≪この論評は今朝の沖縄タイムスと琉球新報、両方に掲載されている。特別秘密保護法が成立し、憲法改正に身を乗り出した安倍政権へ危惧・不安の輪が広がっている。内部資料をすでに黒塗りで一般に中身を公開しなくなっている日本船の舵取り(政府)である。黙ってついてこい、ではまた奈落の地獄の道づれになるのではないかと、多くの日本人は恐れている。その流れのエッセイだが、北原さんの女の視点は、面白いと思う。今朝の紙面のホモ・ソーシャル社会を思い出させる背広族の(新年名刺交換会)の写真を思い出した。お前が悪いから(XXだから)俺は怒っている(お前を殴る)、と言い出す男も典型的なDVだが、それを無意識にも認識できない歴史の傷を負っている男性たちも多い。ただ制度的に背広族の背後の家族が守られているのは法的にも確かなのだ。それぞれに家族を社会の単位として、そのシステムの維持のために国の体制がまた作られているのも事実だろう。戦前の日本の悪夢の歴史をもっと細かく見る必要があるようだ。愛国運動に邁進する女性たちが銃後を守った母たちの姿に重なっていく。国家の体制が住民を大きな機械の駒にするとき、男も女も同様に駒に(物化)されていく。それを阻止することは、背広を身に着けて戦う戦士のような現代社会の男性群を守る運動にもなるのだろう。国のために死んではいけない。国がなくとも人は生きていける。グローバル(?)共生共同/共働共和圏を目指そう。国の垣根が何世紀まで続いていくのだろうか?地域共同体の輪が広がり、同じ、アジア人、同じ地球人として生きていけたらいいと思うが、何年かかるのだろうか?アメリカの手のひらで踊ってきた日本は憲法改正など、一連の保守的法改正の過程で、武士になろうとしているのかもしれない。しかし武士道のように、切腹を美化し、桜の花が散るように自決を美化する精神はいやだね。北原みのりさんの引用は刺激的だが、「守られたい」女たちは多いと思う。それで戦士としてのパートナーを社会に追い立てるのだが、今時は女たちも働かないと家庭が成り立たない経済構造になってきている。その維持のため、女たちを労働戦略にせんとしているのも確かだろうが、自立という二字が示すことは、自律同様、其々の個人に問われているようだ。真に自立/自律した個と個のパートナーシップが問われているのだろうか?≫
辺野古埋め立て阻止戦略の一環としての法廷闘争もまた始まろうとしている。仲井真県政は、5年以内に普天間を閉鎖できたら、公約堅持と主張したい勢いだが、仲井真さんは今年で知事をおやめになる。普天間=危険なら、すぐにでも基地閉鎖・撤去する決意がなされるべきだろうし、常時危険にさらされている状況=人権侵害として主張していく運動はどうなっているのだろうか?人権が損なわれている。共同体そのものの危険状況が60年も続いているという異常さを解決する目途が立たないままにきたのである。じわりと人権の視点から主張する方向性への転換が出て来たところだろうか?訴える相手は世界である。沖縄の紙面は面白い。大和の学者≪高橋≫の視点が、実はあまり斬新さに欠けるところなどが、あり、また沖縄在住の元ジャーナリストの記事も、沖縄の新聞の提示したデーター頼みの論の展開で斬新さに欠けている。むしろ、世界を視野に入れた論理の展開をなせる者たちのことばが興味深い。島袋 純さんが重宝されるのは、スコットランドの政治を研究しているからで、ネーション内のある地域の独立・自決権運動とのからみである。沖縄の自決権・自立との比較検証は興味深い。←斬新な論がどうもあまり見られない。
沖縄はよくハワイと比較されるが、ハワイが州になったのは戦後56年のことで、一応アメリカの法制下にあり、そこに独自のエスニック文化と多様性が共存しているようだ。軍事基地の島でもある。沖縄の場合、類似しても、法律的に日本国憲法の枠外扱いの中にあり続ける。そこが問題か?地位協定の問題や、日本国内でのいわゆる植民地的施策が指摘されて久しい。宗主国、植民地内エリート集団(仲井真知事に代表される)との結託など、従来の視点である。保守政権の現実主義=効率主義=ネオ・リベラル、マーケット主義という思潮だろうか?世界の価値観がグローバルスタンダードという、欧米を基準にした価値基準が踊っている現在、そうしたグローバルスタンダードがどれほど、南北対立の南に配慮したスタンダードかが、また問われ続けている。それぞれの地域、国家内の多様な伝統や歴史・文化、価値・倫理観・信念との折り合いがまた問われ続ける。根本にはやはり、人権であり、いかに人間に自然界にこの地球にやさしい価値基準になっているか、が問われる。
ネットで見る限り、歴史史観も新たな分析がなされている。世界のパワーシフトなど、近代日本の歴史の推移にしても戦後の日本の経済復興にしても、どうもアメリカが自らの利害のために肩入れをしてきた歴史であり、そこから甘い蜜を吸う構図は変わらない。「永続敗北論」が成り立つ根拠が構造的にできているという事である。そのアメリカの崩壊現象も多様に指摘されているようで、鍵はエネルギー革命と騒がれている。技術力の激しい競争がなされている。あるIT強者の女性は英語とプログラムとシリコンバレーだと盛んに若者の討論で言いまくっていたが、シリコンバレーが世界を席巻し続けているのは確かだろう。ITが世界を変えた。変えている事実を誰も無視できない。さらに高度なIT戦略を世界は目指している。そこからまた新たな次へのステップがなされていくのだろう。
軍事植民地沖縄と指摘されて久しい。その中で生き生かされている我々。一方で福島に見るように、原発問題など、世界のエネルギーや技術の先端部分での大きな自然の驚異を内に抱えた日本の将来でもある。
白頭が鳴き、小さくツーイツーイと目白が鳴く。遠くでヒヨドリがぴーぴぴーぴーと鳴く。カラスはまだ聞こえない。サイレンが鳴ると隣の犬が呼応して遠吠える朝、さぁー行かなければー。紙面を見るとホモソーシャル沖縄の様子が写っていた。あら、まぁのこの社会でもある。それで自足しているのだろうか?一人一人の立派な背広の背後に家族の顔が張り付いているのだね。男たちの闘いの新春の顔!大学の授業でマイケル・ムーアの「シッコ」を経済学の授業で見たという若者は、んんん、フランスに行きたいね。フランスはいいねと言いまくっている。しかしフランスの政策にも問題はありそうだね。原発大国フランスでもある。キューバの方が医療では最高ではなかった?以前その映画を見たけど、というと、つまり左のマルキストたちの理想がキューバということらしいね、最近は、ときた。最低限の生きる基盤を保障できる国はいいのよ。医療問題ではアメリカは最悪よね。日本は大丈夫かな?
5の数字の響きはいいね。5・15・25.35.45.55.65.75.85.95・105・115!
出かける前に急いで打ち込んでいる。後で写真を貼りつけよう。今朝の紙面を読んだ感想でした!