このところ、通勤の音楽として聴いてきたのが、ヴォーン・ウィリアムズの室内楽を収録したCDです。ヴォーン・ウィリアムズという英国の作曲家は、これまであまりご縁がなく、その昔、1970年代に入る直前の頃に、アンドレ・プレヴィン指揮ロンドン交響楽団の演奏する交響曲第7番の新録音のLPが大々的に宣伝されていたのを記憶している程度です。中央に漢字で「南極」と記されたビクター盤はわりに印象深く、4ch ステレオ騒動の顛末と共に、今なお記憶しております、という程度の親しみ方でした。
さて、そのヴォーン・ウィリアムズの室内楽というのですから、これはどう考えても素人音楽愛好家とのご縁は薄そうなのですが、実はわれらが山形弦楽四重奏団の第33回定期演奏会(平成21年11月14日予定)の曲目に取り上げられることになっています。これは事前に聴いておきたいと考え、マッジーニ四重奏団の演奏するナクソス盤を購入して聴いている次第。
で、その第一印象は、なにやらぐっと民謡風の音楽じゃないか(^o^)/
添付の解説によれば、弦楽四重奏と第2ヴィオラのために、1912年に書かれ、1914年の3月に、ロンドンのエオリアン・ホールにおいて、Albert Sammons 率いるロンドン四重奏団と James Lockyer (Vla) によって初演されたとのことです。楽曲については、こんなふうに書かれています。
例によって、恥ずかしながら超訳(^o^)してみました。
なんだか、わかったようなわからないような(^o^;)>poripori
五音音階風の、というのは、きっと民謡風のところを指しているのでしょう。その程度はなんとかわかりますが、素人音楽愛好家は素人なりに、やっぱり自分でじっくりと聴いてみるのが一番です(^o^)/
第1楽章、プレリュード:レント・マ・ノン・トロッポ。ヴィオラによる出だしが、なんとも民謡風。第1ヴァイオリンがこれを受けて、超高音から下降します。たいへんな緊張感に満ちた、静かで美しい音楽です。
第2楽章、スケルツォ:プレスティッシモ。第1楽章から続けて、ほぼ休みなしに始まります。前の楽章の静けさ、緊張感とは打って変わって、リズムを強調した活発な音楽です。低音パートはひたすらリズムを刻む役割のようで、これが推進力を感じさせるのでしょうか。
第3楽章、アラ・サラバンド:レント。ふたたびゆったりとした音楽です。暖炉のわきで炎を見ながら昔を思い出すような、そんな気分の音楽です。
第4楽章、ブルレスカ:アレグロ・モデラート。冒頭の主題はやっぱり五音音階風ですが、しっかりフーガになっております。活発な部分を経て、第1楽章の主題を再現し、第1ヴァイオリンの高~い音で終わります。
この曲を繰り返し聴いているうちに、第一次世界大戦前のイギリスで、民謡収集に明け暮れていた作曲家の作品が、親しみ深いものに感じられてくるのが不思議です。
2000年の6月、英国サフォークの Potton Hall にてデジタル録音されています。同じヴォーン・ウィリアムズの作曲になる弦楽四重奏曲で、甘美な若さのある第1番と、訴える力の強い第2番が併録されています。個人的には、弦楽四重奏曲第2番が思わずぐっときますが、わずか4ヶ月後に、この幻想的五重奏曲を実演で聴くことができるのは、何よりの贈り物でしょう。マッジーニ四重奏団による、NAXOS の 8.555300 という型番のCDは、なかなか良い買い物でした。
■マッジーニ四重奏団
I=4'07" II=4'09" III=2'50" IV=4'00" total=15'06"
なお、油絵ふうの画像は、30年ほど前の剣岳登山の際にテント泊した、雷鳥沢から見た立山三山の写真を、Gimp で油絵ふうに加工したものです。なかなか雰囲気が出ていますね~と自画自賛(^o^)/
さて、そのヴォーン・ウィリアムズの室内楽というのですから、これはどう考えても素人音楽愛好家とのご縁は薄そうなのですが、実はわれらが山形弦楽四重奏団の第33回定期演奏会(平成21年11月14日予定)の曲目に取り上げられることになっています。これは事前に聴いておきたいと考え、マッジーニ四重奏団の演奏するナクソス盤を購入して聴いている次第。
で、その第一印象は、なにやらぐっと民謡風の音楽じゃないか(^o^)/
添付の解説によれば、弦楽四重奏と第2ヴィオラのために、1912年に書かれ、1914年の3月に、ロンドンのエオリアン・ホールにおいて、Albert Sammons 率いるロンドン四重奏団と James Lockyer (Vla) によって初演されたとのことです。楽曲については、こんなふうに書かれています。
The quintet consists of four short movements. The first viola starts the opening Prelude with thematic material of pentatonic outline, to be answered by the first violin. The viola ends the movement, immediately followed by the Scherzo, with its asymmetrical rhythm and ostinato in textures that seem at times reminiscent of Ravel. The cello, which had started the movement, completes it, before the Alla Sarabanda, scored for muted instruments without the echoes of folk-song and reminiscences of the first movement, before a final ascent to the ethereal heights.
