【坂本冬美さんのCDとジャケット。バックの川は「紀ノ川」?。】
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和歌山出身の作家。故 有吉佐和子さんの代表作「紀ノ川」。
紀ノ川か紀の川か。今、名称を統一しようとしているが、
この物語は、あくまでも「紀ノ川」である。
物語はとりたてて大きな起伏があるわけではない。
家と女という日本の伝統の流れに身を任せる母、
激しく抵抗する娘、そしてその二人を止揚したかのような
新世代の孫娘。この三代の血の流れと、紀北を流れる
紀ノ川の流れとが重なるかのような風景の中で、
日本の女の物語が静かに編まれている。
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42年前に映画化された。
勿論、まっちゃんは子ども。リアルタイムでは観てない。
BSで放映された時、観たその映画は私、まっちゃんの
子どもの頃の紀ノ川の景色が映像化されていた。
万葉集に詠われた、妹山・背山。中州の船岡山。
幻想的な映像となっていた。
今は、高圧線で昔の美しい景観は無い。
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和歌山の演歌の星。坂本冬美さんの新曲「紀ノ川」。
当初、まっちゃんは冬美さんも
ご当地ソングを歌うのか。とオリコンランキングを見て、
浅はかにも思ってしまった。
ところが、違いました。
冬美さんは近年、名作シリーズをリリースしてました。
第1弾は力強い男歌として「羅生門」。
第2弾は切ない女心を歌った「雪国~駒子その愛~」。
そして第3弾「完結編」として今作は、
親子愛・家族愛を描いた、有吉佐和子さんの「紀ノ川」
だったのです。上の文と重複しますが
明治・大正・昭和と時代の移り変わりの中で、
母・娘・孫娘の絆と生き方を通じて、
変わらなければいけない事と、
変わってはいけないことが
有るというメッセージを伝える作品だったのです。
おまけにセリフが入っている。
和歌山は、紀北と紀南では言葉が違い、冬美さんは
紀南の出身だがこのセリフは、紀北のアクセントだ。
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まっちゃんが、この曲を聴いた感想を書きますね。
此の作品は今までの羅生門・雪国と異なってますね。
名作シリーズということで、前作2曲は
曲が重いなあ。と思っていましたたが、
今回の作品。その重さは無い。
演歌界の担い手と成長した坂本冬美さんの魅力にも
触れられそうな作品である。お勧めの1曲である。
因みに、人気のジェロくんは冬美さんの「夜桜お七」を
聞いて演歌に熱中したということだ。
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さて、歌を流そうかとも思ったが発売されたばかり。
著作権のこともあります。皆さんも是非ご購入あれ。
それゆえ、一番の詞とセリフのみ紹介させていただく。
『紀ノ川』 作詞・たきのえいじ/作曲・弦 哲也
次の世の 我が子の幸(さち)を
祈って流れる 川がある
逆らわず 生きるが善(よ)しと
両手合わせて 立ち尽くす
母の願いが 叶うなら
せめて届けて 紀ノ川よ
(台詞)
川と同じや 人の世も
流れに逆ろうてはならんのやえ
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【ここ紀北。庶民は「流れに逆ろたらあかんのやで」と喋ります。】