雑種犬「風(ふう)」のひとりごと

元保護犬でセラピー犬風愛(ふあ)8歳とパピーの鈴々(すず)の楽しい毎日を575で綴ります。天国の鈴ちゃんの話も出るよ

ママの服 帰宅後匂い チェックだね

2023-03-11 23:08:30 | 風ママの研究&学会ネタ・わんこニュース


今日は、ヒトと動物の関係学会の学術大会に出席していました。

帰宅後、着替えている時に、着ていたジャケットをハンガーにかけようと思ったら・・・ない

ふと見ると、鈴ちゃんがゲットしていました。

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ママひとりで久々の東京です。

こちらは、WBCの会場にもなっている東京ドームの近くです。

ただ乗り換えただけですけれど、ああーここで今夜・・・と思ってしまいました。




さて、帰宅後の鈴ちゃんは、ママの上着をなかなか返してくれません。

入念にニオイチェックをしています。

さらにスリスリしたりして、自分のにおい付け?をしていました。



鈴ちゃん、ハンガーにかけるからそろそろ返してね!!



今日の学会の発表は、猫のことと、ペットの避難についてのものが多かったです。

ペットの同行避難と、同伴避難については、またじっくりと書きたいと思います。

いろいろと勉強になりました。




明日は、犬関係の発表と「動物介在教育」のシンポジウムがあるので、さらにしっかり勉強してきますね。

帰宅後、ママのストーカーのような鈴ちゃんです。


さて、風愛ちゃんはというと、今日はパパと地獄散歩へ行ってきたようです。

いやいや春の日のお散歩なので天国散歩かな?




ただ、今日一日で14kmほど、パパといっしょに歩いたそうですよ。



ということで、ママが帰ってきてからも、ぐっすり状態です。

明日は筋肉痛かしら?




最後まで、読んでくださって、ありがとうございます。

論文が 学会誌に載り 抜刷も

2023-01-12 22:05:35 | 風ママの研究&学会ネタ・わんこニュース


やっとやっと、風ママが書いた論文が世に出ました!!

ここまでくるまでには、何度も書き直し
めっちゃ年月が経っちゃいましたが、無事に掲載されてホッとしています。

そして、昨日抜刷が届きました。

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査読論文が掲載されたのは、日本行動分析学会 の 学会誌「行動分析学研究 vol.37 No.1」のp.68~87です。

恩師、眞邉一近教授 との共著になっています。


そして、お願いしていた抜刷 が昨日到着!

抜刷というのは、私の論文の部分のみを抜き出して印刷した冊子です。

研究にご協力いただいた方を中心に、読みたい方に配布したいと思っています。

数に限りがありますがぜひ読みたいと思われる方は、ご連絡ください。

論文のタイトルは
「動物介在活動をめざすオーナーハンドラーへのイヌのコントロールスキル訓練」です。

著者 山ノ上ゆき子風鈴犬のこころ研究室 、眞邉一近 日本大学

になっています。



研究の内容をざっくりと語ると
飼い主さんに動物介在活動(アニマルセラピー)シーンを想定した場面で
セラピー犬として活動したいと思っている愛犬のハンドリングをしてもらい
コントロールスキルをアップするには、どうすればいいのか・・・ということがテーマになっています。

