ぶろぐ猫の目

笑う門には福来る・・

実験中

なんですか?

2011-03-31 21:46:28 | どうでもいい話
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アトムの力

2011-03-31 21:40:47 | どうでもいい話
たまには真面目なことも書かないと…




3月30日付け天声人語から


放射能を封じ込める作業が放射能を広げ、時と労力を奪う。
福島の原発事故は、ひとたび暴走した巨大システムの怖さを教
えている。
現場の死闘に心から声援を送りながらも、「がんばれ東京電力
」の声に力が入らない

「津波が想定を大きく超えた」という。
早い話が、東電の想定が間違っていた。地球や自然への畏敬(
いけい)が足りず、
結果として津波に負ける原発を海辺で動かし続けた。
天災が暴いた人災である

福島第一の記録映画は、「この地は数百年にわたり、地震や津
波で大きな被害を受けていません」と胸を張る。
全電源が長らく使えない事態も見込んでいなかった。
想定の甘さは、「千年に一度」が無残に証明した

『最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか』(J・チャ
イルズ著、高橋健次訳、草思社)に、興味深い一文がある。
「起こるはずがないと思いたい災難の多くは、起こりえないの
ではなく、
起こるまでに時間がかかるだけのことである」

多くの学者が国策になびく中、脱原発を貫いた高木仁三郎(じ
んざぶろう)氏がご健在ならばと思う。
11年前、亡くなる年の講演で「私はそもそも、原子力は電力
として使うには無理なエネルギーだと感じていました」と語っ
た。
「それがある種の政治的圧力により、強引に電力供給の主流に
乗せられようとした」

科学とは、市民の不安を共有し、その元を取り除き、人々の心
に希望の火を灯(とも)すものであるべきだと、
氏は力説した。電力業界は論敵の視座から出直すしかない。
「最悪」を免れ、原発という科学が残ればの話だが。





猫が若かりしころ、原子力発電所の見学に行ったことがありま
す。

組合活動の一環で物見遊山で行ったのですが、

組合=赤=反原発という短絡的な発想か、やたらよそよそしい
対応でした。

でも、座学の時間に聞いた話は面白かったです。

今でも覚えてるのは、原子力発電所の中の放射線は極微量です
っていう話のときに

ガイガーカウンターを持ってきて

周りの空気を測るのですが、ほとんど反応しませんでした。

ところが、市販のめざまし時計を持ってきて

それにガイガーカウンターをかざすと

ガガガガガガガガガガガガガガ!!って反応しました。

めざまし時計の文字盤の蛍光塗料に反応したとの説明でした。

それくらい、原子力発電所の中は安全なんだよ。と・・・

本当にそうなのか?小さな疑いの炎がともったが

すぐに消えてしまった・・




神から授かった「火(アトム)」の力

その力を使いこなせると自分の力を過信した人間。

暴れ馬を力ずくで抑えていい気になっていた。

人間の力なんて自然の前では無力だったのですね。

自然を侮った報いでしょうか?責められるは東電だけなのか?

心の中で灯った疑いの炎に背を向け

甘美な果実をむさぼってたわれわれに罪は無いのでしょうか?

安全神話が崩れた今後、世論は脱原子力へ大きく舵を切ること
になるんでしょう

果たして、原子力無しの生活が可能なのか・・
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蟷螂の斧

2011-03-31 12:58:02 | どうでもいい話
3月27日付けの天声人語から


英国では16世紀のフィリップ・シドニー卿の逸話が名高い。
文武両道に秀でた高貴な人物で、スペインとの戦争に従軍して
足に重傷を負った
戦場から後方へ送られる途中、あまりの渇きに水を求めた。
手にした水筒を口に当てようとしたとき、瀕死(ひんし)の一
兵士がじっと見つめているのに気づく。
シドニー卿は自分は飲まないまま水筒を手渡して言った。
「汝(なんじ)の必要の方が大きい」と。

水道水から基準値を超す放射性ヨウ素が出た東京で、店からペ
ットボトルの水が消えた。
その後基準を下回ったため、都はいったん乳児の摂取制限を解
除した。
だが福島原発の事故は予断を許さない。
幼子のいる親は気が休まるまい

「ただちに影響はない」が政府の常套句(じょうとうく)だが

人生は長い。「のちのちの影響」を誰もが心配する。
影響を受けやすいのは乳児である。品薄は関東の他県でも著し
い。
ここは大人は「汝の必要の方が大きい」と譲る度量を見せたい
ものだ

奪い合えば無くなるものも、分け合えば足り、
譲り合えば余る。この夏の関東圏は電力が大きく不足するとい
う。
冷房は熱中症が心配なお年寄りが優先となろう。
それぞれの便利や快適を、少しずつ削って差し出し合う意識が
、いよいよ大事になる
被災地の辛抱強さ、規律正しさは世界を驚かせている。
異国の故事に求めなくとも、胸を打つ話を日々伝え聞く。
助け励ますべき後方が取り乱していては申し訳がないと、わが
肝に銘じる。





阪急電車に乗ると、扉の上に液晶のモニターがすえつけてあり
沿線のトピックスを流しています。
今日、見てると能勢の妙見山のハイキングコースが映ってまし

何気に見てたら、妙見の水という湧き水がとうとうと流れてい
ました。
あの水、どうにかして関東に送れないものか・・

家の近所には六甲山系からの地下水が湧き出ている
取水所があります。
とうとうと湧き出て地面に帰っていきます。
この水がなんとかして関東に遅れないものか・・

自分の無力さが悲しいです



蟷螂の斧という言葉があります

或る時、斉の荘公が猟に出たが、一匹の蟷螂が、あわや踏みつ
ぶされ
そうになりながら、その両足を振るって荘公の車を撃とうとし
た。
いち早くそれを眼にとめた荘公は、
 
 「ほほう、元気な奴じゃ、これは何という虫かな?」
 
 と左右の者に訊ねた。
 
 荘公の御者が答えた。
 
 「これはカマキリという虫でございますが、
  この虫は進むことしか知らなくて、
  一向に退くことを知りませんし、
  自分の力のほども弁えずに、
  一途に敵に当る奴めでございます。」
 
 荘公はこの言葉を聞いて、
 
 「この虫がもし人間であったとすれば、
 それは必ず天下に並びなき勇士であったろう。」
 
 といって車を戻させ、わざわざ蟷螂を避けて進んだという。



大震災という大敵を前にして自分の無力さを感じます
しかし蟷螂の斧でも振り上げて
なにかの効果を生み出さないとです。
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