エジプトの女性天文学者ヒュパティアを描いた「アレッサンドリア」(原題「Agora」)を観ました@アマゾンプライム
ヒュパティアというエジプトの女性天文学者を中心に 彼女の教え子たち
同じく天文学者・数学者の父親テオン そしてこの時代に渦巻くローマの多神教 キリスト教 ユダヤ教 それぞれのダイナミックな動きに翻弄された彼女の運命を描く歴史長編映画
ちょうどローマ歴史講座を取っており この時代のことを学んでいたので 大変興味深く観ました
映像で見ると実感が湧きますね ヒュパティアが天文学の摂理をとうとう発見した時の描写はぞくぞくしました そして悲しいラスト...
女に生まれてこなければ このような非道な目には遭わなかっただろうにと...
それでも長い長い時を経て 彼女の功績が認められたのはよかったです
当時は キリスト教徒のテオドシウス1世が 380年に異教と異端アリウス派を迫害します
391年にそして エジプトの非キリスト教の宗教施設や神殿を破壊する許可を与えるのですね
ヒュパティアが 暴徒たちから必死で守ろうとしたアレッサンドリア図書館の巻物の数々...
貴重な記録が暴徒たちによって焼かれてしまうのです...
たくさんの人たちが歴史の中で 理不尽な扱いを受けていたのだなと ローマ帝国の歴史の中で消えていった多くの人たちを今一度思い出しました
もう一度 ローマ帝国時代の歴史を振り返りたくなりました
作品紹介:
4世紀、ローマ帝国末期のエジプト、アレクサンドリア。
宗教をめぐる市民の対立から街が荒廃する中、類まれなる美貌と明晰な頭脳を持った女性天文学者ヒュパティア(レイチェル・ワイズ)は、分け隔てなく弟子たちを受け入れ、講義を行なっていた。
彼女は訴える。「世の中で何が起きようと、私たちは兄弟です。」
生徒でもあり、後にアレクサンドリアの長官となるオレステス(オスカー・アイザック)、
そして奴隷ダオス(マックス・ミンゲラ)は密かに彼女に想いを寄せていた。
原題:Agora 2009年 スペイン
映画「アレクサンドリア」は こちら
*写真は アーミラリ天球儀