雨が降り出した木曜の午後、妻と二人で映画「ゴジラー1.0」を観てきました。映画「ゴジラ」といえば、私がまだ小学校の3〜4年生だった昭和30年代のある日、小学校の体育館で映画教室が開かれ、白黒の「ゴジラ」を初めて体験しました。何月ごろだったのか季節も記憶にないのですが、怖かったことだけは鮮明に覚えていて、夢にまで出てきたのでした。ゴジラに追われて逃げ惑う中で、なんとか物陰に隠れるのですが、ゴジラのあの眼がギロリとこっちを向いて見つかってしまうのです! あの怖さは、おそらく生涯「最恐」の映画でした。
で、今度の映画「ゴジラ-1.0」は、このオリジナルの「ゴジラ」をリスペクトし、踏襲して作られているらしいと何かで読み、これはぜひ観たいと映画館に足を運んだという次第。その結果は、子供の頃の恐怖を思い出させるような迫力がありました。もう一つ、特攻から逃げ、ゴジラとの戦いからも逃げた青年の人間ドラマもあり、殺す技術を強いられてきたエンジニアたちが生きのびるために工夫したパラシュートなど、なるほどそう来たかと思わせる描き方で、特攻や犠牲の死を美化しない描き方は共感できるものでした。
【予告】映画『ゴジラ-1.0』《2023年11月3日劇場公開》
もう一つ、伊福部昭のゴジラの音楽はやっぱりスゴイ。特に劇場の音響の力もあり、緊迫感、緊張の盛り上がりが否応なく持っていかれる感じです。ただし、ビキニ環礁での水爆実験の影響は示唆されていたものの、オリジナルと比べて原水爆実験への批判や核兵器への疑問などの面が後退したのは否めず、このあたりはキリンのようなコンクリートミキサー車が林立して血液凝固剤を注入して抑え込んだ「シン・ゴジラ」(*1)が福島第一原発の事故を念頭に置いたものになっているのともまた違うスタンスになっているようです。
(*1): 映画「シン・ゴジラ」を観る〜「電網郊外散歩道」2016年8月
で、今度の映画「ゴジラ-1.0」は、このオリジナルの「ゴジラ」をリスペクトし、踏襲して作られているらしいと何かで読み、これはぜひ観たいと映画館に足を運んだという次第。その結果は、子供の頃の恐怖を思い出させるような迫力がありました。もう一つ、特攻から逃げ、ゴジラとの戦いからも逃げた青年の人間ドラマもあり、殺す技術を強いられてきたエンジニアたちが生きのびるために工夫したパラシュートなど、なるほどそう来たかと思わせる描き方で、特攻や犠牲の死を美化しない描き方は共感できるものでした。
【予告】映画『ゴジラ-1.0』《2023年11月3日劇場公開》
もう一つ、伊福部昭のゴジラの音楽はやっぱりスゴイ。特に劇場の音響の力もあり、緊迫感、緊張の盛り上がりが否応なく持っていかれる感じです。ただし、ビキニ環礁での水爆実験の影響は示唆されていたものの、オリジナルと比べて原水爆実験への批判や核兵器への疑問などの面が後退したのは否めず、このあたりはキリンのようなコンクリートミキサー車が林立して血液凝固剤を注入して抑え込んだ「シン・ゴジラ」(*1)が福島第一原発の事故を念頭に置いたものになっているのともまた違うスタンスになっているようです。
(*1): 映画「シン・ゴジラ」を観る〜「電網郊外散歩道」2016年8月
・私も11月にゴジラ-1.0を観ました。やはり、伊福部昭でしたか!ゴジラの迫力および映画全体に感心しましたが、私、やはりあのテーマが流れた時に、グッときました。
・ゴジラに向かう駆逐艦の場面での音楽でしたが、それがゴジラの音楽なのか、駆逐艦の(応援の)行進曲なのか、とにかく何が何だか感動です。テーマの普遍性なのでしょうか?
・今年は、何とか、仕事の合間の山形入りを画策しましたが、そんなにうまいくいかないものです。先だっては、宮城の七ヶ宿まで行きましたが、もう一つ峠越えはできませんでした。
・来年は、米沢、山形、鶴岡を訪ねたいです。
・明日は時間ができましたので、朝一、ナポレオンを観てきます。リドリー・スコットの映画なので、迫力は間違いなしです。(予想しています)
・いつも拝見しています。ご自愛ください。
新年は、ぜひ山形探訪計画を実現できますように祈ります。温泉に入って美味しいものを食べ、山響の演奏会を聴いて歴史的建造物を見学、さらに海や山の自然や地域の文化に触れる、などという贅沢な時間の使い方は、思いきらねばなかなかできませんからね〜。元気なうちです(^o^)/