秋の夜長に、サン=サーンスのヴァイオリン・ソナタ第2番を聴きました。演奏は、第1番と同じく、ジャン=ジャック・カントロフ(Vn)とジャック・ルヴィエ(Pf)です。1991年3月に、オランダのライデンにあるシュタットヘホールザールでデジタル録音された、DENON COCO-70550というCDで、録音もたいへん明快です。
第1楽章、ポコ・アレグロ・ピゥ・トスト・モデラート。
第2楽章、スケルツォ、ヴィヴァーチェ。
第3楽章、アンダンテ。
第4楽章、アレグロ・グラツィオーソ、ノン・プレスト。
第1番(*)のソナタから7年後の1892年に作曲されました。このとき作曲者57歳。初演はサン=サーンスの楽壇生活50周年の記念コンサートで、作曲者自身のピアノとサラサーテのヴァイオリンで行われたそうな。それはすごい伝説的な演奏会です。
緊密な構成、多彩な音色。ちょっと聞いてすぐに親しみやすさを感じるような要素は乏しいですが、なかなか素晴らしい音楽です。中年の落ち着いた快活さ、とでも言えばよいのでしょうか。変ホ長調という調性で、古典的・ロマン的な枠組みの中で、なお音楽の可能性を探った、ということでしょうか。作曲当時、ドビュッシーは30歳。1891年に「二つのアラベスク」、1893年に「弦楽四重奏曲」、翌1894年には「牧神の午後への前奏曲」を作曲しています。ラヴェルはまだ17歳、もうすぐ彼らの時代がやってくるその時に、大家中の大家として君臨していたのでしょう。時代の残照と言うにはもったいないほど素敵な音楽だと思いますが、この曲は第1番とは異なり、あまり演奏される機会が多くないのかも。ブログの記事もずいぶん少ないようです。
■カントロフ(Vn)、ルヴィエ(Pf)
I=6'34" II=4'08" III=5'31" IV=4'47" total=21'00"
(*):サン=サーンスのヴァイオリン・ソナタを聴く~「電網郊外散歩道」より
写真は、寒さにやられて枯れかけているバラです。
第1楽章、ポコ・アレグロ・ピゥ・トスト・モデラート。
第2楽章、スケルツォ、ヴィヴァーチェ。
第3楽章、アンダンテ。
第4楽章、アレグロ・グラツィオーソ、ノン・プレスト。
第1番(*)のソナタから7年後の1892年に作曲されました。このとき作曲者57歳。初演はサン=サーンスの楽壇生活50周年の記念コンサートで、作曲者自身のピアノとサラサーテのヴァイオリンで行われたそうな。それはすごい伝説的な演奏会です。
緊密な構成、多彩な音色。ちょっと聞いてすぐに親しみやすさを感じるような要素は乏しいですが、なかなか素晴らしい音楽です。中年の落ち着いた快活さ、とでも言えばよいのでしょうか。変ホ長調という調性で、古典的・ロマン的な枠組みの中で、なお音楽の可能性を探った、ということでしょうか。作曲当時、ドビュッシーは30歳。1891年に「二つのアラベスク」、1893年に「弦楽四重奏曲」、翌1894年には「牧神の午後への前奏曲」を作曲しています。ラヴェルはまだ17歳、もうすぐ彼らの時代がやってくるその時に、大家中の大家として君臨していたのでしょう。時代の残照と言うにはもったいないほど素敵な音楽だと思いますが、この曲は第1番とは異なり、あまり演奏される機会が多くないのかも。ブログの記事もずいぶん少ないようです。
■カントロフ(Vn)、ルヴィエ(Pf)
I=6'34" II=4'08" III=5'31" IV=4'47" total=21'00"
(*):サン=サーンスのヴァイオリン・ソナタを聴く~「電網郊外散歩道」より
写真は、寒さにやられて枯れかけているバラです。