波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

「梅ちゃん先生」のお父さん

2012年09月17日 | 日記・エッセイ・コラム

9_2  あと3ヶ月と少しで今年が終わる。こ、こんなに時間が早く過ぎるのなら還暦の今から70歳なんてすぐだな。昨日の敬老の日、今まで自分とはだいぶ距離のある祝日のはずだったが…。
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 あと2週分で終わる「梅ちゃん先生」。父親の医大教授がきっぱりと退職決意した言葉が心に響く。「後に続く人が出てきたら、知識や体験を後進に受け継いでいく。自分は遠くから見守っていきたい」、「若い人のじゃまになりたくない。自分のすべきことはした」の弁。見どころ多いメルヘンのドラマだが、クスリと笑わせながら、男とは、勉強とは、仕事とは、幸福とは…を考えさせられる。
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  年長者が「遠くから見守っていたい」をママヨさんと大いに共感。翌日の放送で、父親がもう少し仕事がしたいと民間病院で働くことに…矛盾しているが、同じ職場でないし…少しほっとし嬉しくもある立男だった(笑)

画像は玄関前に落ちていた病葉。朝顔がまだ咲きながらの秋 危機の中の教育-新自由主義をこえる-」(佐貫浩著:新日本出版社)。帯に「3.11から今、再生へ必要なもの」。8月末から時間かけて読んでいる。こういう専門書を待っていた。

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本選び【人生賛歌】

2012年09月16日 | 読書

Photo 年刊)、「花男1」(松本太洋:平成2年刊)、「先生がいっぱい2」(安田弘之:平成16Photo 年刊)、「三丁目の夕日-映画化特別編」(西岸良平:平成17年)。線に味があり丁寧な仕事。作家の名前を思い出すのに一苦労した。新刊で「PEN+」(特集/大人のための藤子・F・藤二雄:阪急コミニケーションズ)を永久保管用に。
    半世紀近く漫画はいつも側にあった。漫画がなければ今とは全然違う立男だったかもしれない。一冊の漫画の一コマが、何日もかけて読む文字の世界とは比べられないくらい衝撃を与えることもある。

                   ・■・・・

 「人生賛歌」(小桧山博著:河出書房新社)。プロ作家のコラム,いやエッセーをまとめ読み。この種の文章は文末が命だ。切り出しやリズム、語りの面白さ等々あろうが、読後の余韻こそだ。この作家はそこがすごい。JR車内誌の読み切りのせいか、繰り返し描かれる少年時代の赤裸々な心情、厳しい生活はやや辛い。だが、小説家はこうも自分をさらけ出せるものなのか。こういう仕事は嫌だな。辛いもの。
    この前「生まれ変わっても犬にだけはなりたくない」、「尻の穴を見せては生きられない」と言ったら、ママヨさんになんて人間の器が小さい人だ、人間以外の動物すべてに失礼だ、謝りなさい。こんな人だとは思わなかった、とそれは厳しく叱られた。悟った、俺は決して小説家にはなれない。その資格というか、覚悟がない。そして、ママヨさんには、この種の冗談を決して口にしてはいけない。晩飯があたらなくなる。

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    「人間の関係」(五木寛之著:ポプラ社)を一昨日の「孤立を過剰に恐れる社会 -いじめ問題 背後に潜むもの-(9/15北海道新聞朝刊)を目にしてから読み直す。「孤独」の大事さ、過剰な「関係」の危うさ、相互に補いあう関係をあらためて考える。相手を好き勝手に選べる自由は、相手からまったく選ばれない不自由と同じことを考える。
   立男は、定年退職前から、退職後の楽しみ方を少しづつ考えてきた。孤独を腹に入れた人生のつくりかたの準備だ。パソコンのデスクトップにフォルダーrougojinnseiを作り、思いついたら書き込んだ。無料塾、うどん屋、共同墓地建設、計画前倒しのこのブログもだ。前に入院した時、手帖に退院後にしたいことを書き綴ったのと同じだ。だが、当初計画と変わったのでその環境に混乱したが、この頃少し慣れてきた。「主夫業」の夢よ、もう一度。

秋が来た。小雨、気温16度。明日、敬老の日。

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本選び【終の住処】

2012年09月15日 | 読書

Photo_3    題名と定価と「せっかく本屋に来たんだし…」で買ってしまった「終の住処」(磯崎憲一郎著:新潮文庫)。小説が生活と何の関係もないことを教えてもらった。いや、買った本でも最後まで読めば良いってもんではないことを心に刻んだ。中身も、文体もどうなのかな…。少し前の芥川賞作品らしい。茶川さん(映画「ALL WAYS  三丁目の夕日」)を気の毒に思った。340円で変な時間を買ってしまった。読書はそのすべてが自己責任だ。

