日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

LCI主催『楽しく学ぶイタリアの民族 第2回ビザンチンとランゴバルド』に参加しました(2014.5.25)@吉祥寺LCI

2014年05月27日 | イタリア旅行・世界遺産

LCI主催『楽しく学ぶイタリアの民族 第2回ビザンチンとランゴバルド』に参加してきました(2014.5.25)@吉祥寺LCI


第1回目に続き満員御礼となったLCI主催『楽しく学ぶイタリアの民族 第2回ビザンチンとランゴバルド』に参加してきました 

前回より人数も増えて 椅子の並べ方も変わりマイクを使っての開催となりました
このセミナーはイタリア語&通訳付きなので イタリア語の語彙も増えるし内容も確認できるし 今回のテーマはイタリアの民族についてなので 歴史の苦手な私にとってはとても貴重な機会でした 
今私はドイツ語レッスンに通っているのですが 時々「イタリアではどうなの?」と突っ込まれることがあり大変です(笑) 
  
   *         *        *  

395年に 古代ローマ帝国のテオドシウス帝が没すると 帝国は正式に 西ローマ帝国と 東ローマ帝国に分割されます そして西ローマ帝国はバルバリ(Barbari/蛮族)の侵略を受けて衰退してゆき そして476年にゲルマンの傭兵オドアケルが西ローマ帝国を支配します 

その後も568年にゲルマン人の一派であるランゴバルド族が北イタリア一帯を制服してランゴバルド王国(ロンバルディ―ア州の名前の由来となります)を建てました


一方 東ローマ帝国(初期ビザンツ帝国 首都コンスタンチノープル)で最も繁栄した時代を築いたのがユスティニアヌス1世(在位527年〜565年)で ローマ帝国の奪回を求めてラヴェンナへと向かいます 彼は再統一はかなわなかったものの 東西の文化の融合には大きな役割を果たしました 

* ラヴェンナ402年にミラノに替わって西ローマ帝国の首都となりますが 470年にオドアケル 493年にテオドシウスが そして540年にユスティアヌス帝が制圧して ビザンツ帝国の主要都市となりました (総合法令発行「イタリアの味わい方」「第4章 建築」より)
 
ローマ帝国についてざっとおさらいしたあと まずはランゴバルドの教会の特徴について 写真を見ながら説明していただきました 

ランゴバルド族の特徴は 金細工やガラス細工など バルバリ(蛮族)とは思えない繊細さです

また2011年にUNESCO世界遺産に登録された7つの街 (Brescia やBeneventoなど)の教会をひとつひとつ見ていったのですが 大理石で作られた教会 洞窟の中の教会(Grotta di San Michele)など あまり表情のない同じ人物の連続等が特徴とされ Attivita'として さてどれがランゴバルドの教会でしょうか? と4つの写真を見て となりの人と話し合って答えました だいたいの人が正解でした(^^)/


   *         *        *  


そして休憩をはさんで 次はビザンティンに移ります
 
ラヴェンナでは 1996年に世界遺産に認定された4つの教会をみました  

この時代はまだ遠近法がなく またdivinita'(神性)のために神の姿を人間のように描くことが禁じられていたのです 

また皇妃プラキディア(Galla Placidia) (テオドシウス帝の娘で大変な悲劇の女王)の霊廟も紹介されました (NHKラジオ2014年4月「イタリア24の物語」ラヴェンナ編で聞いたことがあり覚えていました!) 彼女の霊廟もこのラヴェンナにあり すばらしいモザイク画で覆われているのです

そしてシチリアのピアッツア・アルメリーナにある ヴィッラ・ロマーナ・デル・カサーレの礼拝堂等のモザイクの数々を見て ビキニを着たsportivaな女性(これはギリシャの影響で女性はsportivaだったのですね)のモザイクなども見ました 

そしてまたまたattivita'で ビザンティンのモザイクを見て皆で話し合って選びました 


最後はUNESCOの世界遺産の観光情報を聞きました Beneventoは私も行く予定なので興味深く聞きました またシチリアにはモンレアーレ パレルモ チェファルーの世界遺産を見る現地ツアーもあるとのこと でもモザイクの街ラヴェンナが皆様の一番人気だったようです(^_^)
 

こうして 楽しくためになるイタリア民族セミナーも無事終了となりました

NHKラジオで今やっている「イタリア: 24の物語」を聞いておいてよかったのと これからももっともっと日本語でもいいから(笑) イタリアの歴史を知ってゆこうと思ったのでありました(^_^)v


開催のお知らせは こちら 

第1回『楽しく学ぶイタリアの民族 第1回 エトルリア人』のリポートは こちら

大変すばらしい そしてアットホームなイタリア文化セミナーを開催してくださいましたLCI様に心よりお礼申し上げます


PS このあとすぐにハノーファーとブラウンシュヴァイクのイギリス王をめぐる数世紀にわたる覇権争いの歴史にとりかかります イタリア語とドイツ語のレベルが合ってくるとすぐに飛び移れるようになりはかどりますが まさか苦手な世界史に両方ともがっぷり取り組むことになろうとは~(/_;)


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