自分が作っているブランド米に付いても、価格が決まり始めている。
昨年の価格を維持出来たり、下がってしまったり、逆に値上げすることが出来たりと、ブランド米全体というより、ブランド米のレベルによってバラバラ。
価格が下がってしまったブランド米つにいても、全ての産地の価格が暴落している事から見れば、そこまでは下がり切らなかったので、まだ救われていると、認めるというか、諦めるというか、仕方が無い事なのだろう。
仕方がないというのには理由がある。
ブランドを守りたい、生産意識を下げたくない、よりこだわりを強くしていきたいと考えれば、価格の変動は無い方が良い。
年間通しても、複数年を通しても価格は動かず、出来不出来などによって、一定の幅だけの動きである事が、産地にとってはブランドを維持しやすい。
自分としては、自分だけが販売しているのであれば、こんなことは簡単な事である。
しかし現実は違っていて、他店で販売をしてもらっている。
という事は、客層の違い、立地条件の違いなどから、価格帯の違いはどうにもならない。
日本中の全てのお米が暴落している中で、一部のお米だけが高いままであったとしたら、「高いけど良いブランド米だから」という考えで、今まで仕入れてくれていた全ての米屋が、買い続けてくれるのかという不安が出てくる。
しかし、下げてしまったら、ブランド米の体力が無くなってしまう。
今回、その部分で、物凄く苦しんでいる。
本音を言えば、「守れなかった」という思いで、一杯である。
だから、この事について、来年1月から、各産地との直接打ち合わせをしたいと思っている。