うちに来た子犬の時から、とってもかわいかったけれど
最近
「鈴ってかわいいな」
「本当にチャーミング」
「たまらん、可愛さがあるよね」
と夫婦で会話してしまうほど、日に日に可愛さが増している。
私たちの言葉が随分通じるようになったのもあるし
もともと甘え上手だし
おもちゃで遊ぶのも上手。
遊んでほしいっておねだりするのも、とってもかわいいの。
はーい、かなり親バカでーす。
トップの写真は、ママに「遊んでほしいの」って、言っているところ。
ほんとは、バウボーズだったんだけれど
カメラを用意している間にこうなっちゃいましたワン。
でも、いたずらっこな目をしているでしょ。
でもまだまだ恐がりさん、臆病なところがあって。
震えてフリーズしてしまうことも。
頑張って鈴ちゃん育てをしなくては・・・と思っています。
今、大学の方で「学習心理学」と「比較心理学(動物心理学)」を学んでいるんですが
一般的に
子犬時代にぜひやっておきたいことに、社会のいろんなことに対する馴化(馴れさせること)があります。
「社会化」という言葉で表現されていることも多いですが
要するに、いろんな人やいろんな犬、いろんな音、いろんな物体などと多く接することをさせて
馴れさせておくってことです。
通常、人間もそうですが「大きな音が鳴ると、驚く」のが普通。
しかし、その音が何度も繰り返し鳴っていると「またか」と思って、だんだん驚かなくなる・・・。
これが馴化なんですよねー。
鈴の場合も、子犬のうちにそれをいっぱいしなくちゃと思っていたんですが
どうも「馴化」が他のワンちゃんのようには、いかないんです。
逆に繰り返されることで「鋭敏化」してしまう傾向があるんです。
最初の音で驚いて、そのまま鳴らないと、驚きも納まるんですが
再びなると、さらに驚いて、音が鳴るほどカラダが震え出し
鳴らなくなったとしても、その場所に近づくだけで、カラダがフリーズして震えてしまう。
こういった「馴れる」とはまったく逆の状態に陥ってしまいます。
そう、恐怖がどんどんと増大していってしまうのです。
苦手なものに馴れさせるために「洪水法」という、その苦手なものを洪水のように体験して、克服するという
方法もあるようなのですが、鈴にはそれをすると最悪の結末になってしまいます。
また、苦手なことを緩和する方法に
フードが食べられる状態なら、
その苦手なものが出て来ると「おいしいことがある」と学習させて、
マイナスイメージをプラスイメージに変えていく方法があります。
風ちゃんの場合は、これがうまくいって
大嫌いだった動物病院も大丈夫になり
以前は、大暴れで泣き叫んで、診察台で体重を量ることすらできない状態だったのが
今では、診察台で、オスワリでもフセでも、マテでもタテでも
余裕でできるし、診察だってとってもスムーズにできるようになっています。
だから、鈴も風ちゃんと同じように、「おいしいもので苦手なことが克服できる」・・・・と思ったのが大きな間違いでした。
旅行から帰ってきてから、鈴ちゃんは大きな変化がありました。
もちろん、とってもいい変化です。
いつも夜のお散歩に連れて行く、住宅街の中の遊具などかある公園で
初めて、他のワンちゃんと走り回って、おおはしゃぎしたんです。
鈴は、この住宅街の公園で、いろんな飼い主さんが好きになり
飼い主さんに挨拶する時だけ、しっぽふりふりで駆け寄って
それが終わると、みんなが集まっているベンチのところで伏せて
ずっと見学しているのが常でした。
そして、ボストンテリアのココちゃんがロングリードでモッテキテ遊びをしているのを
ずーっと見学していました。
この公園に通い始めて、半年
先日、旅行から帰って、ココちゃんがモッテキテ遊びをしていると
いつもは、ベンチに座っている他の飼い主さんに撫でられてじっとしている鈴ちゃんが
「私も仲間に入れて!!」と走り出たんです。
意外な行動に私も、ビックリ。
通常のリードだけだったんで、私も鈴についていっしょに走ったけれど、ひぇーやっぱり体力が・・・・。
ということで、翌日からリールリードも持参するようにしているんです。
そうするとこの公園でも、しっぽフリフリでうれしそうな走り回るようになった鈴ちゃん。
横の道で車が通っていても、気にしない感じ。
今まで、車が近くにこない河川公園では、走り回ったりお友達と遊ぶこともあったけれど
この住宅街の公園で、ワンコか9匹、飼い主さんも9人ぐらいいた中で
弾けまくれるようになるなんて、私としてはチョー感激でした。
朝のお散歩は、河川公園で風兄ちゃんとルンルン。
夜のお散歩は、住宅街の公園で、お友達犬や大好きな飼い主さんたちに囲まれてルンルン。
ここしばらく、そんな毎日が続いていました。
さて、私の「鈴ちゃん教育」で大失敗したお話です。
昨夜のお散歩でも、楽しそうにしていた鈴ちゃん。
ある飼い主さんが、鹿肉ジャーキーをくださったんです。
鈴ちゃんは食べないかもしれない・・ということをご存知で
「よければ、あげてください」と私に数粒渡してくれました。
もちろん、おいしいもん大好きな風ちゃんは、オスワリして「おりこうアピール」全開。
まず、風ちゃんにあげておいしいものだと、鈴ちゃんに見せつけてから
鈴ちゃんの鼻先に。
すると・・・・・・・。
その空間に何一つ、鈴ちゃんが怖がるものがないのに
匂いを嗅いだとたん、ブルブル震え出したのです。
「えっ、なんで?!」
食べられないのは毎度のことだけど、震えるなんて・・・・・・。
あっちゃー。
私は、今まで鈴にやってきた大きな失敗に気がつきました。
恐怖を緩和するために、よりおいしいもの、より鈴ちゃんが好むもの
ということで、牛肉やらチーズやら、鹿肉やらを外に出た時に食べるかどうか
子犬の頃から鼻先に近づけていたんです。
風ちゃんの動物病院克服プログラムでは、
この「おいしいもの」の嵐で、病院のマイナスイメージをプラスイメージに変えることができました。
しかし、鈴ちゃんの場合は「恐い=おいしいものが出てくる」と学習してしまい。
「おいしいものが出てくる=恐いことが起こる」と予測するようになってしまったようです。
フードが食べられる状態なら、食べることの満足感があるのでプラスイメージが植え付けられやすいのですが
鈴のように食べられない状態だと「食べ物のおいしい匂いがすると、とっても恐いことがまっている」と学習。
「食べ物のおいしい匂い」が恐怖心を高める結果を導いていることに気がつきました。
もう、私ったら何やってんだか。
鈴ちゃんのため!!! と思いながら、結果的に逆の方向にすすめていたなんて。
それなら、いくら尻尾アゲアゲで楽しそうにしていても、食べ物をクチにしないのも納得。
原因は、私やったんや。
世間では「問題犬の多くは、飼い主が生み出している」と言われているけれど
私も、知らず知らずにそんな状態に陥りかけていたとは。
愛犬に何を学習させるか、それは飼い主さんの接し方次第。
わかっちゃいるけれど、おいしいもんが恐怖の引き金になるなんて、思ってもみなかったわ。
でも、外でフードをクチにできないのなら、どんな問題行動が起こるのか?!
食べ物のごほうびがないと、しつけができないワケではありません。
例えば、散歩中の犬の問題行動として、多く耳にするのが
・飼い主の言うことを聞かない
・吠える(他の犬などに対して)
・咬む(他の犬や人、飼い主)
・マーキングする
・マウントをする
・拾い食いする
・リードを引っ張る
・動かない
とかですよねー。
鈴の場合は、食べ物でのごほうびをあげることができないのですが
オスワリやマテ、「行くよ」で歩き出すなどは、住宅街を歩く限りは大丈夫。
鈴の苦手な車やバイクを見かけたら、早めに「オスワリ&マテ」をかけています。
そして、通り過ぎたら「行くよ」で歩きはじめます。
「ママのいうとおり、じっとしていたら、イヤなバイクが通り過ぎてくれる」と学習してくれたみたいで、助かっています。
そして、公園に入ったらまず「オスワリ」。
「ヨシ!!」で、お友達のところへダッシュ。
鈴ちゃんが友達ワンコや他の飼い主さんと挨拶できることをごほうびとして、利用しています。
外では吠えたことも、甘噛みしたことも一度もないし。
マーキングは、風ちゃんに任せているし
マウントは風ちゃんにされる方だし。
拾い食いも今のところ大丈夫。
問題なのは、リードを引っ張ると動かないの2つだわ。
鈴ちゃんがリードを引っ張るのは、みんなが集まる公園に近づいた時。
鈴ちゃんが動かないのは、この公園から帰ろうとする時。
公園から出たら、すたすた歩いてくれるんだけど
「友達がいると、まだ帰らへーん」って踏ん張ってしまいます。
まぁ、でもこれは風ちゃんも若い時はそうやったし、それだけ公園が楽しいってことだから
いいかなーと思ったりしています。
(パパのお膝の間で、仰向けになって、まったり鈴ちゃん)
さぁこれからは、外で「おいしいもの」→「恐いことが起こる」という条件づけしてしまった鈴ちゃんの
この条件を消去しなくっちゃ。
まずは、ちゃんとこの条件を消去できるまで
恐怖心の引き金になる「おいしい食べ物」を外では使わないこと。
そして、フード食べられる家で「ごほうびとしてのおいしいもの」を学習させること。
うーん。
これかなぁ・・・・。
最後まで、読んでくださって、ありがとうございます。
「お外で食べられないのは、ママのせいなの」という鈴ちゃんにポチっをお願いします。
←すみませんが両方押してください→
にほんブログ村
いつも押してくださって、どうもありがとうございます。
風ちゃんにも応援よろしくお願いします。