さっきまで、行動分析学会のシンポジウムに出ていました。
話をきいていて、ついつい犬の場合はどうだろう?!とすぐに比べてしまう私。
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幼児や親御さん、障がいがある人など、人間に対する臨床研究の発表が多かった今回の学会の大会。
いろんな研究があったけれど、ついつい犬の場合だったらと比べてしまって
思わず口から「犬の場合といっしょですね」と言いたくなるところがいっぱいあったけれど
「犬といっしょにしないで」と嫌悪感をもつ研究者もいるだろうから
言わないように気をつけました。
例えば、ペアレントトレーニングは、、子供にやってほしい行動ができるように導く方法を
親御さんに教えるトレーニングで、子供の良い行動をほめて強化したり、できなかった行動をシェイピナングして少しずつできるようにするといった技法を身につけてもらったりします。
うわー、これって私が飼い主さんに教えるのとほぼいっしょやん!!
と内心思いながら、質問をしたりするので思わず「親御さん」「保護者の方」と言うところを「飼い主さん」と言いそうになりそうで、めっちゃ発言には注意しました。
さて、今日のシンポジウムでちょっと話題になっていたのが
遅延大報酬と、即時小報酬を選ぶ境目について。
ある親御さんいわく、2歳の子は、即時小報酬だけど、7歳の子は遅延大報酬を選び、ふだんなら即時小報酬を選ぶ4歳の子が上の子が遅延大報酬を選ぶなら私も・・ってそっちを選んだとか。
専門用語が多くてわかりにくいですよね。
遅延大報酬というのは、「待っていたらあとでたくさんもらえるよ!」ということで
即時小報酬というのは「すぐにもらえるけれど少ないよ」というもの。
あっ、そういえば年金がそんな感じですよね。
「年金受給開始時にすぐにもらうよりも、70歳まで待てば、多くもらえ、さらに75歳まで待てばもっとたくさんもらえるようになるよ」という公的年金の受給年齢繰上げ制度のようなものです。
すぐにおやつを食べたい2歳の子は、「あとでたくさんあげるから待って」という待つことができないので即時小報酬。
でも、7歳の子はすぐにもらえなくても、待っていたら後でたくさんのおやつがもらえるなら、その方がいいと判断したということです。
そこで「これって年齢でかわるのか」というような話が出ていました。
また、遅延大報酬を選ばせたいのなら、どうすればいいのか。
最初は、すぐに与えるけれど、次は少しだけ待たせてあげる、その次はもうちょっと待たせる時間をのばす・・
みたいな話が出ていて
「それって、犬にマテを教える時といっしょやん」と思ってしまいました。
ただし、犬の場合は、「マテ」をちゃんと教えたら、大報酬のために待つことはできると思うけれど
即時小報酬と比較して選ぶのはできないだろうな・と。
いやまてよ。
犬の場合は、与える人のとの信頼関係によって変わるかも。
信頼できない人、例えば知らない人が、すぐにおやつを一粒あげるよ!と、1粒のおやつがのった手を広げてすぐに食べられる状態にしてあるのと
信頼できる人、例えば大好きな飼い主さんが、「待っていたら、たくさんおやつをあげる」と手にいっぱいのおやつを持って「マテ」を指示したら
どっちを選ぶでしょう?!
どっちの人の前にいくだろう?!
うちの子たちは、警戒心も強いので
信頼できる人から与えてもらう、遅延大報酬の方を選ぶような気がします。
犬によって、誰が持っているおやつでもいっしょ。すぐに食べられる方を選ぶ子もいると思います。
ふと考えると年金制度も、その人からの信頼度によって、支給開始年齢の決め方がかわるかもしれないと・・・。
もちろん、報酬の大小の差にもよるし、体調などにもよるでしょうけれどね。
ただねー。研究するとしたら、「信頼度」をどう数値化するかなんですよね。
犬は、信頼している人とそうでない人に対して・・・・とか書くと、どこでそれを見分けるんだ・・ということになる。
みつめあってもらって、オキシトシンの量をはかる?!
いやいや、それを信頼度とするには難しいような気がします。
信頼度とは、
判断・性能・行動について、信頼できる程度。統計学で、区間推定の確率的精度を示す値。
と出てきました。
うーん、でも人が人に対する信頼度とか、犬が人に対してどれぐらい信頼しているかの度合いを示す指標って
難しいですよね。
最後まで、読んでくださって、ありがとうございます。