例によって、恥ずかしながら超訳(^o^)してみました。
この五重奏曲は四つの楽章からなる。第1ヴィオラが五音音階風のテーマ素材による前奏曲を開始し、第1ヴァイオリンがこれに答える。第1ヴィオラがこの楽章を終えるとすぐに、ラヴェル風の(響きの)テクスチャーに非対照的リズムとオスティナートを伴うスケルツォとなる。チェロが楽章を開始し、民謡風の響きを抑え第1楽章を思い出させる弱音器をつけた楽器のためのアラ・サラバンドとなり、最後にはこの世のものとは思えない高みに向かって上昇し、完結する。
なんだか、わかったようなわからないような(^o^;)>poripori
五音音階風の、というのは、きっと民謡風のところを指しているのでしょう。その程度はなんとかわかりますが、素人音楽愛好家は素人なりに、やっぱり自分でじっくりと聴いてみるのが一番です(^o^)/
第1楽章、プレリュード:レント・マ・ノン・トロッポ。ヴィオラによる出だしが、なんとも民謡風。第1ヴァイオリンがこれを受けて、超高音から下降します。たいへんな緊張感に満ちた、静かで美しい音楽です。
第2楽章、スケルツォ:プレスティッシモ。第1楽章から続けて、ほぼ休みなしに始まります。前の楽章の静けさ、緊張感とは打って変わって、リズムを強調した活発な音楽です。低音パートはひたすらリズムを刻む役割のようで、これが推進力を感じさせるのでしょうか。
第3楽章、アラ・サラバンド:レント。ふたたびゆったりとした音楽です。暖炉のわきで炎を見ながら昔を思い出すような、そんな気分の音楽です。
第4楽章、ブルレスカ:アレグロ・モデラート。冒頭の主題はやっぱり五音音階風ですが、しっかりフーガになっております。活発な部分を経て、第1楽章の主題を再現し、第1ヴァイオリンの高~い音で終わります。
この曲を繰り返し聴いているうちに、第一次世界大戦前のイギリスで、民謡収集に明け暮れていた作曲家の作品が、親しみ深いものに感じられてくるのが不思議です。
2000年の6月、英国サフォークの Potton Hall にてデジタル録音されています。同じヴォーン・ウィリアムズの作曲になる弦楽四重奏曲で、甘美な若さのある第1番と、訴える力の強い第2番が併録されています。個人的には、弦楽四重奏曲第2番が思わずぐっときますが、わずか4ヶ月後に、この幻想的五重奏曲を実演で聴くことができるのは、何よりの贈り物でしょう。マッジーニ四重奏団による、NAXOS の 8.555300 という型番のCDは、なかなか良い買い物でした。
■マッジーニ四重奏団
I=4'07" II=4'09" III=2'50" IV=4'00" total=15'06"
なお、油絵ふうの画像は、30年ほど前の剣岳登山の際にテント泊した、雷鳥沢から見た立山三山の写真を、Gimp で油絵ふうに加工したものです。なかなか雰囲気が出ていますね~と自画自賛(^o^)/