電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

昨日のN響アワーは

2006年08月14日 22時28分34秒 | クラシック音楽
徳島県鳴門市から、坂東俘慮収容所における「第九」日本初演にまつわるお話でした。残念ながら、期待した池辺晋一郎さんの「髭」は見ることができませんでしたが、映画のセットだけでなく「ドイツ館」の内部も紹介してもらいましたので、(もちろん)録画しながら興味深く番組を見ることができました。
高橋美鈴アナウンサーは、さすがプロですね。要点をきっちりおさえながら、ちゃんと池辺さんの話を引き出していました。
演奏のほうは、レオノーレ第三番と第九の第四楽章をまるまる聞くことができました。収容所で聞く「レオノーレ」の音楽は、自由と解放を願う心にどのように響いたのでしょう。歳末の慌ただしさの中ではなく、真夏に聞く「第九」もいいものです。それと、第四交響曲もどうやら日本初演らしいとのこと。アシュケナージやスクロヴァチェフスキの指揮でN響の演奏を聞きながら、当時の楽器調達の苦労やプログラムやポスターなどガリ版のカラー印刷の精巧さなどの紹介に、いまさらながら「へぇ~」と驚いた一時間でした。
会津には何度か行ったことがありますが、東北から四国へはなかなか旅をする機会も少ないので、これはぜひ「一度行ってみたい場所リストに登録」ですね!
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