犬の適切な行動に対して、ほめ音声をどれだけ出しているか・・・。というものをカウントしたりもしています。

データ分析で難しかったのは、その「ほめるタイミング」が適正であるかどうか

やたらめったらほめて、「ほめる」数が増えたとしても、それは評価できないでしょ。

犬が望む行動をした時と、継続してしている時にほめる飼い主の行動を評価。

望む行動以外の時に、ほめるのは評価できないし、望む行動をしているのにほめないのも評価できない。

よくない行動をした時に放置するのか、指示や誘導で修正し、従ったらほめる・・・ということができているか
なども評価の対象にしました。



実際、研究データを収集したのは、コロナ前の大学院在学中で
まだ研究の右も左もわからなくて暗中模索でやってたんですよね。

今なら、もっとスムーズに研究計画が立てられるし
ハンドラーさんへの指導もうまくできそうなのに・・・。


ひよっこ状態の私がよくまぁ、これだけの実証データがとれたと
今更ながら思います。

本当に協力していただいた方には感謝しかありません。




さて、我が家の会話ボタンでの生活ですが、

鈴ちゃんはもう、当たり前のように自ら押しています。



自分が必要だと思う「言葉」が入ったボタンは、数回押してくれるのでわかりやすいんです。


違うボタンを押したときは、そのボタンは1回だけで続いては押しません。


「お外に出して」を押したので、出してあげました。



でもやっぱり風愛ちゃんは、自ら押すことはないですね。




Do itで模倣させても、音がならない程度に手をボタンの上に軽くのせるだけなんです。


うーん、風愛ちゃんは鼻で押すことを教えた方がいいのかも。





お散歩の公園で早咲き桜の開花を発見!!


今年の初桜です。






最後まで、読んでくださって、ありがとうございます。

論文が 学会誌に やっと載り… 

2022-12-06 22:42:05 | 風ママの研究&学会ネタ・わんこニュース


昨年、約1年がかりで地獄の苦しみで、何度も書き直して
昨年末にやっと掲載が決定した査読論文。

その論文が載った学会誌が無事発行されました。

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無事発行されました・・・と書きましたが、実はまだ私の手元に届いていないんです。

でも、学会から発行されたというメールが届いたので

日本行動分析学会のホームページを確認したら・・・・・。
J-ABA 一般社団法人日本行動分析学会(The Japanese Association for Behavior Analysis)/ 学会誌 行動分析学研究

の中の「一般論文」として

◆動物介在活動をめざすオーナーハンドラーへのイヌのコントロールスキル訓練・・・・・・・・・・・山ノ上ゆき子・眞邉一近


と記されていたので、本当に載ったんだと思います。




私の執筆したものが、学会発表の抄録以外で掲載されたのは、以前にも「ヒトと動物の関係学会誌」でありましたが
その時は、論文ではなく、研究報告としての掲載でした。

でも今回の査読論文は、何度も書き直しがありとても苦労しましたが「一般論文」での掲載となり
私自身、研究者のステップを一歩、ほんの一歩ですが前に進めたような気がします。

本当にこの研究にご協力してくださった方々に感謝です。

データをとっていたのは、コロナになる2年前ぐらいだったのですが
本当に参加してくださったみなさまのおかげです。




研究に使用したデータ自体は、修士論文のために記録させてもらったセラピー犬育成のためのトレーニングシーンが基になっているんですが、今回の論文執筆にあたり、構成をはじめ、データの分析方法などもすべてやり直しました。
今から思うとかなり稚拙だったと思われる修士論文とは、かなり視点も変わり、考察なども変更しました。

ちなみに私の修士論文は、ページ数に制限がないのでA4サイズのプリントで、資料も入れて117ページもありましたから・・・。
よくそれって「博士論文じゃないの?」とも知り合いに言われましたけどね。

でも日本行動分析学会の学会誌である「行動分析学研究」は、ページの制限があり、ギュっと濃縮した感じになっています。



自分のこれからに活かせる力がついたと実感しています。

さぁ、山ノ上ゆき子は、これからどこへ進んでいくのでしょう。

もう還暦は過ぎちゃってるから、博士になろうとか大学教員になろうとは考えていないけれど
自分の研究が社会貢献につながれば、きっと素晴らしいだろうな・・と思う。

もちろん、犬と飼い主が幸せになることで・・・・・。


最後まで、読んでくださって、ありがとうございます。

イヌとヒト 会話できる日 近いかな?!

2022-10-18 23:55:02 | 風ママの研究&学会ネタ・わんこニュース


優良家庭犬の試験、原稿の締め切り、動物介在教育のチームリーダー、学会の大会と大忙しだった私。

やっと時間ができたのにあいにくの雨でちょっと残念な2日間でした。

こういう時間に、読みたかった本を・・・と。


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読みたかった本というのは、ブログ交流させてもらっている
海外に住むCoco Bさんがブログで紹介してくれていたこの本です。



「ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー入り! 犬と話せる――その夢は、実はこんなやり方で叶う

犬は言葉を理解できる。では言葉を使うことは? 自閉症児とコミュニケーションデバイスで会話してきた言語聴覚士の著者クリスティーナは、愛する子犬ステラにそれが応用できないかと考え……。世界で初めて人間と話した犬との日々を綴ったノンフィクション!」という説明が入っている

原語ボタンを使って、飼い主と会話ができるようになった犬、ステラの話です。

最近は、論文を読むことが多く、一般向きの本なのに「手続き」はどこに載っているの?
うちの犬で再現するには、そこを読めばいいの?

と必要なところを完結に読みたい自分がいて、ストーリーがあると、話としてはわかりやすいのですが
メソッドの部分も読み込まなくちゃ見えにくい感じがしてしまう私です。


もともと私が犬の研究者になろうとしたきっかけは、チンパンジーのワシユーに研究者であるガードナー夫妻がいっしょに暮らしながら、アメリカン手話を教えて、手話で会話ができるようになったという番組を見たことにあるんです。

その時は、風ちゃんと暮らしていて、風ちゃんの心の声は、いつもテレパシーのように聞こえてきていたんですが
きちんと会話というカタチが成功したら素晴らしいな・・と思ってしまったことにあります。

しかし、イヌは、手話をするような手がありません。

もしかしたら、その手話の代用になるものが、この本に書かれている言語ボタンなのかも・・・・。
と思いながら、読み始めています。




まだ、少ししか読んでいないのですが、犬の要求行動の言語化みたいなことから、
始まっているように気がします。

鈴ちゃんの場合は、要求行動がある時に、ワンワン吠える時もあるんですが
たいていトントンと叩いてきます。

それが私の膝の時もあれば、ドアや庭への掃き出し窓の時も。

まぁそれが叩く場所によって、だいたいの要求内容はわかるんですが・・・・・。

もしかしたら、言葉がまだしゃべれない人間の赤ちゃんも、泣き出したときに「お腹がすいているの?」「トイレをしたの?」「暑いの?」「眠いの?」と要求内容を想像しながら対処しますよね。

それに似ているような気がします。

その鳴き声の理由を自分でボタンを押して、そこから「おなかすいたの」「トイレしたよ」「ねむいの」といった声が出てきたら、わかりやすいっちゃーわかりやすいですよね。

そういう感じのものなのかなぁ・・・と思いながら読んでいます。

まだ読み始めたばかりなので、しっかりと理解はしていないのですが・・・・。



先日も書いたように、犬は人間の言葉を多かれ少なかれ覚える能力がある動物です。

風愛ちゃんも、「この言葉を覚えてもらおう」と私が教えた言葉と行動は、確実に覚えれようになっています。

そんな今だから、自分の研究にも活用できないでしょうかね。

実践研究としてトライしてみる?!




でもまずは、フガッツア先生から、Do AS I doの合格をもらわないとね。

風愛ちゃん、そろそろお勉強しよかね。





最後まで、読んでくださって、ありがとうございます。


特別に 賢い犬が ギフテッド?!

2022-10-16 23:41:06 | 風ママの研究&学会ネタ・わんこニュース


今日も日本動物心理学会にリモート参加していた風ママです。

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午前中は、口頭発表で午後からは「伴侶動物ネコの多面性」についてのシンポジウムでした。

ちなみに写真は、今朝のお散歩シーンです。


猫についてのお話もいろいろと面白かったのですが、ときどき比較対象としてイヌのことも出てきて

最近のイヌの研究のこともわかって勉強になりました。



その中で気になったのは「ギフテッドな犬の話」。

ギフテッドってなんやねん!!

