波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

第67号/当事者意識

2015年08月18日 | 【保管】腹ペコ日記

 当事者意識

「ある世代を境に、終戦記念日を答えられる学生が減った」とある先生が言っていた。腹ペコも「ある世代」以降に含まれるのだが、「平和は大事、戦争はだめ、と言っておけばいい」という感覚もわからないわけではない。「遠い戦争」の教訓が、お題目になっていた部分がないとは言えない。それがこの間、「ある世代」以降の広い範囲に当事者意識が広がったように思う。今ある暮らしを守りたい。それは「平和な日本」だからこそ実現できてきたことなんだ、と。

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正直なところ、「運動」というものに若干懐疑的だった。誤解を恐れずに言えば、「反対のための反対」のように見えることが少なからずあったからだ。なので、そこに何の疑問も持たず飛び込んでいくのも違うと思っていた。今の「若者」の運動は「守りたい生活」が具体的に想定されているように見えて、それが当事者意識の表れのように感じる。気づくのが遅いと言われるかもしれないけれど、遅すぎることはないと思うのだ。


今号の記事、先週末には腹ペコさんから届いていました。波風立男の私的用事でUP遅れたことをお詫びいたします。

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【その224】 大掃除

2015年08月15日 | 【保管】一寸凡師コラム
大掃除

良い機会とばかりに、帰省中の実家で大掃除。「道産子JAPAN」の異名を持つ荒馬さんも参戦。30度を越す炎天下のの中、荒ぶる馬車馬のように大活躍。ヘトヘトになりながら最終的にトラック三往復分の廃品を処理した。作業を終えてわかったことは三つ。「不要な物はこまめに処分する」「炎天下の作業には気をつけろ」「マニュアルの運転は楽しいぞ」。残りの秋田はさざ波のように過ごしたい。

 仕事で家を空けていたため、今日の凡師コラム224号のUPが遅れたことを心からお詫びいたします。また、原稿が届いていたにもかかわらず紛失したことも申し訳なく思っています。どこかの反省風談話と違い、心から反省し謝罪の気持ちで一杯です。

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実感的「老いの生き方」

2015年08月12日 | 読書

 誤って凡師さんから送られたコラム原稿(第224回)を削除してしまった。もう一度送って下さいと旅行中の凡師さんにメールでお願いした。立男は、複数でメール受信できるようにしている。用心もあるが、結果としてそうなった。便利な反面煩雑にもなる。だからメインの家で保存し他は削除してきた。今回の失敗は「保存したはず」の思い込みにある。

                    

 昨日、注文していた本が届き唖然とした。前に買った本だった。18人の名文家による随筆集だったから、内容の記憶は少しあったが編者の記憶が無かった。本の名前は、「老いの生きかた」(ちくま文庫:鶴見俊輔編 1997年第1刷発行)だったので笑った。最近、こんな失敗が増えている。スーパーに行くと、別に理由は無いのに、玉子とか辛子やワサビに手が出てママヨさんに注意される。この「何気なく」というか、考えない行動が少しづつ増えている。反面、考えることが苦手になっている。

                     

 「老いの生きかた」の冒頭(「道の領域にむかって」)で、編者は「私がまだしていない死ぬということを何十万年にもわったってなしとげた人として祖先の全てに脱帽する。その状態に達するまでにのこっているしばらくの時間の中で、老いてゆく準備をつづけたい。」と言う。今、この方の「文書心得帖」を読んでいるせいもあるが、言葉の考えさせる力というのはつくづく凄いと思う。
  「この本はなかなかですね」というママヨさんの声を聞きながら、少し立男も読み始めたら、どの随筆も3年前よりずうと胸に染み込むような気がしてきた。
 

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第66号/断髪式

2015年08月09日 | 【保管】腹ペコ日記

 断髪式

  何年かぶりに髪を短くした。「髪型や服装がコロコロ変わるのは気持ちが不安定な証拠」とは腹ペコ家の仮説のひとつなのだが、その説でいけば、ここ数年伸ばしっぱなしだった腹ペコは、気持ちが安定していたということになるのだろうか。

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 さて、今回の断髪。もちろん不安定だったからではない。「お母さん」になるにあたって、長い髪はじゃまだと前々から思っていたので、腹ポコのうちに切るつもりだったのだが、想像以上に活動しづらくなったため、そのままになっていたのだ。

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 予想よりも早くまめたがやってきたため、同じく髪を切れずにいた相方さんも無事断髪。まずは形から、というわけではないが、腹ペコ家の新米両親二人の外見は整ったようである。

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それぞれが専門家【下】

2015年08月07日 | 新聞感想

(前号から続く)
   支持率という評価
 重たい腰が少し軽くなったのは、8/5道新「内閣不支持58%、安保反対47%」の全道世論調査だ。前回4月調査から、不支持16㌽増、反対5㌽増の結果。アベ一族の陰謀をわれわれ庶民はわかったのだ。60代と女性に多い不支持率も嬉しい。危険察知し平和希求の知性と感性がこの方々にあるのは頼もしい。
   こういう状況に、「国民の理解が進んでいない」という、庶民という国民主権の専門家を馬鹿にしたアベシ。それで、「わかってないので教えてあげる」と珍妙な比喩のTV授業をやったわけだが、「全然わからない」、「先生が間違ってる」という支持率低下という授業評価がされた。
    生徒の不信任が日を追う毎に増える時、まともな神経の先生ならまず自分を振り返る。生徒のせいにしたら即アウト。アベシは先生と違うが、我が国のリーダーとして「私が間違っていた、かも…」ぐらい言って欲しい。

 専門家に学ぼう
 こんなことが、立男の授業準備の心構えに貢献した。そうだよな、現場の専門家に教えてもらえばいいんだ。先生という仕事は新しかったり複雑に見えることに日々出くわす、毎日がその連続だ。それを立男が訳知り顔で、使うか使わないかの知識提供してどうする!研究者じゃ無い立男のすべきことはそんなんじゃない。目の前のことを読み解く心意気とそのための道具の提供だ。試され済みの基本・原則の確かめと言い換えて良いだろう。あぶない、あぶない。それぞれが専門家で、それぞれが役割を分担し、認めあって生きるという教育の王道から転落するところだった。

    慇懃無礼、反省皆無、自己本位とはこうやるのです、を教えてくれたアベシには感謝にたえない。そうか、アベシはその筋の専門家だったんだ。専門家には学ぶべきだね。(おしまい)


   銭湯から、落とした財布届いてますと家に電話来た時、「やっぱり」とママヨさんは思ったそうだ。「馬鹿に馬鹿と言ってもしょうがない」と思っただろう?って聞いたら、何をいまさら馬鹿なことを、という顔だった「文書心得帖」(ちくま文庫:鶴見俊輔著)読んでいる。判りやすさと深さに魅了される漢字で書いてやらないと「アベ政治を許さない」の金子兜太さん。積極的平和主義を「言語の堕落」と谷川俊太郎さん。90歳越える、言葉の専門家の怒り。

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