火曜10時、NHK、向田邦子原作のドラマ「胡桃の部屋」。「下流の宴」が終わって始まった。「中流」の維持、世間体の維持が何ともすさまじい。女優竹下景子の今までと違う面…知的で爽やかな美人とまるで違う、皺と疲労と絶望の表現力に驚く。失職し家に帰られなくなった蟹江敬三演ずる父親を家に住まわせる、おでん屋の女主人が魅力的。「ファブリーズ」のコマーシャルのお母さん役の人。何でだろう?男が潜在的に求めるものを醸し出しているのかな。
主題歌「町」が印象的だ。その昔、「高校教師」の主題歌になった森田童子の「僕たちの失敗」を思い出す。稚内南中出身の阿部芙蓉美という歌手。とても注目されているらしい。聞いてホッとする。音楽くらいはストレスを感じたくない…と思う立男だ。
竹下恵子も森田童子も、ほぼ立男と同年齢。何となく不思議に感じるが事実だ。そろって還暦だ。熱い70年代がだんだん遠くなっていく。