いかにも颯爽とした第1番と、堂々たる第3番の陰に隠れて、これまで親しむ頻度があまり高いとは言えなかった、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第2番。ここしばらく、この曲を通勤の音楽として、ずっと反復して聴いてきました。作曲年代は1795年とのことですので、25歳くらいでしょうか、青年期真っ盛りです。
第1楽章、アレグロ・コン・ブリオ。なんとなくモーツァルト風で、ところどころハイドン風な、優美・ギャラントな音楽です。でも、モーツァルトとはだいぶ違いもあり、ベートーヴェンらしい「しつこさ」はしっかりと刻印されております。カデンツァはベートーヴェン自身のものだそうです。
第2楽章、アダージョ。変奏曲形式の、この緩徐楽章の魅力は、やはり若いベートーヴェンのものでしょう。静かに瞑想するような気分にひたるうちに、ロココがロマン派に移行しつつあることを実感します。
第3楽章、ロンド。モルト・アレグロ。思い切りよく、再び躍動的なアレグロです。
レオン・フライシャーのピアノ、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団による演奏は、オーケストラの響きの透明感、リズムの見事さ、力強さなどに感銘を受けます。

参考までに、演奏データを記します。
■フライシャー(Pf)、セル指揮クリーヴランド管
I=12'55" II=8'58" III=5'36" total=27'29"
トップの写真は、過日、夏の終わりに、はじめて訪れた最上郡金山町のカムロ・ファーム。イタリアン・レストランはお休みでしたが、なかなかいいところでした。
第1楽章、アレグロ・コン・ブリオ。なんとなくモーツァルト風で、ところどころハイドン風な、優美・ギャラントな音楽です。でも、モーツァルトとはだいぶ違いもあり、ベートーヴェンらしい「しつこさ」はしっかりと刻印されております。カデンツァはベートーヴェン自身のものだそうです。
第2楽章、アダージョ。変奏曲形式の、この緩徐楽章の魅力は、やはり若いベートーヴェンのものでしょう。静かに瞑想するような気分にひたるうちに、ロココがロマン派に移行しつつあることを実感します。
第3楽章、ロンド。モルト・アレグロ。思い切りよく、再び躍動的なアレグロです。
レオン・フライシャーのピアノ、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団による演奏は、オーケストラの響きの透明感、リズムの見事さ、力強さなどに感銘を受けます。

参考までに、演奏データを記します。
■フライシャー(Pf)、セル指揮クリーヴランド管
I=12'55" II=8'58" III=5'36" total=27'29"
トップの写真は、過日、夏の終わりに、はじめて訪れた最上郡金山町のカムロ・ファーム。イタリアン・レストランはお休みでしたが、なかなかいいところでした。