土曜の午後、妻と待ち合わせて山形テルサホールに向かいました。今回はだいぶ余裕を持って会場に到着でき、山響モーツァルト定期「アマデウスへの旅」スタンプラリーのスタンプを押してもらいました。今回で第19回を迎えますが、一度押してもらうことを忘れたとはいえ、すでに16個になりました。あと2個で18個になりますので、今年度中には「山響のCD1枚プレゼント」に到達します。そんな楽しみもあっての演奏会。今回のプログラムは、
というものです。
1曲目、交響曲第16番、ハ長調K.128の楽器編成は、Ob(2),Hrn(2),Fg(1),1st-Vn(8),2nd-Vn(8),Vla(6),Vc(5),Cb(3)というもので、両ヴァイオリンは対向配置です。解説によれば1972年の5月に書かれたものだそうで、第2回イタリア旅行の後に次々と生み出された連作の中の一つ、という位置づけらしい。もちろん、私は初めて聴く曲です。予習しようにもCDもLPも持ちあわせず、全く白紙のままに臨みました。第1楽章:アレグロ・マエストーソ、第2楽章:アンダンテ・グラツィオーソ、第3楽章:アレグロ。若いモーツァルトの曲らしく、颯爽とした、基本的に明るい音楽です。山響の演奏は、いつものようにフレッシュで純度の高いものです。今回の演奏会も、録音をしているのだそうで、やがてCDで全集になるらしい。こういう演奏を、自宅で、あるいは車内で、愉しむことができたら幸せでしょう。将来の楽しみが一つ増えました。
第2曲目は、ヴァイオリン協奏曲第1番、変ロ長調K.207です。楽器編成は少し縮小され、
Ob(2),Hrn(2),弦楽5部というもので、さらに弦楽も 6-6-4-3-2 となっています。指揮者をのぞき、オーケストラ全体で25人!もう、ほとんど半分に縮小されました。ここに独奏者の松田理奈さんが、ヴァイオリンをかかえて登場します。赤いドレスにボーイッシュなショートカットというスタイルで、歩き方もけっこうさっさっと歩きます。第1楽章:アレグロ・モデラート。演奏が始まると、わーお!軽やかな独奏ヴァイオリンと小編成のオーケストラが、低音から十分に音を響かせて、実に見事な演奏を聴かせます。リトルネロ形式と言うのでしょうか、独奏部と管弦楽部がわりと明確に交替する形なので、わかりやすいです。第2楽章:アダージョ。ゆっくりとしたテンポで、少しヴィヴラートをかけて、ソロを聴かせますが、実にいい音です。第3楽章:プレスト。軽快で歯切れの良い演奏。松田さんは、技巧的な部分でも実に正確で、そして本当に美しい音で楽しそうにヴァイオリンを奏で、少人数のオーケストラはホールの響きを生かしつつ、軽やかなリズムでモーツァルトの音楽を再現しました。
最前列を除きほぼ満席となった聴衆の拍手を受けて、松田さんのアンコールは、イザイの無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番の第1楽章。楽しいモーツァルトの音楽から一転して、圧倒的な技巧と凝集された緊張感のある音楽に魅了されました。

ここで、休憩となります。後半は、交響曲第23番、ニ長調K.181 から。楽器編成は、再び変わります。Ob(2),Hrn(2),Tp(2),1st-Vn(8),2nd-Vn(8),Vla(6),Vc(5)+Fg(1),Cb(3) です。全曲でおよそ9分程度という、ごく短い曲です。第1楽章:アレグロ・スピリトーソ、第2楽章:アンダンティーノ・グラツィオーソ、第3楽章:プレスト・アッサイ。オーボエ・ソロが良かった~。
続いて、交響曲第28番、ハ長調K.200 です。第1楽章:颯爽としたアレグロ、バロック・トランペットが高らかに響きます。第2楽章:弦楽合奏を主体に、時折Ob,Hrnが加わる、美しい緩徐楽章です。第3楽章:メヌエット、アレグレット~トリオ。第4楽章:プレスト。ヴァイオリンの細かな動きから。対向配置が効果的です。実に見事な弦楽アンサンブル、モーツァルトの響きでした。

終演後に、ファン交流会に参加しました。ソリストの松田理奈さんは出産後初めてのステージだったそうで、いつになく緊張したそうです。とてもそんなふうには見えませんでしたね~。例によってCDを購入してサインしてもらおうと思いましたが、選んだCDがイザイの無伴奏。CDもリーフレットも黒を貴重としたもので、黒のサインペンではサインするところがない!しかたがないので、英文のプロフィールのページにサインしてもらいました(^o^)/

さて、次の山響の演奏会は、来月の20日・21日、「ドイツ・ロマン派の礎」と題して、メンデルスゾーンの特集です。特に、交響曲第2番「讃歌」。バッハの「マタイ受難曲」を蘇演したメンデルスゾーンらしく、バッハのこの曲の影響を受けた曲だそうで、独唱と合唱が入ります。滅多に聴けない曲で、今から楽しみです。
帰りは、例によってお食事。今回は、某店で久々に「とんかつ」を食べました。平田牧場の三元豚。美味しかった~。