調べてみると、贈り物を意味するギフト(Gift)が語源で、生まれつき突出した才能を贈られた存在ってことみたいです。

つまり、ギフテッドな犬というのは、日本語的には「天才犬」のことですね。

天才犬といえば、うちの風ちゃんがそうやったなー・・・。



 今回の話でできたのは、人間が話す単語、おもちゃなどのモノの名前を、覚える才能が突出している犬のことですね。

同じトレーニングをして、すぐに名前を憶えて持って来ることができる犬もいれば、そうじゃない子もいる。

そりゃ人間でも、得意不得意がありますが、犬だってその才能が秀でている子がいるのも当然ですよね。


ある研究では「犬は平均して89個もの単語やフレーズを理解している」との発表が。

でも、ギフテッドな犬は、200語ぐらいは覚えられ、それも4回程度の社会的なやりとりで習得するとか。


うーん、ということはトレーニングだけではなく、もともとの素養が大事ってことになるのかな。

ちなみにギフテッドな犬が多いのは、頭がいいことでも有名なボーダーコリー。

ただし、研究に参加したボーダーコリーの中でも「キフテッドな犬」は、ごく一部みたいですね。



そういえば、亡き風ちゃんとトレーニング教室に行ってた時に

レッスン場がお店の中だったんですが、その店内の通路の床に置いたダンベルを持ってくるように指示をするように先生から言われて

私は「風ちゃん、ダンベル、ママのところに、持ってきて」と言ったところ

「ちょっと、犬にそんな長文の指示してどうするの。指さして“テイク”というとか・・・」と注意されたんですが

その横をすっと風ちゃんは通り抜け、置いてあるダンベルをくわえて、私のところに持ってきたんです。


「ふうちゃんは、モノの名前と、それをどうするのかという行動を伝える方がわかるんです」と言い返したことがありました。


その当時は、「犬は短い単語しか理解できない」と思われていて、指示の言葉は短くというのが定説だったんですよね。



そのせいもあって、今いる鈴ちゃんや風愛ちゃんも、モノの名前だけで指示することもあれば

行動が複数あるものに関しては、モノと行動の両方で指示しています。


例えば、「コーンまわってきて」がそう。

「コーン」だけだと、コーンをくわえようとしたり、コーンに鼻ツンしたり、ということが鈴ちゃんでありましたから。




ちなみにサッカーボールをたたくことは「サッカー」と指示しています。

まぁ、サッカーボールは、くわえて持ってくることができないから、「サッカー」でいいかなーと思って・・・。


ちなみにフガッツア先生の研究論文によると、150頭以上のボーダーコリーに対する調査で、ギフテッドな犬21頭の共通点は、「遊び好き」ということらしいです。


そういえば、うちの風愛ちゃんは、フガッツア先生のメソッドに従って教えて、Do AS I doがかなりできるようになりました。

教えたら、すべての犬が同じようにできるようになるのかな?
もしかしたら、風愛ちゃんに才能があったからかも。




最後まで、読んでくださって、ありがとうございます。

鈴の眼と 明日から学会 犬チェック

2022-10-14 23:03:20 | 風ママの研究&学会ネタ・わんこニュース

雨模様の日が続いていて、今朝も少し雨がチラついてたふありん地方。

でも朝夕のお散歩には行けて、久々にたっぷりと散歩した
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今週は、怒涛のスケジュールで気合を入れてなんとか今日まで頑張れました。
毎日出かけていたけれど、やっと今日は家で仕事ができて、ホッとしましたよ。

でも明日からは、日本動物心理学会の学術大会。
といっても私はオンライン参加なので、家でパソコンにかじりつく感じです。

それででさっきまで、抄録をチェックして、犬関連の発表について調べていました。



私にとってちょっとハードルが高いのは、日本動物心理学会の抄録って、全部英文なんですよね。

日本語なら、すらすら読めるけれどね。

ということで、タイトルに「犬」という単語が出てくる発表をピックアップ。


「犬は、同居犬を参考にして行動選択するか」という研究があり、うちの子はめっちゃそれがあるし・・と興味津々。

「古代犬種と欧米犬種の遊び方の違い」という研究も。古代犬種とは、柴犬などの和犬がそれに入りますよね。

他にも「犬が飼い主をじっと見つめる時」の研究だったり、「犬の社会的認知能力」に関するものだったり

「犬が飼い主をだます行動」についての研究や「犬の感情」に関するもの、「犬が家族関係に与える影響」といったようなタイトルのものがありました。

うーん、めっちゃ楽しみ。

勉強になりそうです。



さて、鈴ちゃんの眼科検診に行ってきました。

前回の初診から約1か月ということでの検査です。

これにより、病状の進行がかわるからです。

検査してもらって、1か月前の状況から、どれだけ変化があるのかを調べてもらいました。



結果は、ほぼ変わらずでホッとしました。

次は来年1月の検査でOKということで、しばらくは安心です。





そうそう、ちょっと記事を書いたので紹介しておきますね。

生活のヒントがいっぱい!「行動分析学」で犬との生活をもっと快適に! | わんちゃんホンポ

行動分析学は、やってほしい行動を増やし、行動の予測と制御をするものです。 生活をスムーズにするには、行動分析学をベースに犬に行動を教えましょう!

