日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

“Social in the World@Tokyo”に行ってきました(2014.3.6)@イタリア文化会館

2014年03月07日 | イタリア映画・映画
“Social in the World@Tokyo”に行ってきました - 若き映画人たちの集う夜 –(2014.3.6)@イタリア文化会館


イタリア文化会館に 若き映画人たちが集う夜… 3月6日(木)に行われた 映画上映とディレクター・役者達による映画紹介イベント“Social in the World@Tokyo”に参加してきました:

この日 イタリア文化会館アニェッリホールは多くの観客達で埋まり イタリア人も多く 館長の挨拶に続き早速 この映画祭”Social World Film Festival”のディレクターにより映画祭の説明等が行われました
この映画祭”Social World Film Festival”は 3年前の2011年から始まった若手監督による映像作品を中心とした映画祭とのこと

毎年ナポリ県のヴィーコ・エクエンセで開催され 社会的テーマを扱った 若手監督による劇映画 ドキュメンタリーなどの上映を中心としたフェスティバルで 運営も若い人たちによって行われています 
フェスティバルでは劇映画やドキュメンタリーなどの上映の他 写真コンクールやワークショップ 展覧会なども同時に開催されています

この日はその概要を紹介する他 昨年のコンペティション部門に出品された作品から 伊日両国の短編作品5本が上映されました
3本のイタリアの短編映画に続き紹介された日本の作品は 宮崎光代監督の“Tsuyako”で(日本語版伊英字幕付)、最優秀短編賞と最優秀脚本賞を受賞した作品とのこと

作品上映後 ディレクター プロデューサー 日本人俳優5名が舞台に上がり映画について語ってくださり 通訳も大変素晴らしく 作品とともにそれに賭ける若く熱き魂を間近に感じました

最後に 女優で映画プロデューサーのマリア・グラツィア・クチノッタが監督した短編作品”il maestro”も上映され 終了後は素晴らしいビュッフェが供され 参加者達と歓談のひとときを持つことができ 堪能いたしました

18才から35才までの若き才能が集い 9割が若者による作品 運営も若者で 世界各国でも展覧会等が開催されているとのこと 

日本作品”Tsuyako”の出演者インタビューでは 厳しいオーディション 合宿のようにして作られた作品への思い 役が下りてくる感覚 一年たった今でも残る強烈な役のイメージ 制作中の監督との関わり 等の興味深い話が聞けました  

* * *

プログラム
Social World Film Festival紹介:ジュゼッペ・アレッシオ・ヌッツォ(フェスティバルディレクター)

上映:“Smile”(イタリア、8分)マッテオ・ピアネッツィ監督

上映:“Sento”(イタリア、12分)マリオ・ヴェッツァ監督

上映:“Una breve vacanza”(イタリア、25分)ジョヴァンニ・メオラ監督

上映:“Tsuyako”(日本、25分)宮崎光代監督         
上映:“Il maestro”(イタリア、12分)マリア・グラツィア・クチノッタ監督


* * *

道化師と少年の触れ合いを描いた”Smile”  ある女性の孤独な夜を描いた“Sento” バカンス先での男女の愛と憎しみを描いた”Una breve vacanza” 英語字幕と早口のイタリア語でしたが それに続く日本作品”Tsuyako”は最優秀短編賞と最優秀脚本賞を受賞した作品だけに秀逸でした

戦後すぐのとある地方の工場で きつい姑と夫と共に 幼子二人を育てながら工場で一日中働く若い嫁”Tsuyako”のもとに 東京での大きな復興の仕事を控えた「友人」が訪れ… そこから生じる波紋が彼女に大きな人生の選択を迫ります でも自由か家族かの咄嗟の大きな人生の選択を迫られた彼女は…
そして長い時が流れ 現代編へと映画は連綿と続きます 惹きこまれました 特にラストのメッセージがよかったな 

最後の作品”il maestro”はとても心に残りました 定年や妻の死を受け入れられずに 小学校に授業をしに行ってしまう老教師の一日 誰もいない部屋で独り泣く彼を見て こんなにも教師は定年後も生涯ずっと教師でいるんだなと(家族に教師がいるので)泣けて泣けて仕方なかったです…
なので 優しい生徒のひとことが ほんとに嬉しくて救われた作品でした…

若き映画人の集う素晴らしい一夜の感動を胸に 帰路につきました 
この場を借りまして 主催してくださいましたイタリア文化会館 関係者の皆様に心よりお礼申し上げます

お知らせは こちら
映画祭は こちら

*さて今夜は引き続き「ピノッキオ 操り人形の物語」に行ってきます!!

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