愛しき子どもたち
年末、ひょっこりと卒業生が家にやってきた。なんと、お隣さんの息子さんの奥さんだという。私が引っ越してきたときから、ずっと気になっていたそう。人違いだったらどうしようと思いつつ、きっと本人だと信じて訪れてくれた。小さなお子さんが二人いるということで、写真も見せてもらった。ケイコ、なんだかおばあちゃんの心境(笑)。それにしても世間は狭い。あちこちで卒業生に声をかけられるし、パパの一番下の弟の奥さんも卒業生だし、本当にいつもその狭さに驚いてしまう。地元で頑張っている子たちを見ることができるのは嬉しいし、単純に、私のことを覚えていて声をかけてくれることは嬉しい。もう子どもが5人いるなんて子や、消防士として活躍する子、病院の受付で働く子など、様々。みんなちゃんと中学生の頃の面影を残しているのも、さらに愛おしさを増す。
いつどこで誰に声をかけられるかわからないという緊張感。だからちゃんとしなきゃと、職を離れた今も心がけている。いつも私は「私のことなど早く忘れなさい」と卒業生を送り出しているが、声をかけられて確かにほっとして喜んでいる自分もいる。声をかけてもらえるくらいには、安心できる存在だったのかなと思えるから。「先生の笑顔を見たかった」と言ってくれる子もいる。だから私はいつでも笑顔でいられるように生きていこうと思えるのだ。