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パンドラの箱

2011-03-24 13:03:34 | どうでもいい話
原子力発電所は、まさにパンドラの箱でした。

すこし長いですけど
パンドラの箱の寓話をお読みください



パンドラの箱


ギリシアの神ゼウスは、プロメテウスを呼んで言いつけました

「ねんどで、我々と同じ姿をした生き物を作れ。わしが息を吹
き込んで、命を与えてやろう」
 プロメテウスが粘土で生き物を作ると、ゼウスはそれに命を
吹き込んで人間と名付けました。
 ゼウスは、プロメテウスに言いました。
「人間に知恵を授けてやれ。ただし、火を使う事を教えるな。
火は、我々神々だけの力。人間に火を使う事を教えると、我々
の手におえなくなるかもしれんからな」
 こうしてプロメテウスは、人間に家や道具を作る事、穀物や
家畜を育てる事、言葉や文字を使う事を教えました。
 しかし火がなくては、物を焼く事も煮る事も出来ません。
  そこでプロメテウスはゼウスの言いつけにそむいて、人間
に火を与える事を決心しました。
 プロメテウスは弟のエピメテウスを呼ぶと、こう言いました

「おれは人間たちを、とても愛している。
 だから人間たちに、火を与えるつもりだ。
 それは、ゼウスの怒りにふれる事。 おれはゼウスに、ほろ
ぼされるだろう。
 だからお前が、おれの代わりに人間を見守ってやってくれ」
 プロメテウスはそう言うと、太陽から盗み出した火を人間に
与えたのです。
 そして怒ったゼウスに山につながれて、ワシに食い散らされ
てしまいました。

  間もなくゼウスは、パイストスに命じて、この世で一番美
しいパンドラ(女性)を作らせると、エピメテウスのところへ
連れて行かせました。
 人間に火をもたらした罰に送り込まれたともいえるパンドラ
には、神々からさまざまな贈り物をさずけられていました。
 美の女神 アフロディーテからは美しさを、アポロンからは
音楽と癒しの力を、そして何よりゼウスは、パンドラに好奇心
を与えていたのでした。
 エピメテウスはパンドラの美しさに心を奪われると、パンド
ラを自分の妻にしました。
 エピメテウスの家には、プロメテウスが残していった黄金の
箱がありました。
 黄金の箱は、病気、盗み、ねたみ、憎しみ、悪だくみなど、
この世のあらゆる悪が閉じ込められていて、それらが人間の世
界に行かないようにしていたのです。
 プロメテウスはエピメテウスに、
「この箱だけは、決して開けてはならない」
と、言っておいたのですが、パンドラはこの美しい箱を見るな
り、中にはきっと素晴らしい宝物が入っていると違いないと思
いました。
 そこで夫に箱を開けて欲しいと頼みましたが、エピメテウス
は兄との約束で、決して首を縦に振りません。
 するとパンドラは、
「あなたが箱を開けてくださらなければ、わたしは死んでしま
います」
と、言い出したのです。
 そこでエピメテウスは仕方なく、兄との約束を破って箱を開
けてしまいました。
 そのとたん、箱の中からは病気、盗み、ねたみ、憎しみ、悪
だくみなどのあらゆる悪が、人間の世界に飛び散ったのです。
 エピメテウスがあわててふたを閉めますと、中から弱々しい
声がしました。
「わたしも、外へ出してください・・・」
「お前は、誰なの?」
 パンドラが尋ねると、
「わたしは、希望です」




人間は、火の力を過信し
結果パンドラの箱を開けてしまったんですね。

数々の災いが箱から飛び出しています。
人間の力で災いを押さえ込むことが出来るのか?

寓話の通り、最後に「希望」が残っている事を祈るだけです。
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