わんちゃんホンポ

 


良かったら読んでね。

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つい私、犬と比べて しまうのよ

2022-09-26 23:01:11 | 風ママの研究&学会ネタ・わんこニュース


さっきまで、行動分析学会のシンポジウムに出ていました。

話をきいていて、ついつい犬の場合はどうだろう?!とすぐに比べてしまう私。


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幼児や親御さん、障がいがある人など、人間に対する臨床研究の発表が多かった今回の学会の大会。

いろんな研究があったけれど、ついつい犬の場合だったらと比べてしまって

思わず口から「犬の場合といっしょですね」と言いたくなるところがいっぱいあったけれど

「犬といっしょにしないで」と嫌悪感をもつ研究者もいるだろうから
言わないように気をつけました。




例えば、ペアレントトレーニングは、、子供にやってほしい行動ができるように導く方法を
親御さんに教えるトレーニングで、子供の良い行動をほめて強化したり、できなかった行動をシェイピナングして少しずつできるようにするといった技法を身につけてもらったりします。

うわー、これって私が飼い主さんに教えるのとほぼいっしょやん!!

と内心思いながら、質問をしたりするので思わず「親御さん」「保護者の方」と言うところを「飼い主さん」と言いそうになりそうで、めっちゃ発言には注意しました。



さて、今日のシンポジウムでちょっと話題になっていたのが

遅延大報酬と、即時小報酬を選ぶ境目について。

ある親御さんいわく、2歳の子は、即時小報酬だけど、7歳の子は遅延大報酬を選び、ふだんなら即時小報酬を選ぶ4歳の子が上の子が遅延大報酬を選ぶなら私も・・ってそっちを選んだとか。


専門用語が多くてわかりにくいですよね。

遅延大報酬というのは、「待っていたらあとでたくさんもらえるよ!」ということで
即時小報酬というのは「すぐにもらえるけれど少ないよ」というもの。




あっ、そういえば年金がそんな感じですよね。

「年金受給開始時にすぐにもらうよりも、70歳まで待てば、多くもらえ、さらに75歳まで待てばもっとたくさんもらえるようになるよ」という公的年金の受給年齢繰上げ制度のようなものです。

すぐにおやつを食べたい2歳の子は、「あとでたくさんあげるから待って」という待つことができないので即時小報酬。

でも、7歳の子はすぐにもらえなくても、待っていたら後でたくさんのおやつがもらえるなら、その方がいいと判断したということです。

そこで「これって年齢でかわるのか」というような話が出ていました。

また、遅延大報酬を選ばせたいのなら、どうすればいいのか。

最初は、すぐに与えるけれど、次は少しだけ待たせてあげる、その次はもうちょっと待たせる時間をのばす・・
みたいな話が出ていて

「それって、犬にマテを教える時といっしょやん」と思ってしまいました。

ただし、犬の場合は、「マテ」をちゃんと教えたら、大報酬のために待つことはできると思うけれど

即時小報酬と比較して選ぶのはできないだろうな・と。


いやまてよ。

犬の場合は、与える人のとの信頼関係によって変わるかも。

信頼できない人、例えば知らない人が、すぐにおやつを一粒あげるよ!と、1粒のおやつがのった手を広げてすぐに食べられる状態にしてあるのと

信頼できる人、例えば大好きな飼い主さんが、「待っていたら、たくさんおやつをあげる」と手にいっぱいのおやつを持って「マテ」を指示したら

どっちを選ぶでしょう?!


どっちの人の前にいくだろう?!




うちの子たちは、警戒心も強いので
信頼できる人から与えてもらう、遅延大報酬の方を選ぶような気がします。

犬によって、誰が持っているおやつでもいっしょ。すぐに食べられる方を選ぶ子もいると思います。


ふと考えると年金制度も、その人からの信頼度によって、支給開始年齢の決め方がかわるかもしれないと・・・。




もちろん、報酬の大小の差にもよるし、体調などにもよるでしょうけれどね。


ただねー。研究するとしたら、「信頼度」をどう数値化するかなんですよね。


犬は、信頼している人とそうでない人に対して・・・・とか書くと、どこでそれを見分けるんだ・・ということになる。


みつめあってもらって、オキシトシンの量をはかる?!

