封印 黒川博行
黒川御大の本をよみなおしてますが
今回は「封印」1992年の作品。30年以上前の作品ですね
ストーリー
元プロボクサーの酒井は、日本ランカーまで行ったが網膜剥離で
ボクサーとしての将来をあきらめる。
腐っていた酒井だがパチンコ機器卸の津村に拾われ釘師として仕込まれる
そんな折、津村の取引先から津村との取引を断るという話が方々から巻き上がる
ある日やくざの伊島が現れ、酒井に「溝口から預かったものをだせ」と脅される
溝口は、かつての同僚だが数年前に辞めていて、数か月前に町で出会って
1回飲んだだけの間柄であった
意味が分からない酒井は、津村に相談する
津村は、心当たりに当たってみると言い残し失踪してしまう
酒井は、津村の身を案じ、独自で津村探し出そうとするが
伊島以外のやくざが現れ、危機に陥っていく
津村の娘や、大阪府警の不良刑事の助けを借りて
やくざ組織に立ち向かっていくのですが、そこには大きな陰謀が渦巻いるのでした。
果たして、酒井は津村を助けることができるのか!?
とまあこんな感じ
じわじわと脅しをかけるやくざの怖さに、腕っぷし一つで対抗する酒井
敵の敵は味方か?インテリやくざの伊島がいい感じの立ち回りを見せます
酒井が、ボクサーの封印を解いてやくざと立ち回るシーンは
迫力がありますね。
ラストの謎解きもいい感じ。一気に読ませました