日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

「文化としての料理」のレッスンで思いっ切り料理の話をしてきました(2015.8.10)@日伊学院夏季集中講座

2015年09月17日 | イタリア料理・イタリアン食材
「文化としての料理」のレッスンで思いっ切り料理の話をしてきました(^^)/(2015.8.10)@日伊学院夏季集中講座


さて 日伊学院夏の文化講座で「スローフード憲章」をイタリア語で読んだり パスタの種類について学んだその翌日は 夏季集中講座「文化としての料理」で たっぷりイタリア料理と日本料理等について話してきました  

バーニャカウダ」の話は 昨日の午前も午後も出てまた今日も出た(笑) ← ピエモンテの料理だが 日本ではわりとどこのイタリアンレストランでも食べているけど イタリアではピエモンテでしかほぼ食べない郷土料理で 食べたことのないイタリア人は実は多いという話
 
パスタの起源は マルコポーロが中国から持ってきたという説より実はもっと古く ローマ帝国時代からあった話 これも昨日の午後に出たよね!

後半ではイタリア料理の話がひとしきり終わり 私が用意してきた「文化としての料理」の作文について 「イタリア料理と日本料理の歴史と特徴 ユネスコの無形文化遺産」のことなどを みんなの前でかいつまんで発表させていただきました(^^)/覚えてきてよかった~!←なんでも書いて安心してちゃダメよね しゃべれるようにしないと当日困る(笑)

        *       *       * 

まずは 「あなたにとって文化としての料理とは何か?」と一人ずつ聞かれました 
自分なりに答えたけど 「その人の食べるものを知ると その人が何者かがわかる」 つまり その人の食べる物を通じてその人 そしてその国の生活や文化や歴史を知ることができる ということ また 「味覚(gusto)は大人になってからでは変えるのは難しい」 なので子どもの時に味覚を育てることは大切だと話しました ふたつともスローフードの記事の中にあったものです


次に「「イタリア料理(la cucina italiana)」は存在すると思うか?」と聞かれました (私はいつも何か聞かれると緊張しちゃうけど 長く通っているクラスメートたちはもうペラペラでリラックスして答えていたので 尊敬~)

私は例の「イタリア料理というものは存在しない、存在するのはそれぞれの地方の郷土料理だ」という言葉を使いながら それでも日本ではそれらをひっくるめて「イタリア料理」として認識していると答えました


次にプリントを読むと それはなんと昨日出てきたスローフード運動の創始者カルロ・ペトリーニ(Carlo Petlini)の言葉だった!!偶然にしろ嬉しい(*^^*)

フランス料理はレストランの料理は「gastronomia nazionale」(フランス国内ではどのレストランでも均一の味が味わえるということ)だが イタリア料理はそれに対して「gastronomie regionali」その地方の郷土料理がある という内容でした

外国旅行に行った時にその国の料理を食べるか 自分の国の料理を食べるか? これは日伊で違うようです (ヤマザキマリさんの漫画で 日本に来たイタリア人の一行が最後はイタリアンレストランに入る話を思い出した) 
また 住んでいる場合はその国の食事を食べるが 一時帰国した時は祖国の料理を食べる 等... 


また 郷土料理について 大都市ではインターナショナルな料理がいろいろ楽しめる一方 地方には郷土料理も残っている話も出ました 
そこから様々な食材について話が発展して面白かった  coniglioとlepre trippa maialeの口や耳や足(ナポリで食べられる) ←"Benvenuti al Sud!"の映画で見たチョコレートに豚の血を入れるSanguinaccio(豚の血を入れたチョコレートクリーム)のシーンを思い出した!! 
日本のいなご(soffritto) そして piccione qnaglie(うずら) cervo cavallo(鉄分が多いそうです) rana lumaca ape  cervello di scimmia
日本の刺身の生き造り(イタリア人はぴくぴく動くのは怖いそうですが日本人もやっぱりこわいかも?) 等々...話がどんどん発展してすごかった( *´艸`)

これについては 「食の文化的側面(la dimensione cultrale del cibo)」について紹介していただき 唐辛子は大人だけが食べる地域がある 完食はおいしさの表現だが国によっては残すことが満足の表現だったり げっぷはおいしさの表現でマナー違反とはされない国もある等々 食の文化的側面はそれぞれの社会の属性に強く影響されることを学び とても興味深かったです


料理の作り方や味は世代間で伝承されているか?」 についても話が出たので うちはお節料理をずっと作り続けているという話をしました 
そこから 正座して和食のお店で食べることについて話が発展したり またそこから私の用意しておいた「文化としての料理」の発表で 「精進料理(cucina vebetariani dei monastero zen)」「懐石料理(piatto leggero servito durante la cerimonia del tè)」「会席料理(piatto sontuoso servito su un particolare vassoio laccato)」について 漢字を書いた紙を見せながら発表して 最後は自分とイタリア料理あるいはイタリアとの出会いについて各自発表しておしまい♪
  
みんなで記念写真も写して友人と帰ってきました(^^)/ これで私の夏の文化講座と集中講座の熱き3日間は無事終了しました~(笑)


夏季集中講座を開催してくださいました日伊学院様にお礼申し上げます

* 写真は うちのベランダのバジルで作ったジェノヴェーゼ・ソースのペンネ 

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