モーツァルト:
交響曲 第16番 ハ長調 K.128
ヴァイオリン協奏曲 第1番 変ロ長調 K.207
交響曲 第23番 ニ長調 K.181
交響曲 第28番 ハ長調 K.200
演奏:松田理奈(Vn)、飯森範親指揮 山形交響楽団
というものです。
1曲目、交響曲第16番、ハ長調K.128の楽器編成は、Ob(2),Hrn(2),Fg(1),1st-Vn(8),2nd-Vn(8),Vla(6),Vc(5),Cb(3)というもので、両ヴァイオリンは対向配置です。解説によれば1972年の5月に書かれたものだそうで、第2回イタリア旅行の後に次々と生み出された連作の中の一つ、という位置づけらしい。もちろん、私は初めて聴く曲です。予習しようにもCDもLPも持ちあわせず、全く白紙のままに臨みました。第1楽章:アレグロ・マエストーソ、第2楽章:アンダンテ・グラツィオーソ、第3楽章:アレグロ。若いモーツァルトの曲らしく、颯爽とした、基本的に明るい音楽です。山響の演奏は、いつものようにフレッシュで純度の高いものです。今回の演奏会も、録音をしているのだそうで、やがてCDで全集になるらしい。こういう演奏を、自宅で、あるいは車内で、愉しむことができたら幸せでしょう。将来の楽しみが一つ増えました。
第2曲目は、ヴァイオリン協奏曲第1番、変ロ長調K.207です。楽器編成は少し縮小され、
Ob(2),Hrn(2),弦楽5部というもので、さらに弦楽も 6-6-4-3-2 となっています。指揮者をのぞき、オーケストラ全体で25人!もう、ほとんど半分に縮小されました。ここに独奏者の松田理奈さんが、ヴァイオリンをかかえて登場します。赤いドレスにボーイッシュなショートカットというスタイルで、歩き方もけっこうさっさっと歩きます。第1楽章:アレグロ・モデラート。演奏が始まると、わーお!軽やかな独奏ヴァイオリンと小編成のオーケストラが、低音から十分に音を響かせて、実に見事な演奏を聴かせます。リトルネロ形式と言うのでしょうか、独奏部と管弦楽部がわりと明確に交替する形なので、わかりやすいです。第2楽章:アダージョ。ゆっくりとしたテンポで、少しヴィヴラートをかけて、ソロを聴かせますが、実にいい音です。第3楽章:プレスト。軽快で歯切れの良い演奏。松田さんは、技巧的な部分でも実に正確で、そして本当に美しい音で楽しそうにヴァイオリンを奏で、少人数のオーケストラはホールの響きを生かしつつ、軽やかなリズムでモーツァルトの音楽を再現しました。
最前列を除きほぼ満席となった聴衆の拍手を受けて、松田さんのアンコールは、イザイの無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番の第1楽章。楽しいモーツァルトの音楽から一転して、圧倒的な技巧と凝集された緊張感のある音楽に魅了されました。

ここで、休憩となります。後半は、交響曲第23番、ニ長調K.181 から。楽器編成は、再び変わります。Ob(2),Hrn(2),Tp(2),1st-Vn(8),2nd-Vn(8),Vla(6),Vc(5)+Fg(1),Cb(3) です。全曲でおよそ9分程度という、ごく短い曲です。第1楽章:アレグロ・スピリトーソ、第2楽章:アンダンティーノ・グラツィオーソ、第3楽章:プレスト・アッサイ。オーボエ・ソロが良かった~。
続いて、交響曲第28番、ハ長調K.200 です。第1楽章:颯爽としたアレグロ、バロック・トランペットが高らかに響きます。第2楽章:弦楽合奏を主体に、時折Ob,Hrnが加わる、美しい緩徐楽章です。第3楽章:メヌエット、アレグレット~トリオ。第4楽章:プレスト。ヴァイオリンの細かな動きから。対向配置が効果的です。実に見事な弦楽アンサンブル、モーツァルトの響きでした。

終演後に、ファン交流会に参加しました。ソリストの松田理奈さんは出産後初めてのステージだったそうで、いつになく緊張したそうです。とてもそんなふうには見えませんでしたね~。例によってCDを購入してサインしてもらおうと思いましたが、選んだCDがイザイの無伴奏。CDもリーフレットも黒を貴重としたもので、黒のサインペンではサインするところがない!しかたがないので、英文のプロフィールのページにサインしてもらいました(^o^)/

さて、次の山響の演奏会は、来月の20日・21日、「ドイツ・ロマン派の礎」と題して、メンデルスゾーンの特集です。特に、交響曲第2番「讃歌」。バッハの「マタイ受難曲」を蘇演したメンデルスゾーンらしく、バッハのこの曲の影響を受けた曲だそうで、独唱と合唱が入ります。滅多に聴けない曲で、今から楽しみです。
帰りは、例によってお食事。今回は、某店で久々に「とんかつ」を食べました。平田牧場の三元豚。美味しかった~。

