【人間も動物も本当に生まれて良かったと言える世の中とは?】
現在の我が家の家族構成。私と妻。24歳の末っ子。そして
私の母の4人である。長男と長女は大都会で暮らしている。
それにプラス。犬と猫が5人(匹)である。
犬は雑種、兄弟の2人。猫は親子と妹の家を飛び出し(その頃、
妹の家、猫11匹。)我が家に住みついた猫の3人である。
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犬は我が家で生まれた。猫は妹の勤め先に、生まれてすぐ
捨ててあったのを可哀想と拾って来たが、自宅にも
たくさん飼っているので、我が家へ持って来て飼いはじめ
その猫も子どもを生み、貰ってもらえなかった猫を家で
飼っているのである。どれもこれも、もう老犬・老猫だ。
中でも、妹の家から我が家に居候し住みついた猫は、もう
20歳を越えている。人間年齢なら百歳を遥かに越えている。
犬一匹の食費が私の分より多い。どう思います?
今年10月末のある日。勤めから帰ると我が家の犬の横で
見たことのない犬が寝ている。
これはどうしたことだ。いやに人なつっこい。
どういう訳か、動物に詳しい妹によるとこの犬の種類は
「キャバリエ・キング・チャールズ・スパニエル」であるらしい。
純粋種だ。どこかで飼われている犬が帰り道が分からず
迷い込んで来たものと、最初は思っていた。
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「その内に帰るだろう。」高をくくっていた。
しかし、我が家から離れる気配が全く無い。
よく見ると、首輪の跡。子どもも2・3回生んだ様子。
座敷かフローリングの床で飼われていたような生活の仕草。
それにしても、年齢は我が家の犬と同じ位の老犬だ。
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ある日、我が奥さんが犬の散歩をしていると
住みついた犬も後をついて来て一緒に散歩。
その犬のことを知っている人から声をかけられた。
「その犬、お宅で飼ってあげてるの?」
どうやら、この犬には飼い主がいたのだが
引越しをするにあたり、犬が邪魔になり首輪も外し
捨てていったということを教えてくれたのだ。
その犬は、そこらあたりを転々とさまよい、疲れ果て
我が家の犬の横で寝ていたのだった。
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人間世界ではすっかりワーキングプアの言葉が定着し
その人口も年々増えている。住みにくい世の中である。
その煽りを受け家族同様のペットが捨てられる時代なのだ。
何はともあれ、この老犬は我が家の新しい家族?になった。
この犬にも以前の飼い主のつけた名前はあっただろうが、
我が家での新しい名前は「スリー」。である。
何故?。単純明快。兄弟の老犬が「ワン」、「ツー」なのだ。
つまりは兄妹が増えたのである。姉か妹かは不明であるが。
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【「スリー」さん。新居の住み心地如何?我が家高齢家族増殖中】
※冒頭写真はAさんのトールペイントを撮影させて頂きました。