日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

「第22回いたばし国際絵本翻訳大賞」結果発表!!(2015.2.18)&今回も予選通過ならず(/_;)

2016年02月20日 | イタリア語
「第22回いたばし国際絵本翻訳大賞」結果発表!!(2015.2.18)&今回も予選通過ならず(/_;)


「第22回いたばし国際絵本翻訳大賞」の結果が発表されました!!
詳しくは こちら

受賞された皆様 本当におめでとうございます これからのご活躍をお祈り申し上げます
イタリア語部門のエントリーは209名 うち 「二次審査通過者」28名(上位入賞者を含む)
英語部門のエントリーは 697名 うち 「二次審査通過者」が30名(上位入賞者を含む)でした (翻訳大将受賞者はドイツ在住とのことです)

また 第20回翻訳大賞作品「とびっきりの おむかえ」(原題: "Queata si che è
una sorpresa!") 第21回作品「木の葉つかいは どこいった?」(原題: "Il domatore di foglie") が出版されました (きじとら出版)

詳しくは こちら
    *      *      *


さてこちらは 私の今回の翻訳大賞エントリーについての個人的なまとめです:

あぁ~二次審査にも通過してなかった~ 予選落ちでがっくし~(/_;)

先にFacebookで発表を見ていたので 翌日2/19(金)に封筒が届いた時は「落ち着いて」封を開けることができたものの...やはり壁は厚いですね~ 
近年グループ応募やペアでの応募もちらほら見受けられ 絵本翻訳のプロを目指す方々の登竜門であることが明らかになっているようですね 


私はもう これでかれこれ3~4回目になるでしょうか 地元板橋区で毎年開催されている「いたばし国際絵本翻訳大賞」エントリー

いたばしボローニャ子ども絵本館で9年間絵本の「翻訳ボランティア」(スペイン語とかドイツ語)を続けているのですが 毎年 地元の図書館に課題絵本を読みに行き 訳しやすそうな絵本の年には 他に多忙なことがない時はエントリーしています

今年は la naveという絵本で 船を見に行く少年が主人公で 今年はたまたま検定も受けない年なので それっとばかりにエントリーしました(笑)
課題絵本は8月末のボローニャブックフェアで見てきました もう釘づけ~


課題絵本が到着したのは 早めにエントリーしておいたので なんと9月9日でした(笑)
まずは通して読んでから とりあえずざーっと一気に訳してみました 夜中までかかり 最後まで訳せるかドキドキ(笑)

次に 細部まで辞書で点検して手直し そのあとではたと思い出して「講評」を8年分すべて読み アドバイスや誤訳例などをしっかり確認 
さてこれからが勝負です!!

とにかく日本語としてすらーっと流れるような文でないと しかも子供にもわかりやすく 漢字やひらがなをどう入れていったらいいか 分かち書きなど これは期間中にたまたま 図書館主催の翻訳セミナー(英語対象)があったので参加して いろいろ聞いてくることができました 
そのリポートは こちら


また 漢字かひらがなかは自分なりに統一させて スペースを入れるか入れないか また よくわからないものはネットで画像検索したり 船についていろいろ調べたりしました
また タイトルはla naveですが 文中で alcuni enormi come questa (このふねみたいに ばかでかいのやら)とあったのでそれを使って 仮訳の「ふね」から 「おおきな ふね」というタイトルに変えました タイトルはいつも悩みます 

*出版された絵本の日本語タイトル 原文からこんなタイトル思いつきますか?すごい想像力ですよね~(*´ω`*)


そしてあとは5回くらい 「数日置いては読み直し」という作業を続けて 訂正しまくりました 
ラストは 提出用スタイルで完成させたものを 実際に絵本を「読み聞かせ」するつもりで音読して確認しました

仏語通訳の義姉より数年前に「すぐに出すのではなく必ず一晩置いて 翌朝見ると必ず何かおかしいところが見つかるものよ」とのアドバイスを肝に銘じて 何度も日をあけながら新鮮なアタマで読み直しました 

これは早めに取りかからないと時間的に無理なので 早めに始めたのがよかったかも(^_^)


ともかく他にもレッスン2つに 通訳案内士試験対策 通訳アシスタントの仕事やいつもの仕事に家のことなど やることがたくさんあって たま~に気晴らしというか 違うことをやりたくなった時に 思い出しては楽しく取り組みました 

特に11月初旬に突然通訳アシスタントのお仕事が飛び込んできた瞬間から 猛烈に忙しくなってしまい 自分が翻訳大賞にエントリーしていたなんて 3週間程アタマから飛んでしまいまして...(/_;)

はたと気づくともう11月半ば しまった提出は11/30だった~ とあわててまた すっかりフレッシュなアタマで読み直して イタリア語のチェック(時制が違ってたり結構ミスが見つかった) そして最後はホントに イタリア語ゼロの人間のつもりで「読み聞かせ」できるか試しながら ようやく完成させたのが 11月25日(水)でありました~ よかった間に合った!!


この時期は通訳案内士のコースのあと 喫茶店で数名で「和訳」の自主勉強会までやっており(すごい熱心ですね~皆さん) 難しい新聞記事をしっかり「日本語に訳す」作業をすすんで引き受けました 

通訳をやるには「イタリア語で意味が分かっても日本語にならない」のではダメだし...
それに「翻訳」メインの生徒の方が「会話」メインの生徒よりも 検定等で高得点を出せるのは 単語としっかり向き合っているからだと 読解講座を受けてみて分かったので 「ちゃんと日本語に直せるようにする」訓練の必要性をこの時期身に迫って感じておりました 

そしてまた 原書のイメージにぴったりした訳語を選ぶのは難しく 「むしろぴったりくる訳語は辞書にはないものです」との講評を手掛かりに 納得のゆくものを出せるように 最後まであきらめずに取り組むことができたと自分なりに思います

ともあれ 予選通過はなりませんでしたが 「講評」に書かれていた「よくあるミス」はひとつもなかったのだけが救い(?)です 

はーい また頑張ります~(-_-)/~~~ピシー!ピシー!
自分がいったいいくつやってるんだか時々分からなくなるくらい忙しいけど...(笑)


翻訳大賞は こちら

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追記(2016.3.2)
今日ようやく絵本館に行き入選作品を読んできました!! 表現がとにかく素晴らしいです
イタリア語の大賞受賞作は 作者が何を言わんとしているのかをしっかりがっしり摑んだ上で日本語を編み出しており 字面だけ訳したのではない 
私はよく分からないまま訳したところがあったんですよね...また 新しく言葉を創り出しているのもありましたね 

また他の入選作品には 絵本の最初に「あのね、」と入れて(原文にはない)読者を惹きこませる工夫をこらしてあります

英語の大賞作品はとくに驚いたのは リズミカルな文になっているのと らんらんらん とか ぶるるん とか擬音まで入っており(英語の原文には特にない) へぇぇ~っと舌を巻いて帰ってきました(;'∀')

* 写真は横浜に行った時のイタリアの豪華客船 コスタ・アトランティカ号




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