うおとら(寿司、魚料理/葉山)
*昭和天皇がお気に入りだった老舗鮨処
―として地元ではお馴染みのお店。明治中頃に魚屋としてスタートした此方、今の女将(ご本人は看板娘と言っている)で4代目。
‘80年代初め頃ビルに新築、活魚料理店に生まれ変わり現在に至っています。
店の前にはヨット(ダックリング)が生簀として置かれ、この中で泳ぎ回る元気なお魚をあっという間に目の前に並べてくれます。
都心の高級店にある生簀のそれとは違い、さっきまですぐそこの海にいたという活きの良さが最大の魅力でしょうか。
でも私、実はこれが苦手なんだなぁ(汗)。
店頭で「こんにちは」した生き物が、自分のオーダーのために殺されて目の前に現れるってのがどうも…。
「アンタ、それじゃうちに来る意味ないじゃないの」って女将さんにどやされそう。ハイ、まったくもって「ごもっとも」なんですけど。
このお店、生きた車海老を女将さんが目の前でむいてくれる(やりたければセルフもOK。ひいぃぃ~!!)なんて料理もあるんです。
料理以外の名物は当然この女将さんです。
注文を迷ってグズグズしていると「今日はこれだよ、うん。これがいい!」とお薦めメニューを半ば強制的に(笑)注文させられるのでご用心。まあ相手もプロなので不味いものは薦めませんから、予算に余裕があれば(?)端から「お任せ」してしまうのも手かも。
お店が極端に混み混みでなければ、このおばあちゃんから面白いお話がたっぷり聞けると思います。
高校時代からの友人のお父さんがごひいきにしているお店なので良く連れてってもらいましたが、最近はちょっとご無沙汰気味かな。お料理はいつも予算(10,000円)を伝えて「お任せ」のスタイル。しかも自分で支払ったことがないので、このCPがいかほどのものか判断出来ませんが、出されたお料理はどれも美味しかったです。
なんかどこのグルメサイトでも評価は「イマイチ」みたいですが、悪いお店じゃないですよ。
個人的な「ダメ出し」はお店の雰囲気。ビルの中にお座敷、っていうのにどうしても馴染めません。好みの問題なので、気にならない人には何でもないことなんでしょうけど。
接客については、いつも常連と一緒に訪問する所為か嫌な思いをしたことはありません。ただ女将さんがお話好きなので、人によってはちょっとうるさく感じたり、常連ばかり贔屓しているように写って一見さんが疎外感を覚えたり、ってのはあるかも知れません。
個人的にはちらし寿司がお気に入りです。ネタが新鮮で種類も豊富、見た目も豪華だし、これがイチオシかな。
「自腹で行く?」と聞かれたら、う~ん。どうでしょうねぇ…。
新鮮なお魚料理が食べられる(しかもずっと安く)いいお店、この辺りにいっぱいあるからなぁ。
★店舗情報は
こちら
【2010年1月追記】
旧店舗前の道路拡張工事を機に内外装を全て一新し、現在はお洒落なカフェのような空間に生まれ変わりました。