おっさん先生と愉快な仲間のぶろぐ

先生って楽しい仕事だと思い続けることができたしあわせな爺っさまのつぶやきです。

先日のこと、

2010-12-17 21:37:16 | Weblog
先日のこと、
中学生の対応に困ってるという塾を経営する友人の話を聞きました。
彼の塾のヤンチャな男の子への対応が難しいそうです。
教室の運営だけを考えれば、やめさせてしまえば簡単なんだけど、
彼の中にほんの少し教育者のDNAも入っているので、それができません。
かといって、影響される子がでたり、やめる子が増えるようだとそのまま
にもしておけないしっていう話でした。

早く自分からやめてくれないかな・・なんて考えている自分も嫌で・・
でもストレスがたまる、という話でした。

塾と学校の違いは何でしょうね?

そこらあたりになにか答えがあるような気もしますが・・。

学校の教師の対応なら
自分のやったことがどんな結果を生んだのかまで
中学生になら、そのまま伝えることが多いと思います。

そこから、何を考え、どう反省するかを見極めた上で
親と話すのか自分から親に話させるのかを決めます。

自分ではなさい場合は親を呼んで事実を伝えます。

そこで初めてその子の親と一緒に今後どうしたらいいか考えま
す。処分と言うこともあるし、説諭でとどめることもあります
が何もしないということはありません。

黙っていると学校は逃げ場所になってしまいます。

彼がビジネスライクに切るにしろ、受け入れたままにするにしろ
その子に自分がしたことがどんなことかを本人に伝えることが
大事なように思います。

「今、やったらあかんな」しまったっと思える気持ちを持っているなら
「これから、どうしたらいいか」を考える力はあるように思います。

きちんとけじめをつけておかないと、彼の塾がその子にとっての
逃げ場所にしかならないと思います。

と私の中にあったほんの少し教育者のDNAが入っていて
彼にそう伝えるように働きました。

彼は、教室でしてはいけないことを伝えようと思い、
前日は眠れぬ夜をすごしたそうです。

その子がきたとき、彼は きっと難しい顔をしいたのだと思います。

一言も喋らないうちに、「今日は 先生 なんか機嫌悪いな?」
「ここはみんなが勉強をしにくるところだから 勉強の邪魔にな
るようなことはしてはいけない・・・」と言うようなことを幾つかはなすと、
「急に厳しくなったんやな、なにか言われたん?」

その子は、人の表情をよく観察していて、心の奥を読まれたようだったそうです。
彼の緊張が解けて、その子へり「愛おしい」と言う感情が沸き起ったそうです。

彼は、その子を切れなかったそうです。かといって、何をさせてもよい訳ではないので、
いうべきことは言って、うまく付き合っていけるといいなと思っているそうです。

どんな子供にも真正面から向き合う時はエネルギーが要ります。

今まで築いて来たその子供との人間関係が本物かどうか試される時ですから。

緊張をして眠れぬ夜をすごした彼の話を聞きながら、学校での毎日を思いだしています。

「愛おしい」と言う感情…それが悲しい教師の性なんですが、僕も捨て切れません。
だから叱ることを控えて罰を与えるようにしてきました。どんなな罰かは自分で考えさせました。

そんなふうに悩む彼が友人であったことが、うれしくて飲み明かしました。


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