こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

その報道は駄目だと言い続ける

2010年10月20日 09時31分49秒 | Weblog
昨日だけで3件、一昨日は2件、先一昨日は1件と、「お米の価格が安くなっているという件で・・・」という問い合わせがテレビ局から来ている。
そして、そのたびに、「その報道は駄目だ」と言い続けている。

マスコミからすると、スーパー量販店で実際に価格が下がっていることから、消費者にとって有利な情報として伝えたいようだが、今その報道はまずい。

21年産米が余っていること、22年産の品質が悪いこと、消費地の売れ行きが悪いことなど、色々と下がる要素はあるので、今よりもっと値段が下がってしまうことはあるかもしれないが、そうなってしまうと産地が生活できなくなってしまうのだ。

自分で直売している生産者というのは、自分たちと同じ米屋という存在になるため、生きるも死ぬも自分の販売努力なので、その生産者を助けることはしないが、地域の活性化のために頑張っている地域、後継者を作ろうとしている地域、正規ルートで頑張っている地域、新しくブランド化をしている地域については、こんなことで苦しんだり、農業を諦めてほしくは無いので、なんとか助け船を出してあげたいと考えている。

だから、その生産者たちにダメージを与えるような報道はしてほしくないのだ。
よって、問い合わせが一度来ると、なぜ報道してほしくないのか、何処までの報道は許せるのかなどの説明をしなければならないので、かるく30分はかかってしまう。

今朝も日本テレビがお米の報道をしていたが、自分のお願いを聞いてくれたようで、価格が下がっているという事実を言いながらも、生産者を気遣うコメントを言ってくれていたので、ともってもありがたかった。
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