最近の通勤の音楽は、ブルッフの「ヴァイオリン協奏曲第1番」です。演奏は、チョン・キョンファ(Vn)とルドルフ・ケンペ指揮ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団。CD は、DECCA 原盤で UCCD-7045 というものです。
第1楽章、序奏、アレグロ・モデラート。遠くでティンパニが静かに鳴る中で、フルート、クラリネット、ファゴットの木管楽器とホルンに導かれて、ソロ・ヴァイオリンが低音を響かせたのち、中~高音へと音色の魅力を示します。これだけで、ソリストに一気に注目を集める効果大、といったところです。そして第1主題を示し、美音をふんだんに振りまきます。第2主題は優美なもので、再現部の後、静かに第2楽章に続いていきます。
第2楽章、アダージョ。弦だけで歌われる始まりの部分から、ずっと美しい旋律が続きます。全曲中、もっとも長い楽章で、前の楽章はこの前奏曲という位置づけになる、とのこと。瞑想的というか夢想的というか、なんともロマンティックな音楽です。
第3楽章、フィナーレ:アレグロ・エネルジコ、ソナタ形式。思わずワクワクするような始まりです。独奏ヴァイオリンがカッコよく登場すると、オーケストラも盛り上がりを見せます。低弦のリズムの刻みが効果的で、推進力を感じさせます。伸びやかな音楽はプレストでコーダに突入、華やかに全曲が閉じられます。
当方がごく若いころ、情熱的な演奏をする、チョン・キョンファという韓国人の女性ヴァイオリニストがデビューし、売り出し中でした。あの頃の新人も、今や60代。若いころの録音が普及版として出回るようになりました。当時は買えなかった録音を、今頃になって楽しんでおります。若さも時間も買えやしないのに、なぜか当時の録音に手が伸びてしまうのです。
■チョン・キョンファ(Vn)、ケンペ指揮ロイヤル・フィル
I=8'18" II=8'38" III=7'15" total=24'11"
第1楽章、序奏、アレグロ・モデラート。遠くでティンパニが静かに鳴る中で、フルート、クラリネット、ファゴットの木管楽器とホルンに導かれて、ソロ・ヴァイオリンが低音を響かせたのち、中~高音へと音色の魅力を示します。これだけで、ソリストに一気に注目を集める効果大、といったところです。そして第1主題を示し、美音をふんだんに振りまきます。第2主題は優美なもので、再現部の後、静かに第2楽章に続いていきます。
第2楽章、アダージョ。弦だけで歌われる始まりの部分から、ずっと美しい旋律が続きます。全曲中、もっとも長い楽章で、前の楽章はこの前奏曲という位置づけになる、とのこと。瞑想的というか夢想的というか、なんともロマンティックな音楽です。
第3楽章、フィナーレ:アレグロ・エネルジコ、ソナタ形式。思わずワクワクするような始まりです。独奏ヴァイオリンがカッコよく登場すると、オーケストラも盛り上がりを見せます。低弦のリズムの刻みが効果的で、推進力を感じさせます。伸びやかな音楽はプレストでコーダに突入、華やかに全曲が閉じられます。
当方がごく若いころ、情熱的な演奏をする、チョン・キョンファという韓国人の女性ヴァイオリニストがデビューし、売り出し中でした。あの頃の新人も、今や60代。若いころの録音が普及版として出回るようになりました。当時は買えなかった録音を、今頃になって楽しんでおります。若さも時間も買えやしないのに、なぜか当時の録音に手が伸びてしまうのです。
■チョン・キョンファ(Vn)、ケンペ指揮ロイヤル・フィル
I=8'18" II=8'38" III=7'15" total=24'11"