 加えて、「中央公論 10月号」(特集:親に生徒に文部科学省…振りPhoto_4 まわされる現場で先生大変!)で更に滅入る。「今、一生懸命にやっている教師と医者ほど気の毒なものはない」「教師がもっと自由な人間じゃないと(恩師として慕われない)」(石原東京都知事「何が教師から個性を奪うのか」)は救われない。続くページで「東京では職員会議で挙手が禁止…ああ言いたい、こうしたいが採用される術はありません」(脚本家の小山内美江子氏×映画監督)と真逆の実情報告。他も、先生が直面している課題にも、その原因にも、正対して掘り下げているわけでもない。これだけ、教育現場そのものが社会問題化しているのに…。

ママヨさんに、「TVドラマ、嫌いだよね」と言われる。そうかもしれない。立男不在時、ドラマ満喫するとママヨさん。驚いた、我が家にはそんな知られざる世界がまだあったのか…(次回へ続く)

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【その77】 やりきった感

2012年09月13日 | 【保管】一寸凡師コラム

Photo  出張が入り、家を数日空けることに。息子たちか77 らお手製の「お守り(メッセージ入り)」をもらった。書いてる内容もさることながら、4月に比べ格段に上手になっている「字」や、行為そのものに感動。出発する前に、なにやら「やりきった感」がみなぎってきた。

 昔、部活動で「勝負はコートの外にある」、「コートの外で挑戦のない者に、コートの中での挑戦はあり得ない」という言葉を聞いたことがある。コートの外を「準備」と言っていいものかどうか。コートの外こそが本番のような気もするが、コートの内と外は間違いなくつながっている。これは、働いてからも一緒。「本番、なんとかなるさっ!」という心情は凡師も好きだが、この言葉の前には「やっておくべきことを全部やったから」が不可欠。

 さて、今日から始まる出張。準備は万全。百人力のお守りPhoto_2 ももらった。荒馬さんからは、忘れ物をチェックする為の付箋が、所狭しと机の上に貼られていた。

この場を借りて荒馬さんに言っておこう。百戦錬磨の凡師をなめてもらっては困る。
「張られた付箋のうち、7割はすでに準備済みだよ、荒馬くん。ハッハッハ!」

荒馬さんはいつも一枚上手である。

右下の囲み記事、クリックしてお読み下さい。昨日早朝に出張された凡師さん、行く前に今回の原稿を送っていただきました。ありがとうございました。札幌方面、雨が降らなければ良いのですが… 今朝、「波風食堂。準備中です」も更新しました。こちらもどうぞ。 

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「分別」と「分別」

2012年09月11日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo_2  資源ゴミの紙類と、プラスチック類なんかをちゃんと分けてゴミ箱に入れている。今年4月、町内のゴミ置き場に持って行く役目に、有無を言わせず任命されてからだ。家ではそれまで、手近なゴミ箱に何にも考えずに捨てていた。ゴミ出し前日、ママヨさんが大きな声でこっちを向いて文句を言いながら仕分けしていたが聞いていなかった。立男は、天下国家で忙しく、ゴミなどにかまっている暇はなかった…とは言わないが。

 今朝、「だいぶ分別(ぶんべつ)できるようになったしょ」とママヨさん。毎食後の薬、そのケースというか覆っている金属的な底と透明なカバーを、一瞬考えてそれ用のゴミ箱に入れたのを見ていたのだ。立男には「だいぶ分別(ふんべつ)ついたしょ」と聞こえた。今日は、命令前に、生ゴミの青い袋と、一般ゴミの黄色い袋を両手に持って町内ゴミ置き場へ。ゴミ置き場がとりもつ「オハヨウゴザイマス」もだいぶ板についてきた。立男は、叱られるより誉められて伸びるタイプだった(笑)…教育って大事だ。今晩、夕ご飯なんかも作っておこうかな…。

最近、心なしか痩せた。嬉しくて3日続けて体重計に。オヤツを少し我慢する気が湧いた。やってみるかな、老後ダイエット。立男は、試し済みのリバウンド無し減量ノウハウを持っている。やってみるかな…身体のゴミの方も。文字通りの生ゴミ始末。

 

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