12月9日夜、上田妙恵さんの講演会を開催した。
これは、私達の地域に住むすべての人が、
人権にかかわる問題に対する理解と
すべての人が人権を大切にする意識
の向上を目指すために、そして、
今後各団体の啓発活動の指針と
なることを最大の目的として
開催した「人権教育研修会」。
今回は、海南市在住の
上田妙恵さんを迎え、
「母のいのち、今もなお」を
演題とする講演会。
上田さんは、寺の長女として生まれ、
在家に嫁がれたが、
兄の突然の死によって、
出家、得度。
平成10年より、住職となった方。
今回は、今は亡き実母の老い、
アルツハイマー型認知症と、
ともに歩んだ15年を振り返り、
その間の苦しみ、悲しみ、
そして、いつしか得ることができた、
心の安穏について、語っていただき、
その間の様々な出来事を通して、
私たちの『いのち』について、
深く考える機会となった。
「父と母のいのちを受け継ぎ
私は今を生きている。」
「老いを大切にしたい。」など、
上田さんが語られる言葉に
会場の参加者の心が洗われた。
そう、人は、この世に役割を持って
生まれてきたのだ。
そう考えると、自殺という
今の世の中の課題を考える
糸口がこのあたりにもあるのでは、と思った。
※老いはすべてを洗い流す。
※朽ち果てようとしたからだで、
命、たましいの尊厳を教えた。
※死は、命の灯火を燃焼して燃え尽きたとき
訪れる。
※自然のままが、一番良い。
上田さんの、凛として口を借りて
語られる、これらの言葉は
私に生きる勇気を与えてくれた。
人権思想の普及の大切さを考える
素敵な会であった。
しかし、お母さんの介護中に
結婚されて、11年、
お子さんに恵まれなかった上田さんが、
子どもを授かった。
これは、やはり母からの贈り物。
命のリレーにほかならない。
人生は、不思議の連続だ。
この講演には、関係ありませんが
上田さんを紹介するサイトを見つけました。
生でお話をされています。
一度、お聞きください。
http://www.mason-kitani.co.jp/houwa/houwa01.htm
上田さんは、どの言葉にも丸みがあって、
優しさのようなものを感じました。
また、どんなお声かけに対しても、
これをありがたいものとして、
ご自分の活力になさっておられるようにも思いました。
見習いたいと思うこと、いっぱいありました。
お話の中にあった、看護師さんが別室でご相談された話、
患者さんが聞こえない、内容がわからない状態であっても、
一人の人間として尊厳を守ってくれたという話、
これが大切なことなのかなと思いました。
ありがとうございました。
コメントに書くのはどうも気がひけると、メールで
感想を送ってくれた方もいます。(うれしかった。)
やまちんさんの、コメントで命の尊厳を改めて感じました。
私、聴いたこと、すごいと思いながら、その言葉を
メモしようとしても
それがどこかへ、すぐ、飛んでいってしまう
頭脳回路になってしまっているので、
また助言してくださいネ。
ご訪問ありがとう、ございました。