masaring

自己チューの進行形日記でshow。

「神去なあなあ日常」。

2010年07月27日 | お薦めの一冊。

123

【この記事のタイトルは「かむさり・なあなあ・にちじょう」と読む。】

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「なあなあ」は小説の中の創作方言で、「ゆっくり行こう」とか、
「まぁ落ち着け」とか、「のどかで過ごし易い」
いう意味合いであります。 

Kigi

三浦しをんさんの著書「神去なあなあ日常」を読んだ。
これは、滅多に無い林業青春小説である。

ある方のブログの記事でこの本を知り急に読みたくなった。
すぐに読んだ。この本の虜になった。

私が18の頃、この本が発刊されていて読んだとしたら
今の私は全然別の人生を歩いていたかも
、、、。

******************************************************

小説は、主人公が山奥の村の一年間を振り返り、
パソコンに出来事や感想を書き連ねた形になっている。

横浜育ちの勇気18歳は、進学も就職する気もないまま
高校を卒業した。先生と鬼母(と勇気は言っている)は、
勇気を勝手に林業見習員として就職させ、
父からの3万円の餞別と、母が用意した鞄一つで、
三重県奥地神去(かむさり)村に放り出した。

林業は、なにしろ3Kの最たる職場である。
辛い研修と作業に何度も脱走を図るが、
ケータイは電池を抜かれ、山奥のため
交通手段が無く、その都度連れ戻される。

就職先は日本有数の山林地主の会社だった。
沈着冷静でやり手の若い社長や、
下宿先の乱暴な天才的作業員など、
年長者の確かな作業に感心し、
季節の鮮やかな推移に感動し、
不思議な出来事や理解不能なしきたりにも慣れて、
痩せ我慢で従っていた林業と
村の暮らしの魅力に目覚めてゆく。

******************************************************

林業に従事した一年間を振り返り、
勇気が感想を書いている.....。

・キーボードを叩く掌の皮がすっごく
 分厚くなっている。いまや別人の手だ。

・山仕事は季節の移り変わりに応じて、同じような
 作業を繰り返してるかのように見えるけど、本当は
 そうじゃないってことが一年経って少し分った。

・山は毎日、ちがう顔を見せる。
 木は一瞬ごとに、成長したり衰えたりする。
 些細な部分を見逃したら、絶対にいい木は
 育てられないし、山を万全の状態に保てない。

789

※上↑の写真は紀州の最高峰、護摩山からの眺めです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

村人は結構デタラメで、なあなあ。
真剣な山仕事との対比が効果的だ。
神隠しや山鳴りや天女の舞など、
そういう超常現象もあり得る、と思えてくる。

しかも、日本の林業の問題点と対策、
年間の作業のあらましが見えてくるばかりか、
無気力無責任な少年への処方箋にもなっている。

******************************************************

村の四季が、実に素晴らしい。

社長と、作業班とその家族等の人間関係が
可笑しくて痛快である。

祭りや、村人の付き合いも、のほほんとして面白く、
特に48年に1度の大祭の疾走感は圧巻だ。

年上の勝気な小学校の女教師直紀への恋は、
まだ片思い状態だが、あと何回かのハイキング
(村にはデートスポットなんか無い)で、
なんとか成就させてやりたいものだ。

勇気は、いま、考えている.....。

・直紀さんに俺の良さを地道にアピールする
 作戦を実行中だ。山仕事がデキる男になるべく、先輩の
 仕事を学びながら、毎日身を入れて働いている。

・俺はたぶん、このままこの神去村にいると思う。
 林業に向いているかどうかまだ分らない。
 若い人が殆どいない村で、
 この先の展望もはっきりしない。

・それでも、まだまだ神去村のこと、
 ここに住む人たちのこと、山のことを、
 知りたいって思うんだ。

******************************************************

読みながら思わずエールを送っている私がいる。

頑張れよ、勇気!!。

爽快な読後である。

実に良い小説にめぐり合った。幸せである。

******************************************************

読後の気持ちを音楽にするとしたら、このメロディーだネ。
私の打ち込み音楽です。下↓をクリックしてネ。

「この小説を映像にしたら、こんなB.G.M.が似合うかも。」

Kigi

※これは勿論架空の話だが、登場人物は 誰も 林業を3Kな
 仕事と看做し 逃げようなどとは思っていない。 
 そこが一番爽快なのである。

※私の青春時代。自分で自分の仕事を3Kだと思っていた。
 寧ろ誇りにすべきことであった。
 この小説を読んで、そう心から思ったのである。

456

【老若男女を問わず、是非多くの人に読んでもらいたい小説だ。】

※なお掲載写真3枚は、我が紀州の地であります。
《この小説に感動し、この地に似合う写真撮影に出かけました。》

※この記事の内容より小説を読む方が感動すること保証します。

Kigi

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

しあわせ。子守唄。

2010年07月25日 | masaringは、芸術家!??

