イタリアの世界遺産新規3件の登録で計58件でトップ維持、ヴエネツィアは「危機遺産」登録回避となりました (2021年7月)@第44回世界遺産委員会
第44回世界遺産委員会は 2020年はコロナの影響で中止となり 2021年7月16日~31日に拡大第44回世界遺産委員会としてオンライン・ミーティングで開催されることになりました ランキング1位のイタリアについて調べました:
1. イタリアで新規遺産2年分3件登録 計58件で世界ランキングトップ維持(2020年度分2件はパドヴァ&ヨーロッパ温泉群、2021年度分はボローニャ)
2019年まではイタリアと中国がそれぞれ55件と肩を並べておりましたが 2020年はコロナのため中止
2021年にイタリアは新規遺産2年分3件 中国は「泉州 : 宋・元時代の中国における世界のエンポリウム(Quanzhou: Emporium of the World in Song-Yuan China)1件の新規登録により イタリア58件 中国56件で イタリアがトップ維持とのことです
2021年ランキング: 1位 イタリア 58件 2位 中国 56件
3位 ドイツ 51件 4位 スペイン 49件 同 フランス 49件 となります
第44回拡大世界遺産委員会は こちら ← 会期中は日々情報が更新されてドキドキ!
イタリアの世界遺産リストは こちら ← 53件の文化遺産と5件の自然遺産
ユネスコのサイト は こちら
まぁ...何度見ても 53+5は 58ですよ...!
調べてみると「(2016年現在)新規登録は1か国2件まで(うち1件は自然遺産とする)、ただし複数国にまたがるトランスバウンダリー・サイトの場合、主導国の推薦枠を使用するため上限枠には含まれない」と記事にありました
2019年からは 「1か国1件まで」とさらに制限がかかったようですが 今回はこのトランスバウンダリーサイトで1件追加となり それにコロナのために2年分を一気に登録するわけで...一気に3件増加とは!!
- ヴェネツィアが危機遺産登録回避されました
文化遺産の登録基準ⅰ~ⅵすべてを満たす文化遺産は 1987年に世界遺産に登録された「ヴェネツィアとその潟」と「敦煌の莫高窟」のみですが 危機遺産入りが予想されておりました
中国・福建(Fujian)省福州(Fuzhou)でオンライン開催された第44回世界遺産委員会(44° Comitato del Patrimonio Mondiale riunito a Fuzhou, in Cina/2021年7月)は イタリア政府のヴェネツィア市内中心部への大型クルーズ船の入航禁止を評価し ヴェネツィアの生態系と遺産保護の取り組みを来年12月までに報告するように求めました
状況観察を継続し2023年(第46回世界遺産委員会)に再審査とのこと
クルーズ船の通航により生じる大きな波がベネチアの地盤をむしばみ 脆弱な潟湖(せきこ)の生態系に害をもたらすと主張されていたそうです
危機遺産回避のニュースは こちら
同 記事は こちら
以上が概略です
詳細に つづく
追記:
親戚の告別式の翌日がワクチン接種で 微熱と肩の痛みの中 2日ぶりにパソコンをあけたらサルデーニャの山火事のニュースが飛び込んできて イタリアの世界遺産登録の記事が遅れてしまいました~ 色々重なる時は重なるもんですね~(/ω\)
日本の新規世界遺産2件は またこんど…💖