかりだから、
木の香りが充満している「季楽里・龍神」
ということで、ここを選んだ。
ホテルの前に、「龍神村曼荼羅美術館」。
ここは、絶対行くと決めていたから速攻。
観光ガイドには500円とあったのに「無料」。
ラッキーと叫んだ。でも入館者は私達2人?
館長がインドから持ちかえったり収集した
チベット密教の仏画等100点を展示している。
日本の仏画とずいぶん感じが違う。
必見!!
ホテルにチェックイン。人、人で大賑わい。駐車場も一杯のはずダ。
8月の最初にネットで
今日の最後の部屋をやっと予約できた位だから
人気のホテルだ。
日本三大美人の湯、私は3回も入った。
でも、奥さんは一度だけ。
何故って、夕食後、奥さんがお風呂に行ったが
キーカードは部屋に置いて行った。
ノックの合図で私がドアを開ける約束で、、、。
でも、私すっかり寝入ってしまってました。
気がつくと、奥さんプンプン。
「やっぱり、眠ってた。」
「エ?」
「何回もノックしたけど、開けてくれないから
また、下へ行って、そして上がってノック。
それを繰り返すこと30分。
しびれをきらしてフロントに行って
訳を言って開けてもらったのヨ。恥ずかしいワ。」
「ゴメン、やっぱり疲れてました。」
と言いながらも、二人ともすぐ爆睡。
のんびり、疲労回復旅行だから、仕方ないです。
次の日は、スカイラインで高野山へ。
スカイラインの標識「○○町」
えっ、わたしの町?合併でわが町になってる。
恐ろしいくらいの面積になったんだなあ。
途中、「直売所あじさい園」で休憩。
そこの責任者、なんと元、村の職員だそうだ。
「この前も○○町のEさん、Nさんと飲んだんだ。」
えっ、我が町の課長ばっかりダ。
現役だったら今ごろ同僚だったんだ。
車は高野山へ。奥の院散策。
びっくりすることが起こった。
携帯電話が鳴り出した。それから、
メールやら、電話がひっきりなし。
普段、携帯なんか無用の長物なのに。不思議なもんだ。
昼食後、真言宗の総本山「金剛峯寺」を拝観。
お茶をいただき、ありがたいお説教を聴く。
至福の時。奥さんは舟を漕ぎ漕ぎ、至福の時間。
金剛峯寺って豊臣秀吉がお母さんのために建てたのだ。
そういえば、前日、眠ってしまって
「功名が辻」を見逃したことを思い出した。
そして、下山。小旅行は終わった。
「俗世間に戻って来たネ。また毎日の生活が始まるワ。」
と、呟く奥さん。
これにて、おしまい!