青空に押しつぶされそうな真夏の小さなプール、太陽の光でギラギラ反射する水面。トランプの大きさしかないあそこに飛び込む俺、息を整え水を睨み、俺にはこんなの何ともないことだと、跳躍台の端に身体を置く。
そんなことをイメージしながら、枯れ枝を切り、2つに裂き、ネジ穴を開け、鉄片で可動箇所を作り、「飛び込む直前の人」の形と心に迫ろうとする波風氏。
遊びは余裕。無くても暮らせるが生きるのは難しい。四角四面は息苦しくまっぴらだ。波風氏の絵や字の線(ライン)がたどたどしいのは、無意識的に息苦しさから逃れたい遠ざけたい『遊び』のひとつ。工作も同じで、商品的価値皆無・末路塵芥の立体落書。感じていたいのは作る前も作る時も作り終えて時間が経っても、そこはかとなく『物語』が浮かんでくること。今回はどうかなあ。
画像は完成品(笑)ネジもこのままで満足するのが落書きの由縁「遊び」「贅沢」「表現」なんて言葉を辞書ひいてみる。こういうのも遊び。そのために大判3分冊の広辞苑買ったんだからね。