こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

飲食店がお米の見直しを始めたようだ

2008年09月19日 09時43分36秒 | Weblog
 今回の三笠フーズの事件で、ご飯を出す飲食店が、お米の購入先を見つめ直すだけでなく、この際だから、こだわったお米の産地に変えようと、動き出し始めたようだ。

 もともと自分のお米を購入している飲食店の価格は、もっとも安くても1kg400円以上。
しかし、周りの業者が競っている価格は1kg200円後半から300円台と、自分の店ではありえない価格なのだ。

 だから、飲食店が訪ねてくると、まず1kg300円代の要求をしてくるので、自分はいつも「300円代のお米では、味と品質が安定しない。さらに、消費者のほうが、もっと高くて美味しいお米を食べているので、そんな店には行かないですよ」と言う事にしている。

 飲食店の考え方は、根本的に間違っているのではないだろうか。
確かに利益を考えなければいけないし、全ての食材は値上がり続けている。
そこで、値上がり幅の少ないお米で、どうにかしようと考えているようだが、そんなことは出来るはずが無い。
それを押し通せば、三笠フーズのようなお米が入り込んでくる可能性が高くなってしまうことぐらい、誰だって判りそうなものだ。

 自分の店には「あそこの店に行って食べたら、雑誌に書いてあるほど美味しくなかった」とか「おかずは美味しいんだけど、お米が・・・」という、問い合わせや愚痴が、頻繁に入ってくるし、それを聞くたびに、「消費者のほうが味覚が優れているな」と、いつも感じている。

 ご飯が美味しいといわれるお店になりたいのなら、やっぱり、一般消費者が食べているお米よりは、上のレベルを使わないと、駄目なのは明らか。
炊飯器を変えたとか、炊き方を工夫したとしても、お米の実力が無ければ、話にならない。

 「流通をどうにかして、上のレベルのお米を、安く手に入れよう」なんていう考え方だったら、自分たちのレベルの米穀店は、全く興味を示さない。
価格が安いのに「やれ美味いだ、やれ不味いだ」と言われても、相手にするのが面倒くさい。

 自分たちのお米を使って、本当に美味しいお米を出す店になりたいのなら、お米に対する考え方を、まず変えて欲しい。
 消費者は、産地や品種は当てられないが、美味い・不味いは、100%当てていることを知って欲しい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

昨日は、ブログを書く暇も無かった

2008年09月19日 09時21分08秒 | Weblog
 今日から1泊2日で、秋田県神代に行ってくるめに、玉川島屋で販売する土曜日分のお米を、深夜に納品しておかなければならなかったし、日本橋島屋のお米についても送らなければならない日だったために、1日前は「かなりバタバタするな」と、みんなで話をしていたのだが、なんと昨日は、千葉県で発生したJRの架線事故の影響を受けて、従業員さんがほぼ午前中一杯、来れなくなってしまった事から、1日のスケジュールが滅茶苦茶になってしまった。

 自分は、埼玉の「こうのとり伝説米」の最終確認で、産地に行く予定だったのだが、それを急遽取りやめ、店の作業を手伝うことになったのだが、来店客も多かったし、配達も・地方発送も多かったことから、作業がなかなか進まず、全ての作業が終わったのは19時過ぎ。

 本当に、クタクタになった1日だった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする