電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

Uターンのタイミング

2022年06月26日 06時00分49秒 | Weblog
私の場合、大学卒業後に関東某県に就職し、20代の終わり頃に故郷にUターンしました。Uターンの決意をするタイミングとしては、わりに早い方だったと思います。このタイミングについて、若いうちに戻る場合とある程度の年配になってからの場合と、それぞれに得失というか、事情が異なってくるようです。

  • 若い頃のUターン 既婚の場合でも、配偶者も子どもも若いので、適応力がある。経済的にもそれほど大幅な給料ダウンではないので、まだ我慢できる。郷里の家族もまだ若く、また保育施設なども待機はごく少なく、子育てなどで協力を得やすい。
  • 中年の頃のUターン 家族はそれぞれの交際や生活の基盤を持っており、子どもの学校の問題や、郷里の家族の介護とか一人暮らしとか切実な現実があり、Uターンの賛同・協力を得るのが困難な場合がある。経済的にも大幅な給与水準の差があるケースも少なくないし、人間関係も新たに作っていくことになる。

私の場合は、同郷の妻がUターンに積極的だったために早いうちに準備を始め、1年半〜2年くらいでなんとか帰郷することができましたが、私の方の個人的な動機として、郷里に山形交響楽団が存在しその演奏に接するという楽しみがあったことが挙げられます。関東在住といえど、当時オーケストラの生演奏に接するには何時間も電車に乗って東京に出かけ、また何時間もかけて電車で帰ってくるのがなかなか大変だという現実がありました。地理的な条件もありますが、Uターンしたおかげでオーケストラの定期演奏会に通い、また団員を中心に開催される様々な演奏会なども楽しむことができ、関東在住の当時よりもずっと内容のある音楽生活を送ることができているように感じます。

一方で、以前シルバー人材センターにサクランボ果樹園の剪定枝集めをお願いした際に協力してくれた人が、実は東京の某出版社に勤務していた人で、退職後に奥さんの染色の仕事?趣味?のために当地に住まいを選んでIターンしたようなケースもあります。子供も手を離れ、親の介護の心配もないという自由度の高い境遇だったようで、ある意味、うらやましい自由さでしたが、そろそろ退職が見えてきた年齢のときに、奥さんと相談して計画をしていたのだそうで、決断まで数年かけて検討したそうでした。


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