
沖縄の民謡はまさに沖縄のものなんですね。ウチナーグチによる歌三線です。一般庶民の哀感が溢れている魂乞いの世界ですね。じっくり民謡に耳を傾けたい時がありますね。
気になるのが、民謡の歌詞はほとんど「ウチナーグチ」だけれども、日常生活の中のウチナーグチが消えつつあります。復活の可能性はどこにあるのだろうか?
以下は、しまくとうば、の調査についての社説ですが、状況は厳しいですね。しまくとうばは、首里那覇語、宮古語、八重山語、与那国語、奄美語、糸満語、金武語、本部語などそれぞれの地域の独特な口語や言い回しなどを総称しているのですね。民謡の言葉は民謡言葉でしょうか?ほとんどが首里那覇語の折衷でしょうか?
書き言葉が士族層のものだったゆえに、多くの地域(村々)では口語が発展してきたのですよね。それを→書き言葉に直し、記録し、継承する活動を盛んに言語学者・研究者がやっていますね。口語の語り言葉から文法を形成していきます。言語法則を逆に文字化しているのですね。興味深い作業です。島ごとの語り口調があり、それらが文字化されているのですね。膨大な作業です。語り口調と表記のギャップもあるのでしょうが、首里那覇語は組踊や沖縄芝居、古典音楽、民謡が踏襲・継承しているとみていいでしょうか?
学校の課外活動で闊達に歌三線やエイサー、空手、組踊、沖縄芝居、琉球舞踊をやることにも限界があるのですね。特別授業の中で琉球史と共に、ウチナーグチ(しまくとぅば)で話す会を持続していくことは可能かもしれませんね。そこへいけばいつでもしまくとぅばが話せる居酒屋さえないのですね。観光の島には観光客が溢れていますが、しまくとぅばで応対するのは独特な味わいかと思うのですがー。