
うちなーぐちがスラスラと出てくる真喜志きさ子さんは、琉歌を唱えても音楽のように美しい声音で魅了する女性。お母様は乙姫劇団の男役として一世を風靡した上間初枝さん。子役として3歳から舞台に立っている。
大嶺加代さんは、卒論や修論で『乙姫劇団』についてまとめた緻密な研究者。お母様も乙姫劇団の団員だった所以で、またその後泉賀寿子さんたちと女性だけの「三人の会」を立ち上げ、琉球歌劇を情熱的に演じてきた方、ゆえに加代さんの「乙姫劇団」への思い入れは大きいに違いない。
中曽根律子さんは兼城道子さんから劇団「うない」の二代目団長を指名された方でその後、「うない」は若い団員を増やし、唯一女性だけの劇団として、プロデュース公演が多い「沖縄芝居劇団」の中で、独自性を維持している。後援会を持ち、手堅く、粘り強く劇団を運営している。沖縄の女性芸能の歴史、その水脈は絶えることはない。
チラシは本来カラーのところ、国立劇場おきなわから送られてきたのは白黒のチラシである。それをUPすることにした。改めて女性芸能「芝居」の歴史を振り返るいい機会になりそうだ。
★以下は以前劇団うないと一緒に大阪で『月城物語』(美女と野獣)を公演した時に書いた文章です。参考までに~。