いやいや、それを信頼度とするには難しいような気がします。




信頼度とは、
判断・性能・行動について、信頼できる程度。統計学で、区間推定の確率的精度を示す値。

と出てきました。


うーん、でも人が人に対する信頼度とか、犬が人に対してどれぐらい信頼しているかの度合いを示す指標って

難しいですよね。




最後まで、読んでくださって、ありがとうございます。

研究に 終わりはないよ 進化する

2022-09-25 23:06:50 | 風ママの研究&学会ネタ・わんこニュース


今日は日本行動分析学会のオンライン大会で、口頭発表とポスター発表がありました。

ポスター発表といっても、リアルだとポスターの前に立って、その説明をするのですが
オンラインでは、10分間の動画での説明があるので、ほぽ口頭発表とかわらない内容が
事前に視聴でき、今日のオンライン大会では、リモートで発表者とつながって質問できるという形式でした。


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今回は、自分の発表がないので気楽に参加できたのですが、
朝からずっとパソコンで発表内容を聞いていたので、目が辛くなってきました。

これもトシだからでしょうか?

ちなみに今日の写真は、昨日お散歩に行ったちはら台の卯月公園ですよ。


アーチが連なる塀がなんだか異国っぽくておしゃれですね。



塀の上には、笛吹少年のオブジェなどが配されています。

さて、学会の話にもどりますが
いろんな人の研究発表を聴いていて、私もそろそろ次の研究のことを計画しなくちゃと感じました。

とりあえず前回発表したものが学会誌に論文として掲載されてから、次のとりかかろうと思っていたら

今になっちゃいました。


今回の大会での発表を伺っていると、やはり行動分析学の応用研究は、データをとるのが大変であるので
それに役立つアプリなどのシステムについての実践研究もありました。

GoogleのシステムやLINEを使ったものなども。

実践研究には、参加してくれる協力者が必要で、その協力者の負担を減らすことも大事なことになるんです。



ちなみに学会のオンライン大会は、明日からもあり、毎晩オンラインでシンポジウムが月~金まで予定されています。

すでに抄録とあわせて動画もアップされているので、シンポジウムに参加する前に予習しなくちゃです。

そして参加しているうちに、自分が次に明らかにしたい研究内容が決まってくるかもです。



でもね。私はなんで研究をするんだろう・・・・・。

うーん、それはやっぱり、幸せな犬と幸せな飼い主が少しでも増えるため・・・ですよね。

と書きながら、今私の足元でゴロンとしている鈴ちゃんと風愛ちゃんを見てしまいます。

「しあわせかい?」「ママはあなたたちがいてしあわせよ」



犬がいる幸せな暮らし・・・・。

やっぱそれに役立つことを考えないとですね。

最後まで、読んでくださって、ありがとうございます。

無知ゆえに 飼育崩壊?! 責任は…

2022-06-17 23:53:12 | 風ママの研究&学会ネタ・わんこニュース


今日は、風愛ちゃんの動物病院の日。
車で向かう途中で、泉谷公園に寄ってお散歩してから行きました。

動物病院の中でも、おりこうにしていた
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ということで写真は、今朝の泉谷公園でのショットです。



さて、数日前、千葉県の八街市に住む63歳の女性の多頭飼育の環境が劣悪で、動物愛護管理法の動物虐待に当たると書類送検されたというニュースを観ました。

そのニュースは、ネットでも流れていてのでご存じの方も多いのでは。

200頭余の犬 劣悪な環境で飼育か 飼い主を書類送検 千葉 八街 | NHK

【NHK】200頭余りの犬を劣悪な環境で飼育し虐待したとして、千葉県八街市の60代の飼い主が動物愛護法違反の疑いで書類送検されまし…

NHKニュース

 


「正直、こんなに増えてしまうとは」千葉・八街市で犬221頭を虐待か 飼い主の63歳女を書類送検(TBS NEWS DIG Powered by JNN) - Yahoo!ニュース

200頭以上の犬を不衛生な環境で飼育し虐待したとして、千葉県八街市の63歳の女性が書類送検されました。動物愛護法違反の疑いで書類送検されたのは、八街市に住む無職の63...

