電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

ドリーブ「シルヴィア」組曲を聞く

2007年01月24日 20時07分19秒 | -オーケストラ
ドリーブのバレエ音楽「シルヴィア」組曲を聞きました。原題が「シルヴィア~またはディアナのニンフ」といい、1876年にパリのオペラ座で初演されたものだそうです。しかし、あまり評判にはならず、むしろロシアのチャイコフスキーがこのバレエを高く評価したのだそうな。以後、再演されて有名になり、「コッペリア」とならぶドリーブの代表作となっているのだそうです。

このあたりの概要は、例によってWikipediaの解説記事(*)に詳しく、このバレエのあらすじも知ることができました。原作は、ゲーテも高く評価したイタリアの詩人トルクァート・タッソの『アミンタ』というもので、日本では岩波文庫で『愛神の戯れ』という題で1987年に出ているそうですが、残念ながら近くの書店では見つけることができませんでした。

演奏はオンドレイ・レナールド指揮スロヴァキア放送交響楽団(ブラティスラヴァ)で、"The Best of French Ballet DELIBES" と題されたナクソスのCD(8.550080)です。このCDには、日本語の解説がついていませんので、Wikipedia 等の記述を参考にすると、

第1曲、前奏曲:「狩の女神」。荘重さというよりも華やかな輝かしさを持って始まる曲は、いかにも深い森のような神秘的な雰囲気です。その後のホルンは狩の角笛でしょうか、ティンパニも狩の緊張感を高めるようです。けっこう勇壮なところもあり、なかなかかっこいい音楽です。
第2曲、間奏曲と「ゆるやかなワルツ」。優美な間奏曲と、踊るにはややゆっくりしたワルツですが、踊り手のソロを見せるにはちょうど良い場面かもしれません。
第3曲、「ピチカート」。弦楽のピチカートに乗って、管楽器がリレーされます。ごく短い可愛らしい曲です。ここも、踊り手が優美なソロを見せる場面なのでしょうか。
第4曲、「バッカスの行列」。トランペットのファンファーレとともに、群集の登場のような音楽。たぶん、村人が収穫の喜びにあふれ、バッカスをたたえる場面でしょう。行進曲は繰り返され、ややテンポを速めた後、興奮するような金管楽器の華やかさのうちに音楽を閉じます。

というような具合です。

一般的にはピエール・モントゥーやエルネスト・アンセルメの録音などが有名なようですが、1989年にブラティスラヴァのスロヴァキア放送局のコンサート・ホールでデジタル録音されたこのOndrej Lenard盤も、なかなか楽しめるものです。他には、バレエ組曲「コッペリア」同「泉」、付随音楽「逸楽の王」、歌劇「カッシア」よりトレパック、などが併録されています。

■オンドレイ・レナールド盤
I=4'59" II=3'36" III=1'42" IV=5'50" total=16'07"

(*):バレエ「シルヴィア」~Wikipdeiaの解説記事
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