ぶろぐ猫の目

笑う門には福来る・・
実験中

壬生義士伝

2023-08-02 05:40:28 | 読んだ本の紹介

壬生義士伝 浅田次郎





まずはあらすじ

幕末の慶応4年1月。鳥羽・伏見の戦いの大勢は決し、幕軍は潰走を始めていた。

そんな中、大坂の南部盛岡藩蔵屋敷に満身創痍の侍が紛れ込む。侍の名は吉村貫一
郎。



東北南部藩の下級武士として生まれ、貧困にあえぐ家族を救う為に妻子を残して藩を
脱藩し、

新選組の隊士となった貫一郎は、朴訥な人柄でありながらも北辰一刀流免許皆伝の腕
前を持ち、

守銭奴と蔑まれながらも、家族を養う金を得るため危険な任務も厭わず人を斬り続け
る。



しかし時代の流れには逆らえず、新選組は鳥羽伏見の戦いで敗走。

隊士達が散り散りとなる中、深手を負った貫一郎は何としても故郷への帰藩を請うべ
く、

大坂の南部藩蔵屋敷へと向かうのだが、吉村に対し、

蔵屋敷差配役であり吉村の旧友であった大野次郎右衛門は彼に切腹を命じる。



時は流れ、大正4年。

北海道出身の記者が、吉村を知る人々から聞き取り調査を行っていた。



転載ここまで

記者が、吉村貫一郎という人物について新選組の生き残りたちに尋ねて歩く形式

吉村という侍を浮き彫りにしていきます



下級武士ながら、文武両道を極め世が世なら出世してしかるべき人材ですが

生まれた時代が悪く、貧困にあえぐ南部藩。

吉村は悩みに悩み、妻子を食べさせるには金しかないと考え

南部藩を脱藩し京都へ走り、新選組へ合流します

尊王攘夷、薩長のやからたちを殺して歩く新選組。

近藤局長、沖田、土方、斎藤と名だたる剣士たちに引けを取らない腕前の吉村

しかし性格は温厚で、暴力沙汰を好む隊士をいさめる役割を果たしていました

しかし、反面金に卑しく、なにかと金を無心する姿をさげすむ隊員もいました



物語の最初は、吉村の姿をいかに貧乏で金に卑しい人間であるように描いてます。

吉村は

なぜ、金に執着するのか?

幼いころからの友達の高級官僚大野次郎右衛門がなぜ傷を負った吉村に

切腹を命じたのか?

吉村の生きざまとは?

回を追うごとに吉村の人柄が明らかになっていきます



並行して、幕末の新選組と薩長との数々の事件を浮き彫りにしていきます

新選組とはいったいなんであったのか

武士とは侍とは何なのか?

を描いていきます。

読み応えありますわ














コメント (4)
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