Yahoo!ニュース

 


記事によると10年前、八街に住み始めたころは、数匹の小型犬だけだったようです。

でも、避妊・去勢の手術をせずに、管理もきちんとしなかったんでしょうね。

警察は去年10月に動物保護団体から通報を受けて捜査。

なんと、そのお宅には小型犬が211頭も。



以前、このブログにも書いたことがあったけれど

避妊も去勢もしないオスとメスのワンコを飼って、きちんと管理していなかったとします。

そうするとどれぐらい増えるのか考えてみました。



その犬が出産して、4頭のパピーが生まれたとします。

そのハピーの半数がメスで、翌年から出産を始めたとします。

犬は、年2回ヒートがあり、多ければ、年2回の出産する場合もあります。

犬によっては妊娠しない場合もあるので、メス1頭が仮に年1回4頭の出産したとします。

そして犬たちを譲渡しなかったと場合

この家庭は最初2頭だけでしたが、5年後には何頭になっているでしょうか?



この問題は、小学生でもわかる算数です。

1年後、2頭
2年後、2頭+パピー4頭=6頭
3年後、6頭+3(メスの数)×パピー4頭=18頭
4年後、18頭+9(メスの数)×パピー4頭=54頭
5年後、54頭+27(メスの数)×パピー4頭=162頭

オス・メスの2頭だったものが5年後には、162頭になるんです。



その翌年の6年後には、162頭+81(メスの数)×パピー4頭=486頭

避妊・去勢と管理の重要さを知らない人が、オスとメスを1組飼い始めただけで
数年でこのような結果を招く恐れがあるんです。


「多頭飼育崩壊」という言葉を最近よく耳にします。

自分が飼える力量の頭数を適切な環境で終生飼養する。

そんな基本的なことがわかっていない大人がまだまだこの国には、いるんですね。

これは無知ゆえに、おこる悲劇なのでしょうか。



それならば、ちゃんと教育することで、この悲劇は防げるのかも。



犬は責任を持って飼う。

その責任の中には、生まれてくるワンコも含みます。




やはり、動物愛護教育の推進をしなくちゃと
つくづく感じる私です。




最後まで、読んでくださって、ありがとうございます。

濡れ葉さえ 美しきかな 銀杏敷き

2021-11-22 23:12:29 | 風ママの研究&学会ネタ・わんこニュース


今日は11月22日、いい夫婦の日。

「あっ、私らの日やんか」と悪びれず夫婦の会話で言ってしまうふありん家でございます。

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今日は朝から雨模様。そして、午後からは豪雨となっています。

でも幸い朝夕のお散歩の時間は、雨が小休止してくれていて、ふありんとちゃんとお散歩に出られました。



いつもの銀杏が美しい公園へ行ってみると、雨でかなり葉が落ちたみたいで

銀杏の葉の絨毯が一段と広がっていました。



太陽に透けてキラキラしている葉もキレイだけれど

しっとりと濡れた葉もこりゃまた風情がありますね。


めっちゃキレイな景色となって、思わずたくさん撮ってしましました。




この天然のフォトスポットは、やっぱり撮りたくなるよね。




こんな素敵な環境が徒歩で行ける毎日の散歩コースというのもありがたいです。

人も少ないし。。。もちろん今日のお散歩中は、誰もいませんでした。




ほんまにええとこです。


さて、今日はうれしいニュースがひとつ入ってきました。

とっても私事なんですが、苦労して苦労して、何度も修正をした
査読論文の採択通知が届いたんです。

これで学会誌に載ることが決定いたしました。

とはいえ、掲載されるのは来年になるんですけどね。


これから入稿用のデータを用意しなくちゃです。


書き始めたのがちょうど1年前で、最初の投稿が年末でした。

掲載されるレベルになるまで、約1年かかっちゃったんですよね。


最初の原稿を見ると、どれだけダメだったか痛感します。

共著者の教授にもかなりご指導いただいて、やっとこぎつけた感じです。

めっちゃ感謝しています。




これで私も研究者として、やっと一歩前進した感じでしょうか。

入稿手続きを済ませたら、次のステップを考えなくっちゃです。




2022年はいろいろと動き出しそうな気配。

その準備を今からしておかなくっちゃです。



うわっ、その前に還暦の誕生日が来るけれどね。

真っ赤なスーツかドレスでも買おうかしら?!

最後まで、読んでくださって、ありがとうございます。