波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

それぞれが専門家【上】

2015年08月07日 | 新聞感想

 2つのコラム 
 8/4の朝日(「私の視点」)に、国会議員は(安保関連法案で)、専門家(弁護士会等)の意見を謙虚に聞き、世論に耳を傾け、意見の異なる議員間で熟議尽くせと弁護士さん。「目の前に大事なことがあっても、ヒントを与えられても、空気を読みうまく立ち回ろうとする濁った目には何も映らない」と朝日新聞(8/6「ザ・コラム」/原発と私 見えているのに観ていない)に。前者は法律の専門家、後者は新聞編集の専門家。一仕事前、立ち止まってしまった。

 授業の準備
 
教育の動向について近く授業する。相手は夏休みぐらいゆっくりさせてくれよ、の先生たち。自費参加である。普通に考えて、立男が「教えてあげる」「わかったか」はあり得ない。何言ってるのかわからなかったり、話が退屈なら「金返してくれ」が常識だ。立男が受講者なら間違いなく叫ぶ。空気考え心の大声で。バカヤロ----。
  この頃、知識人は与えられた問いに対し先生の意向に沿った答案を書こうとする、教員もこの知識人共通の性格から自由ではないという故鶴見俊輔氏の言葉が頭から離れない。やらなくちゃならない授業準備、だが、この言葉が重くのしかかって腰がどうにも上がらなかった。加えて前述のコラム。教育の専門家にどんな話を偉そうにしようと言うのかね君は、という声がどこかから聞こえてきてしょうがない。(次回に続く)


 久しぶりに旧友と。70年代、学生が元気良かった時代からの仲、銭湯→居酒屋→バーという通常パターンで気勢あげる 居酒屋の支払いの段で財布がない。最後を思い出すと銭湯の電動マッサージ機100円也。カウンターに届けられていて「家の方に電話したんですよ」と一言。親切なロシアの方に感謝。出かける前、「買ったばっかりのでなく前の財布にしたら」と言っていたママヨさん。恐る恐る家に帰ると静かに笑ってた。そうだよな、馬鹿を馬鹿と言っても仕方ないよなあ…。

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飛び出せ 自分空間

2015年08月04日 | 日記・エッセイ・コラム

 ポスター描いている。ほぼ同じ趣旨のを2枚。それに、チラシ1枚を同時進行で。仕事が遅れたので重なった訳だが、仕事をまとめたとも言える。これ、言い訳で無く、複数仕事の同時進行はもともとの流儀だ。
                  
 これ以上延ばせない絶体絶命の時間制限は、地中深く隠れていた「そろそろやらないとマズイかも」を地上に引きずり出す効能だけでない。同時進行によって、あっちが駄目ならこっちはどうだ、押して駄目なら引いてみな、みたいな感じでウンウン唸りながら、場合によっては冷や汗流してあちこち渡り歩いているうち、いつの間にか地上から離陸して絶対集中の自分空間に浮遊しているのだ。
    立男の場合は、こういう外から見えない頭脳戦8割、机の前でせかせかやる手作業戦2割。書くのも、描くのも、本業も全部そんな感じだ。もしかしたら生活スタイルも同じみたいな気がする。
    さて、今のデザイン仕事。まだ地球基地にとどまってるが、カウントダウン直前。これ以上の仕事とか、面白くて目移りするようなことが決してありませんように…。
                  
 自分空間では、冷蔵庫の梅ゼリーの残数を確認することも、どうでもいいようなTVを観ることも、読みかけの本を手に取ることも無くなる。佳境に入ると、ご飯もいらず、眠らず、嫌いな風呂はこれ幸いと永遠に忘れる。身体が「目の前の仕事のみ完全対応モード」に切り替わったら恐いものは無い(笑)。だが、この状態は限度2日。この期間で終われなかった仕事は無い、質はとにかく、青息吐息で終了なのだ。だが、こんなブログ書いていては、完全対応モードが通常モードに戻る危険性も。まるでパチンコの確変だね。立男には夏休みが未だ未だ来ない。


 イラストは、某学校の公認キャラクター「ラボちゃん」。ポスター用の部品試作品。これを使うか、使わないか… 「カッパの三平」(水木しげる作:ちくま文庫)読む。人間は世界の一部、カッパ、狸、小人、死神、何の不思議も無く意思を通じ合って共生。古くさくて新しい。川上弘美を思い出した 波風文庫」久しぶりに更新。読んだ本をまるで思い出せない。読んだ本をアマゾンに頼んでいた。

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【その223】 夏の目標

2015年08月02日 | 【保管】一寸凡師コラム
夏の目標Photo_2211
   梅雨の明けた秋田・・・のはずが、雨また雨。ずっと降りっぱなしではないものの、すっきりとしない天気が続いている。毎年夏の帰省では『読書をする』と『真っ黒に日焼けをする』を目標にしているのだが、結局『読めず』『焼けず』。最近になって自分は『読書の苦手なインドア派』という事に気付いた。そんな凡師にとって追い風となっているのが、連日の雨。懲りずに自宅から持参した本を、なんと2冊も読み終えてしまった。
 持参した本は残り3冊。どこまで読めるのやら。もう一つの目標である『日焼け』は、いつの間にかうっすらと腕時計の部分だけ手首が白くなっているので、クリアとしたい。
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第65号/ひとりにさせない

2015年08月01日 | 【保管】腹ペコ日記

 ひとりにさせない

3人家族になってからもうすぐ3週間。「何の資格も技術もないところにナマの命が無防備な状態で飛んできた」ような感じ、と本で読んだのが、まさにそのとおり。命そのものを預かっているということを実感する。その責任の重大さゆえか、はたまた産後ハイといわれるものか、休めばいいところをつい起きていてしまう。

・・・

   そんな腹ペコを「ひとりにさせない」スクラムを、相方さんはじめ家族一同が組んでくれている。意思疎通のできないまめたとの二人っきりがずっと続いたら、とても大変だっただろう。家事やまめたの面倒をみてくれなくても、話のできる誰かがそこにいてくれることが、どれだけありがたいことか。「孤独な育児」になったときのしんどさは、そんなところにもあるのだろう。とある心理実験で、相槌をうつだけでも人はそれなりに満たされる、という結果が出たと聞いたことがある。人が生きていく上で、コミュニケーションの占める重要度はやっぱり高い。

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