2010711_003_2

【暑い夏、昼寝も大切ですよ!。私の子守唄を聴いてくださいね。】

Akahana_2

私の最近のブログ。自作のYou Tubeのオンパレードだ。
と言っても、発表作は、たったの8作品であるが、、、。

しかし自画自賛ではあるが、ほとんどがオリジナルである。
著作権に触れることも無い。何せ著作は私だから。

見ていただいた方からは、メールもいただく。
「素敵ですよ。CDにすれば売れますよ、、。」だって。

*******************************************

歌を作り、発表し始めた頃から
この言葉は色んな方からいただいた。

《勿論、その頃はレコードの時代であるが、、、。》

でも、才能が無いのは自分自身が一番分かっている。

だから、音楽を一生、趣味として、友達として
付き合えれば、この上のない幸せだと思っている。

*******************************************

「アラ還の星を目指せば、、、。」
最近、冗談半分に言ってくれる人がいる。

その人は、定年退職後日本画教室を開くのだと言う。
趣味と実益を兼ねられて幸せだなと思う。

思わず「アラ還の星を目指そうかな。」とも思ってしまう。

でもね、、、。毎日の何気ない出来事が
最近「しあわせ」だと感じるようになった。

これも、年齢のせい、、、。?

*******************************************

それでふと思い立った。

私の作った歌の中でも秘かに人気の歌。「しあわせ」。

気の早い私であります。
まだ見ぬ孫の「子守唄」になればと思っているのです。

※7月23日朝、東京に住む長男からメールが来ました。
 「さっき、男の子が無事に生まれたよ。」って、、、。

※そうです。私の初孫が生まれたのです。
 でも東京と紀州です。対面はいつの日になるのやら。

*******************************************

そこで、これも、You Tubeにしちゃいました。

よろしければ、下↓をクリックして聴いてくださいネ。

しあわせ。2010。

「じぃじ、こんにちは。」私は、そう呼ばれたいのですが。】

孫には「まっちゃん」と呼ばれたかったのですが、
生まれたと聞いた途端、
「じぃじ」と呼んで欲しいと、気が変わっちゃいました。

Akahana_2

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

PR作戦!?。

2010年07月21日 | masaringは、芸術家!??

2010711_004

【我が町の野半の里の庭園。5つの源泉の天然温泉が人気だ。】

Hana

我が町では、今週1大イベントの真っ最中。
そう「私がこの町を良くします。」の
PR合戦の真っ最中。
定数が2人減ったので
立候補者陣営は必死なのです。

●○○○○○●○○○○○●○○○○○●○○○○○●
 
話は全く変わりますが、
そんな中、我が町のイメージキャラクターの
goodsが大人気なのであります。

ポロシャツにTシャツが飛ぶように売れて?
生産が追いつかないようであります。

  
でも、これも一時の人気だと
勝手に思っているひねくれ者の
私なのです。

《ところがこの私。goodsはすでに全部揃えている訳ですが、、、。》

Hana
  
我が町の観光協会は大忙しのようです。
おまけに、イメージキャラクターのDVDも
作ろうとしているようであります。

  
イメージソングは私が
作らせていただきましたが、
著作権等はすべて放棄したため
私が作ったということは
ほんの一部の人しか知りません。

●○○○○○●○○○○○●○○○○○●○○○○○●
  
だからこそ、自由勝手に
私は、私なりに

我がふるさとをPRしようと
You Tubeを作ってPR作戦に出ました。

Hana

読者の少ない我がブログではありますが、
今日も挑戦しました。
我が町への訪問お待ちしています。

それでは「ぼくは、○●○●・かきおうじ。」
下↓をクリックしてご覧くださいネ。

ぼくは、かつらぎ・かきおうじ。

【我が家は柿農家。でも霜害で今年は全滅。何か虚しいですが。】

ブログを通じて、我がふるさとを応援できればと
思っている、今日この頃であります。

Hana

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

男演歌を歌う女性歌手。

2010年07月16日 | 音楽!何でも大好き

2010711_001

【私は最近、車では彼女の演歌を聴いている毎日である。】

Kiao

元アイドルの歌手柏原芳恵さんが、
演歌に初挑戦していることを
最近、ネットで知った。

6月1日にデビュー30周年を迎え、
このほど記念アルバムとして
「男演歌 魂(こころ)・愛の13話」を発売したのだ。

「ファンに聞いてもらえれば」と大掛かりな
宣伝はしていならしいいが、
男性演歌のカバーアルバムで森進一さん、
吉幾三さん、フランク永井さん、五木ひろしさんらの
名曲を歌う“柏原演歌”に、
放送関係者も注目し始めていると言う。

