ハウス オブ フレーバーズ(カフェ、ケーキ/鎌倉)
*「日本一高価で、日本一美味しい」チーズケーキ
ホルトハウス房子さんの自信作、此方の名物でもあるチーズケーキ、直径19cm高さ6cmのワンホールが何と12,600円(税込)です。
やはり高いと思いますか? でも、1度口にすれば納得せざるを得ないはず。
なんたってチーズケーキというものに対する概念が覆されてしまいます。著名な料理研究家が試行錯誤の末に遂に辿り着いた「究極」の領域、とでも言えばいいのか。「ようやく満足のいく材料の配分が決まりました」までに費やした月日は30年余。これが美味くないはずありません。
ナイフを入れたケーキの断面は、ひと目でそれと分かるようにクリームチーズとサワークリームが二層を成し、濃厚さと爽やかさが順に楽しめます。一言では語れぬほど繊細かつ複雑な味わいには、誰もが虜になってしまうはず。
「ハウス オブ フレーバーズのチーズケーキを食べずしてチーズケーキを語ることなかれ」
とにかく1度は食べてみましょう。よーく冷やして、とっておきのワインとともにどうぞ。
購入したら1~2日冷蔵庫で寝かせる、が私のお薦めです。
※ネット販売は
こちらで
*鎌倉山の緑を眺めながら、ゆったりと過ごすティータイムはまさしく「極上」!
ケーキショップの奥に、わずか8席ほどのイートインスペースがあります。
カウンターにいた上品な年配の女性にイートインしたい旨を伝えると、「お召し上がりになれるものは季節のケーキとコーヒーか紅茶のセットのみで、2,000円となります。よろしいでしょうか?」と念を押されました。
そう、此方のメニューは常時一種類のケーキセットのみ。飲み物にはミルクも砂糖も付きません。
ここを訪れる人たちは既に百も承知でしょうし、通りがかりに寄れるような立地ではないので、ここで「そんなに高いの?じゃあやめます」って反応はないと思うけれど(笑)。
帰宅後こちらのHPを拝見してビックリ!カウンターでお会いした女性、房子さんだったんですね!すぐにお客さん達と出て行かれて、私たちの接客は別の方でしたが。
斬新な設計
設計にはメチャクチャ凝っているのに、余計な装飾は一切無いシンプルな内装の店内。私のお気に入りはエントランスのこの階段。
店内の様子
一言で言うと「評価が難しいお店」。人に薦める際にも「相手を選ぶお店」でしょう。
「あなたになら絶対あのお店の良さがわかるはず」と言われたら、私は素直に喜んでいいと思います。
我が道を極めた者だけに許される、趣味とこだわりで出来た店とでも言えばいいのかなぁ。
大きなガラス窓いっぱい広がる古都の山々を臨みつつ、その時期一番美味しいものを徹底的に吟味して作ったケーキをいただく―という「究極の贅沢」が、2,000円(+消費税)で体験出来る場所です。
が、こういった雰囲気が肌に合わない人、静かな場所で長時間じっとしているのが苦手な人、ケーキセットに2,000円も払えないという人などには、いくら「いい」と言ってもこちらの魅力は伝わらないと思います。
どんなにいい素材を使った美味しいものでも好みに合わない人もいるでしょう。
接客は良くも悪しくも典型的な鎌倉風。
私たちが席にいる間、なんとフロアは無人!お店の方は地下?のキッチンに引っ込み、会計の際にベルを鳴らして知らせるシステムでした。
「好きなように寛いで。用があれば呼んでね」という、地元の人間にはもう慣れっこの素っ気無さですが、初めての人は面食らうんじゃないかなぁ(笑)。
ま、こちらは全く「商売」を意識していないようなお店なので、自然とそうなるのかも知れません。
★店舗情報/
ハウス オブ フレーバーズ ホルトハウス房子の店
2013/04/10 画像2点追加