波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

第11回 読書交流会記録(上)

2019年08月01日 | 読書

 

7月28日(日)午後、波風食堂に6人集合。いつものちょっぴりの緊張感と期待感。今回から、おすすめ度を5点満点で表示(満点が★★★★★)

MS(女) 学生時代に読んだ『保育園児はどう育つか』を再読し、自分はもう保育に興味が無いことを思い知る(笑)。もう一冊は『冬だけでもうかる焼き芋屋の謎』(永岡書店:鷹野宏明)。会計学の基本をパターン化して儲かる仕組みを説明。以前の、心の安定を目的にした読書から大きく変わったのはこの集まりの影響かな。

KK(女) 前回の『不倫』の話題で、短編集『あなたの愛人の名前は』(集英社:島本理生)。母親が娘に尋ねる言葉が題名だが興味本位の不倫でなく愛とは何かを飽きさせないで読ませる。もう一冊は『坂の途中の家』(朝日新聞出版:角田光代)。★★2歳の子を浴槽で殺した母親の裁判。主人公は選ばれた裁判員。罰せられるのは母親だけなのか。「夜中、永遠に泣き止まないのではないか」と思った自分の辛い体験と重なり母親に共感。小説の「これはお前の感情ではないか」という問いが突き刺さった。
おすすめは『70歳死亡法案、可決』(幻冬舎:垣谷美雨)★★★。政府が70歳死亡法案を強行採決し、義母を15年間の介護してきた主人公の胸中は。70歳で30種類の安楽死を選べる法案。突飛な補助線で老後問題をえぐる快作。以前の読書会で話題になった漫画『イキガミ』に重なると参加者から。(次回の「中」に続く)


2人から珈琲豆いただく。『波風ブレンド珈琲』(中程度に焙煎してもらっている)を基準にすると、深入りと浅煎り。偶然、両方とも京都のお店。人はそれぞれ味わいがあり違うから魅力的、みたいな飲み心地。水出しにあう、ドリップがいいと楽しむ。珈琲道はかなり深いわい。

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