****************************************************

80年代、彼女は松田聖子さん、河合奈保子さんら同期と
女性アイドル全盛期を牽引した。

彼女に演歌はミスマッチに思えるが、彼女の“遊び心”として
実現したのが、13曲収録の「男演歌 魂・愛の13話」だ。

伏線は07年発表のアルバム「encore~アンコール」で、
河島英五さん、小田和正さん、谷村新司さん、長渕剛さん、
井上陽水さんら男性アーティストの名曲をカバーした。

****************************************************

今回は第2弾で、実は「encore2」がメーンタイトルだ。

もともと、歌唱力には定評があり、
前作発売後「30周年記念は男性演歌のカバーで」という
スタッフの提案に、「いい意味でファンを裏切りたい」と、
初の演歌挑戦を決めたそうである

「夢とほほえみ 遊び心」をモットーに構想から3年。
大変な作業だったらしい。

彼女は「誰の、どの曲をカバーするか。
気になる男性歌手のヒット曲を
行ったことのなかったカラオケ店に計十数時間こもり、
歌手の全曲を聞いて選曲した。」らしい。

****************************************************

「演歌は1話1話が物語。男と女の愛の魂の13話を選びたい」と
こだわり、13曲に、すべて「男」と「女」が登場する。

「マネではいけない」と、全曲、柏原風にアレンジも変えている。

Akahana

さてさて、私が毎日聴いていての感想である。

デビューして30年。
アイドルとしてデビューし、最近はヒット曲は無いものの
こんなに長い間現役でいる事は不可能に近い事である。

それだけでも柏原芳恵さんが並みのアイドルではなく、
本物のボーカリストだったと断言できる事だと思うのだ。

まさか演歌をこれほどまでに自分のものにするとは。
彼女の熱狂的なファンでは無いが、

全てが彼女のオリジナルと言ってもいい位だ。

ただ、オケはDTMで作っている模様。
ド演歌好きには馴染めないかも知れないが、、、。

****************************************************

演歌に癒されるのも珍しい。そんなアルバムだ。
彼女の声にこんな癒しがあったことを発見した。

これほどの難しい歌を完璧に歌い、
CD化し発売したところで昔のようには売れない時代。

世間に媚びずに、自分のやりたいことをするというのは
全くもって大変だけど、とても素晴らしいことである。

Kiao

私はというと反対にオリジナルが女性の歌に
最近嵌っている。ということで、今日もYou Tubeを作成。

オリジナル歌手は誰だっけ。
風信子【ヒヤシンス】。下↓をクリックしてくださいね。

風信子【ヒヤシンス】  by masaring

【女性の叙情を歌うmasaring。そんなCDを作りましょうかね。】

※恥ずかしながら配信した。とても満足の行くものでは無いが、
 夜中の作業です。近頃、仕事も上手く行かず、身も心も
 ボロボロ状態であります。
 だからこそ、音楽に癒されたいのであります。意味不明ですネ。

Kiao

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

恋人。

2010年07月09日 | 音楽!何でも大好き

201077_001

【同じ歌でも年齢を重ねると全く別の歌に聴こえるから不思議だ。】

Akahana

私達はみんな、母親のお腹から生まれた。
どれくらいの大きさで生まれたのだろうか。
そう、3㎏のペットボトル位の大きさだよね。

親は愛情一杯に子どもを育てて来た。
誕生日には、子どもの生まれたときの話を
その子どもに話している家庭もあるだろう。

そして家族が一緒に顔を見合わせて、
幸せを感じながらご飯を食べている
理想的な家族もたくさんいることだろう。

*******************************************

時が経ち、その子どもが親離れし、
親も子離れする頃、
子どもは恋をするのである。

恋人のことが最優先となるのだ。

でも、それは育ててくれた
自分の家族のことを忘れたわけではなく
思いやる人・思いやる相手が増えたのである。

*******************************************

しかし、愛し合う恋人達もこの時間がいつまでも
続く訳では無く、いずれ訪れる死を
感じ、世の無常を思うのである。

でも、いつの時代も恋人達は愛しあう。

そして、恋人達は家族となり、家族を増やし
命のリレーを行うのである。

Akahana

私が子どもの頃、流行った歌「恋人」。
昔はなんて切ない、悲しい歌なんだろうと思った。

でも、齢を重ねて今聴いてみると
むしろポディティブな歌なんだと思うようになった。

発売された1969年と2010年の今では
同じ歌でも、全く違う歌のように聴こえる。

*******************************************

だから音楽、何でも好きなんだ。

大好きな歌。「恋人」。私が歌ってみました。

下↓をクリックして聴いてくださいネ。

恋人 by masaring

【悔いない今を生きる。それが生命のリレーだよね。】

Akahana

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする