
一番甘えん坊で、時になき声が、メーメーゆえに「いつから山羊になったのだ」と聞いたりする黒子ちゃんだが、兄弟たちより、目敏いのか、単純に、庭の菜園に慣れているのか、2回、バッタを捕まえて食べる姿を目撃した事に、驚いている。
猫の兄妹は、最初に獲物を捕らえた仲間を尊重する。一緒に追いかけても、その掟を守っているように見受けられる。
仮に、最初に獲物を捕獲した猫が、それを放り投げた時、他の兄妹が咥えたり、遊んだりしている。
それにしてもきれいな若草色のショウリョウバッタだった。まさか食べてしまうとは、想像もしていなかった。猫の親子に食事は十分与えているので〜。
黒子ちゃんを見て、内に野生の本能が潜んでいる事に驚くと同事に、こちらの意識にも何らかの刺激がやってきたのも事実。
小さな昆虫類、娥や蝶にも挑んでいく。動くものたちに敏感に反応する様子を見ると、野で生きていけるのだろうか、と思ったりもするが、野生はやはり厳しいに違いない。
食を得るために、人も争う。飢餓で殺される人も多かったのだ。いつなんどき飢えに突き落とされるか分からない怖さ、不気味さは、この人間社会に今でも巣食っている。
食べることは生きる事。バッタを食べる猫親子は草も食べる。
朝、5時ごろに2階にやってきて擦り寄り、優しく右手(前足)で顔をなでるユウ君がいる。食事の催促である。
起きざるを得ない。
みーちゃんとその子供たちとの日常にまだまだ驚くことが多い。