ぶろぐ猫の目

笑う門には福来る・・

実験中

黒川博行 騙る 面白いっす!

2020-12-28 11:09:16 | どうでもいい話
黒川博行著 騙る



久々黒川博行先生の新作が出ました

騙る

黒川先生の本は、最近は2文字熟語が続いてたのですが

今回は違いましたね



内容はamazonから転載



彫刻の縮小模型、蔵に眠っていた屏風、デッドストックのアロハ…こいつは金になる―。

だましだまされ、最後に笑うのは誰?

著者の十八番、傑作美術ミステリー!

価値を知らない素人に、親切を装って作品を売りさばく段取りをつけるが―「マケット」。

阿漕なホストに画廊勤務の経験があると知り、美術品を使って罠を仕掛ける―「上代裂」。

技術の粋を集めてヴィンテージ・アロハの精巧な偽物を作るが―「ヒタチヤ ロイヤル」。

資産家に偽物を掴ませた悪徳業者を懲らしめようと、ある策略をめぐらす―「乾隆御墨」。

素人の蔵から重文級の屏風絵が出た。安く買いたたこうと芝居を打つが―「栖芳写し」。

財荒難に陥った美術館が極秘に青銅器のコレクションを売るという―「鴬文六花形盒子」。



さすが黒川先生、面白いです

疫病神シリーズや大阪府警シリーズでおなじみの

ハードボイルドな場面は皆無ですが

大阪の美術雑誌の編集者を中心において

美術を生業としている人々の金への執着の

どろどろを生々しく描いてます

なかなか面白いです

これを読んでふと思ったのが

漫画、ギャラリーフェイク。

芸術の世界における真贋を扱う作品は面白いですね

完璧とさえいえる審美眼をもった

藤田が美術界にはびこる金の亡者を手玉にとる活躍に心が躍りますが

それを髣髴とさせる小説でした。



そしてまた思いついたのが

なんでも鑑定団

長寿番組です

いろんなお宝を鑑定してもらうのですが

たいていの方が、美術商にだまされてます

田舎の小銭持ちがうまいこと言われて信じて買ったお宝が

実は二束三文の偽物だったという落ちをみて

テレビのこちら側から

あほだなあwwって笑う番組です

趣味が悪いw

でも、たまに本物が出てくるのがみそですね

ただし画面のこちら側で見てる分には

何が本物で何が偽物なのかは全くわかりません

世の中のほとんどの人が「騙られる」のでしょうね

そんなことを教えてくれるええ番組です



今回紹介の「騙る」の中でも

だまそうとする人、だまされる人、本物を持つ人

いろんな人が入り乱れます

なんでも鑑定団がお好きな人にはぜひ読んでほしいですね












コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする