昨日のお散歩も、遊んでいる子どもたちにびびりまくってキョドっている風愛ちゃんを見て
「これはあかんな」と思った私。
ちょっと真剣に風愛ちゃんと向きあわないとヤバいのでは?!
と思って、今朝の散歩は、風愛ちゃんとママだけで行きました。
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最近のお散歩は、パパが風愛ちゃん、ママが鈴ちゃんを担当して
家族いっしょに歩くことがほとんど。
ときどき離れて、合流することもあるけれど
基本的に風愛ちゃんのハンドリングは、パパに任せていました。
なので細かな風愛のリードのひっぱり具合や
そのきっかけ、またその強さなどがわからなかったんです。
そこで今日は一対一のお散歩をして、風愛ちゃんの行動をじっくり観察することにしました。
パパいわく「子どもを見たら、おやつもクチにしない」とのこと。
それが遠くにいてもそうなのか、近づいた時にそうなのか
風愛ちゃんの子どもに対して、平常心でいられるソーシャル・ディスタンスも
見極めなくてはいけません。
かといって、それを調べるために無理に子どもに近づけようとするのは、絶対NG!
よけいに恐怖心を強めることになるからねー。
ということで、今日のお散歩は、風愛ちゃんの大好物のレバーをサイコロ大にして
たくさん用意しましたよ。
ドライなトリーツが食べられない時でも、レバーならクチにできるかも。
まず、家を出てすぐの住宅街に複数の小型犬にいつも吠えられるお家があり
以前はそのまま素通りしていたのに、最近は、吠え返すシーンもあったので
そこが第一関門です。
吠えられる前から、レバーの誘導でヒールにつかせ、
ついてきたら、ほめて与える・・をしながら歩きました。
いつものように吠えられましたが風愛ちゃんは、ママに集中(レバーに集中かな?)してくれて
吠え返すことも、犬たちの方も見ることなく、すーっと通り過ぎることができました。
続いて遊歩道に入り、昨日のお散歩で風愛ちゃんがキョドっていた子どもが多い苦手なコースを進みました。
でも朝は、夕方よりかは、子どもたちの姿は少ないので、ちょうどよい刺激になるかなーと思いました。
まず、昨日の散歩で「そっちの方には、行きたくありません!!」と風愛ちゃんが引き返そうとてリードを引っ張ったところに来ました。
やはり今朝も、引き返そうと少しリードを引っ張りかけました。
「風愛ちゃん、こっちこっち」と声をかけ、ヒールについたら
ほめて、レバーをあげました。
すると嫌がらずに、ちゃんと進み始めました。
「これは、まだ軽傷だなー」と私は思いました。
トリーツなどの食べ物で誘導されて、ついてきてくれるということは
まだ恐怖心がそれほどではないことを物語っています。
鈴の場合は、そうはいかないことが多かったから、レバーを使って
行動修正できるのは、軽症ですね。
さて、昨日サッカーボールがあった、広場横の木陰にきました。
昨日の夕方ほどじゃないけれど、今朝もサッカーと野球をして遊んでいる少年たちがいました。
まずは、ここでレバーが食べられるか試しました。
名前を呼んでも、すぐにママの顔を見るし、レバーもパクバク食べられました。
なのでもう少し近づいて、広場の端へ。
さて、苦手克服のための手法には、系統的脱感作と拮抗条件付けがあります。
また、行動変容の手法に代替え行動分化強化というものがあります。
系統的脱感作と拮抗条件付けは、レスポンデント条件付けによるものだと思います。
そして、代替え行動分化強化は、オペラント条件付けになります。
たとえば、子どもが苦手な風愛ちゃんに対して、徐々に子どもに慣れさせるため
最初は、遠くで眺めるぐらいの距離で慣れさせます。
それが平気になれば、もう少し近づいた距離で慣れさせます。
そうやった、距離を縮めても大丈夫なようにするのが、系統的脱感作です。
しかし、苦手なものは慣れさせようとして、イヤなもんはイヤ!!と過去の経験などから
慣れるどころかひどくなることもあります。
もうすでにその対象に恐怖などの「イヤな感情」がついてしまっている場合におきます。
その場合は、その「イヤな感情」と拮抗する感情がうまれる「うれしい」ものと
セットにすることで、徐々にその「イヤな感情」が薄れます。
ということで風愛ちゃんの「うれしい」ものであるレバーを与える行動を
子どもが視界に入ることとセットにして、条件付けるのが拮抗条件付けです。
つまり風愛ちゃんが子どもを見ている時に、レバーを与える。
子どもから目をそらしているときは、与えるのをやめる。
という感じになります。
では、代替え行動分化強化とは、どんなものかというと
風愛ちゃんが子どもを見ている時に、名前を呼んで
風愛ちゃんがママの方を見たら、ほめて、レバーを与えるというものです。
これは、子どもという苦手なものを見てキョドするという行動の代替えとして
ママを見る行動を強化していることになります。
苦手な対象が視界に入らなけば、キョドる行動も減らせる
ママに注目してくれることを増やすことになります。
ただし、根本的に苦手克服になるわけではありません。
しかし、ママに注目したら、嫌なことが起こらないと学習する可能性もあり
こちらも取り入れたい手法でもあります。
また、恐怖が強いと、ママが呼んでもアイコンタクトができないので
ときどきは名前を呼んで、こっちを見たらほめてご褒美を入れて
恐怖の度合いを確かめることも大切です。
子どもたちが遊ぶ広場横の花壇の前で、はいスマイル!!
今朝のお散歩では、風愛ちゃんはキョドることもなく
強く引っ張ることもなく、平和なお散歩になりました。
さて、鈴ちゃんの方は、こちらも苦手な区役所前を通るコースで
一対一散歩をしましたよ。
黙っていると、鈴ちゃんは引っ張りがよく入りますが
その都度、ヒールなどの指示を出すと
すぐに戻ってヒールにつきます。
まぁ、それができるから多少の引っ張りも許しちゃうんですけどね。
ね。
鈴ちゃん。
さて、風愛ちゃんの苦手克服は、どの手法が効果があるのか
ちゃんとデータを取るとわかるんですけれど、それが結構面倒で
学会に発表するとかじゃないと、データ記録までは気合が入らない風ママなのでした。
最後まで、読んでくださって、ありがとうございます。