2014イタリア・ボローニャ絵本原画展&ラテンアメリカの絵本の講演会に行ってきました(2014.7.20)@板橋区立美術館
今年のボローニャ絵本原画展は 「ラテンアメリカの絵本を見てみましょう」という講演会(スペイン語翻訳家: 宇野和美氏)に合わせて行ってきました:
今年の特別展示は このボローニャ展をきっかけに世界に羽ばたいた作家 三浦太郎氏の「ワークマン・ステンシル」と刀根里衣氏の「ぴっぽのたび」他の原画でした
三浦太郎氏のワークマン・ステンシルは ボローニャでのイタリアの子供たちを集めての楽しいワークショップの様子がビデオで紹介され 最後は等身大のステンシルで締めくくる様子が紹介され イタリアの子供たちにも三浦太郎氏の絵本は大人気なのだそうです (イタリア人の子供たちのインタビューが可愛かった!)
ミラノ在住の刀根里衣(とねさとえ)氏の制作風景がビデオで紹介されており その淡い色調の作風がとても気に入りました
第48回目となった今年(1967年より毎年開催)は59カ国から3190人の応募があり 3日間で4名の審査員により審査され 日本人15人を含む23カ国75作家が入選されました この板橋区立美術館にはその全作品が展示されています
審査員たちは 最初は気に留めていなかった作品でも 日数がたつうちに必ずその作品の前で足を止めるようになり 気になる作品というのが出てくるそうです 3日めには白熱したディスカッションが交わされ 入選作が決まるそうです
入選作家インタビューでは まだまだ雲の上だと思っていたこのコンクールが 自分の世界観が確立されるようになってきたためチャレンジしたという作家 高校生の頃からの夢だったという作家 絵だけで勝負すればよいという考え方もあるが いよいよ売り込みとなった時に英語等ができないと思うように動けないと感じた等の声が聞かれました
自分で作ったダミー本を持参して出版社のブースに売り込みにゆくとのこと
展示は イタリア人と日本人作家の作品が多かったですが とても個性溢れる質の高い作品が多く楽しめました
* * *
講演会「ラテンアメリカの絵本を見てみましょう」では ラテンアメリカで出版された絵本や 日本でも翻訳本が出版されたものが数多く展示されていました
ブラジルの作家が今年の国際アンデルセン賞の画家賞を受賞したとのこと
以前はスペインの絵本が多かったけれど 2000年頃から次第にラテンアメリカの絵本の翻訳も手掛けるようになってきた(インターネットの普及と同時期)とのこと
ラテンアメリカは人種の多様性や遺跡 祝祭等の文化がありますが 他方貧困や政情不安等の問題もあり 児童書出版は1980年くらいから普及してきたとのことで ハードカバーの絵本はまだまだ珍しく ソフトカバーの小さなサイズの絵本が多いようです
様々な国の作家の絵本をひとつひとつ丁寧に紹介していただきましたが ラテンアメリカの絵本は 英米の絵本文化が広まった日本の絵本出版のテイストに合うものが少ないため 出版にこぎつけるものはまだまだ少ないようです この日も日本では出版されていないラテンアメリカの数多くの絵本を展示していただき 終了後も皆で読んでいました
原画展は 7月5日(土)~8月17日(日)まで開催中です
開館時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)
休 館 日:月曜日(但し7/21は祝日のため開館し、7/22休館)
観 覧 料:一般650円、高校・大学生450円、小・中学生200円
講演会や講座 ギャラリートークも色々あります
バスの本数が少ないので注意してくださいね (チラシにはバスの時刻表が載っています)
帰りは大雨にぶつかってしまいました この季節仕方ないですね(-_-;)
開催のお知らせは こちら
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今年のボローニャ絵本原画展は 「ラテンアメリカの絵本を見てみましょう」という講演会(スペイン語翻訳家: 宇野和美氏)に合わせて行ってきました:
今年の特別展示は このボローニャ展をきっかけに世界に羽ばたいた作家 三浦太郎氏の「ワークマン・ステンシル」と刀根里衣氏の「ぴっぽのたび」他の原画でした
三浦太郎氏のワークマン・ステンシルは ボローニャでのイタリアの子供たちを集めての楽しいワークショップの様子がビデオで紹介され 最後は等身大のステンシルで締めくくる様子が紹介され イタリアの子供たちにも三浦太郎氏の絵本は大人気なのだそうです (イタリア人の子供たちのインタビューが可愛かった!)
ミラノ在住の刀根里衣(とねさとえ)氏の制作風景がビデオで紹介されており その淡い色調の作風がとても気に入りました
第48回目となった今年(1967年より毎年開催)は59カ国から3190人の応募があり 3日間で4名の審査員により審査され 日本人15人を含む23カ国75作家が入選されました この板橋区立美術館にはその全作品が展示されています
審査員たちは 最初は気に留めていなかった作品でも 日数がたつうちに必ずその作品の前で足を止めるようになり 気になる作品というのが出てくるそうです 3日めには白熱したディスカッションが交わされ 入選作が決まるそうです
入選作家インタビューでは まだまだ雲の上だと思っていたこのコンクールが 自分の世界観が確立されるようになってきたためチャレンジしたという作家 高校生の頃からの夢だったという作家 絵だけで勝負すればよいという考え方もあるが いよいよ売り込みとなった時に英語等ができないと思うように動けないと感じた等の声が聞かれました
自分で作ったダミー本を持参して出版社のブースに売り込みにゆくとのこと
展示は イタリア人と日本人作家の作品が多かったですが とても個性溢れる質の高い作品が多く楽しめました
* * *
講演会「ラテンアメリカの絵本を見てみましょう」では ラテンアメリカで出版された絵本や 日本でも翻訳本が出版されたものが数多く展示されていました
ブラジルの作家が今年の国際アンデルセン賞の画家賞を受賞したとのこと
以前はスペインの絵本が多かったけれど 2000年頃から次第にラテンアメリカの絵本の翻訳も手掛けるようになってきた(インターネットの普及と同時期)とのこと
ラテンアメリカは人種の多様性や遺跡 祝祭等の文化がありますが 他方貧困や政情不安等の問題もあり 児童書出版は1980年くらいから普及してきたとのことで ハードカバーの絵本はまだまだ珍しく ソフトカバーの小さなサイズの絵本が多いようです
様々な国の作家の絵本をひとつひとつ丁寧に紹介していただきましたが ラテンアメリカの絵本は 英米の絵本文化が広まった日本の絵本出版のテイストに合うものが少ないため 出版にこぎつけるものはまだまだ少ないようです この日も日本では出版されていないラテンアメリカの数多くの絵本を展示していただき 終了後も皆で読んでいました
原画展は 7月5日(土)~8月17日(日)まで開催中です
開館時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)
休 館 日:月曜日(但し7/21は祝日のため開館し、7/22休館)
観 覧 料:一般650円、高校・大学生450円、小・中学生200円
講演会や講座 ギャラリートークも色々あります
バスの本数が少ないので注意してくださいね (チラシにはバスの時刻表が載っています)
帰りは大雨にぶつかってしまいました この季節仕方ないですね(-_-;)
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