【2月1日。昨年5月に急逝した彼のベスト盤CDが発売された。】
1964年から1967年にかけて青春歌謡のアイドルだった彼。
私の小学生時代、彼の歌声を聞いたのがきっかけで
私は歌を好きになった。そして今も音楽好きである。
ラストシングル「悲恋」が発売された直後、我が町で
彼のコンサートが開催され、初めて生のステージを見た。
会場は当時、K高校の女学生で埋め尽くされた。
女学生のアイドルであった訳だ。
中学生の私、男子がそこに居るのは不似合いだった。
私がそこに行った理由は、彼の歌が好き。それだけだった。
当時の歌の流行り廃りは凄いスピードであった。
歳月流れる如しの言葉通り、それぞれの生活環境や
状況の上に訪れる変化の中で、長年にわたり積み重ねてきた
記憶も、今では時として古いデータを探す作業を
しなければならない、、、。
しかし、その殆どは見つからないのである。
彼もまた、人々の記憶から消えた無数の歌手のひとりである。
しかし、今でも彼のファンは、多く存在するのである。
多分、このCDを聴いているのは、昔、大歓声で彼を応援し、
今は完成された大人として安らいだ暮らしをしている年齢。
歌の数々を聴き回顧に浸りながらも、きっと再び力を与えられ
共に青春を過ごしたことに、感謝していることだろう。
【収録曲目】
1. 潮風を待つ少女
2. 海の虹
3. 女学生
4. 夕焼けの丘
5. 友情
6. 赤いカンナが咲いていた
7. 春を待つ少女
8. エミーの肖像
9. 僕のカーネーション
10. 明日と握手
11. 学園のハムレット
12. 君の涙を忘れない
13. 昭和少年ぶし
14. さよならは美しく
15. さんざしの花咲けば
16. 初恋
17. コバルトの海
18. 十七才のブルース
19. 風の町かど
20. 涙のむこうに
21. 蒼(あお)いカシオペア
22. 悲恋
23. あの娘の名前はしあわせクン
どれもこれも、1960代の青春の香りがする名曲である。
それでは音楽です。
1月8日に突然、脳動脈瘤の破裂による
クモ膜下出血に襲われ、
その日の内に緊急手術。一時意識は戻ったが、
4日後に意識混濁となり、昏睡の状態が40日。
本人の知らぬまま、2月15日に、3回目の大手術。
2月17日に奇跡的に目を開けた私の母。
本人は知る由もないが、
頭蓋骨に3箇所以上の穴を開けたのである。
脳の病気である。
これからが、本当の意味での長い闘病生活が続くのだ。
そんな母にこの歌をプレゼント。下↓をクリックしてネ。
安達 明さん~僕のカーネーション~
【歌は人の歴史と共に生きており、これからも生きるんだよネ。】